遊摺部×四季♀
「四季ちゃん!どうです?」
「遊摺部!無事ちゃんと着れたぞ」
細身を生かしたマーメイドドレスにはサテンによる光沢で艶やかに輝いていて、一層四季の華奢かつどこか潜む妖艶さを醸し出している。
「…」
「?どうした遊摺部」
「いえ…やっぱり学生時代に一回は四季ちゃんとヤりたかったな…と」
ドレスをマジマジと見た遊摺部が発した最初の一言がそれだった。
「遊摺部…お前」
「変態じゃないです!!」
「健全な男子高校生なら思うこと」
溜息を一つ吐いて呆れたように、急いで弁解しにかかる遊摺部を下から見上げる。
「変態だろ…」
「それに男子高校生じゃねーだろ…」
四季は今まさに呆れた顔をしていたのに途端に柔らかい笑みを浮かべた。
「全く…それ、俺以外には言うなよ」
否定も拒絶もしない、遊摺部だけを見て四季はただ笑った。その目には慈愛と久愛が浮かんでいた。
言うわけないでしょう、そう言う行為をしたいのは今も昔も君だけですからね!!と言おうとした遊摺部よりも早く四季は口を開いていた。
「そーいや、今日穂希達も来るらしいけど」
「変な目で見んなよ」
ジッと睨むように見つめてくる四季。
変態といえど既に僕は君一筋だというのになんという言い草だろうか。
「安心してください!本命はもう僕の横にいる事を約束して貰いましたからね!!」
「…変な目で見ないってことは宣言しないんだな」
目を逸らしながら頬も、耳も赤く染めている一ノ瀬さん。可愛い。
「大丈夫ですって、僕は惚れたら一筋なんですからね」
「はいはい」
照れ隠しをしながら適当に返される…本当に可愛い。
いつ惚れたんだとか、どこに惚れたんだとか全部がどうでも良く思えるほどに惚れ込んでいるんだ。
愛おしいとはこの感情を指すのだろう…
「一ノ瀬四季さん」
「!急になんだよ…」
「遊摺部四季になってくれませんか?」
プロポーズの言葉をそっくりそのまま再度言えば、困ったようにけれども至極幸せそうに笑ってくれた。
『何と幸せなことだろうか』
コメント
2件
ゆすしき最高!!(≧∇≦)👍️ 遊摺部の一番最初の一言がww 結婚した後もこういう四季の照れが見れそう!!w