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👑×💤


💤「ねむ…」


俺はそう呟きながら欠伸をする。


生きるのは、めんどくさい。


学校とかいくなら、尚更…


今日は学校に珍しくきたけど、学校は好きじゃない。


俺が気持ち良く寝ていると、周りからくすくす笑い声が聞こえる。


俺が教室入ってきた時も水をかけられることが多い。


あれ、掃除するのめんどくさいんだよな~…


俺はこういう関連には詳しくないけど、これはいじめなのだろうか。


さっき言った通り、生きるのはめんどくさい。


ご飯も、着替えも、勉強も、寝ることも、歯磨きすることも、お風呂はいるのも、もちろん、学校に行くのも。


しんでしまえば、きえてしまえばこんなめんどくさいことなんてしなくていいんだ。


だから俺は、1日でも速くしにたい。


ぼ~っと生きて、30歳くらいにはいなくなりたい


それが今生きている理由意味











今日も全授業眠り通して、放課後。


家に帰っている最中だった。


いつも「めんどくさいから」とか言って

左右を確認しない。

キキーッッ

ドンッ

💤「 あッ 」

なにか、鈍い音がした。

、…俺轢かれたのか、

痛すぎてほとんど感覚がない。


時間が経っていく程、心臓がなるたびに痛みが広がってくる。




よかった…のかもね。


俺、しにたかったし、人間はみんなしぬんだから、それがちょっと速かっただけ。






ピッピッピッピッ


聞き慣れない音が耳に残る。


俺、生きてたんだ


あのまま、しんでればよかったのに、


そしたら、あの生活に戻ることはなかったのに。


💤「ん…ぁ」


_「あ…!!おはよ」


聞いた事がない声、見たことのない見た目の人が俺に話かけてきた。


見た目もきらきらしている人気者っぽく、


なんで病室にいるかわからないような人種


💤「アンタ誰?」


嫌われそうな聞き方ではあるけど、この聞き方で嫌いになるくらいなら、俺とは関われないと思う


関わる気そんなないけどね。


👑「あ、言ってなかったな!!

御影玲王だ!!」


💤「へぇ…、玲王ね。」


👑「折角ベッド隣だし、仲良くしよ~ぜ!!」


俺にもこんなきらきらオーラを俺にも振りまいてくれる、まさに人気者ってところ。


なんで、こんな所にいるのか、ますます疑問に思う。








そういえば、事故った時にわかったんだけど、

俺、なんか覚えてないけど病気があるらしい。

事故の怪我と病気で、当分は入院で、1~3年くらいは入院なんだって。


玲王は、小さい頃から入院してるみたいで、この先も退院する可能性は低いんだって


👑「な、凪って…生きたいか?」


💤「え、?急にどしたの」


玲王が急に話しかけてきたから、思わずびっくりする。

生きたい…逝きたいかな、俺は。


💤「…逝きたいよ、俺は。」


👑「は、w一緒。

生きたいのに病院にいるとか、二人揃ってなにしてんだろうな、w」


💤「わかんないよ、 」


玲王の反応が面白くて、俺も半笑いになる。


病院にきてから、笑うことが多くなった


学校にいた時なんて、笑うこと1度もなかった。


病院で、玲王と会話した時が俺が人生で始めて笑った時だと思う。


そういえば、事故った時に検査したからわかったんだけど、俺はもともと病気があったらしい。


幸いなのかわかんないけど、ぜんぜん進んでなかったから命には関わらないんだって。


だからあと1~3年以上は入院。


玲王は、小さい頃から入院してるみたいで、今後も退院できる可能性は低いって言ってた。


しにたいけど、玲王と話せるなら、…いれるなら、俺は生きたかった。





…そんな小さな願いすら、神様は叶えてくれなかった。











👑「…凪。」


💤「うん、?」


今日の玲王は、すごい元気がなかった。


それと同時に、嫌な予感がした


👑「ずっと言わないといけないって思ってた

でも、…言えなかった。」


💤「なに、…っ?」


👑「…俺、あと余命1ヶ月なんだ。」


💤「、ぇっ?」


玲王はほんとは2年前から余命宣言されてたみたいで、でも俺には言えなかったんだって。


変に気を使わせたくなかったって。


今の空気が好きだったからって。


いいたかった。


「もっと速くいってくれたら」って


でも、もうどうにもならないから、やめた。


💤「玲王、だいすきだよ。」


返事が返ってくるわけがないのに、そう呟く。


玲王は寝てるから、絶対に返ってこないのに。


玲王に、返事を言ってほしかった、


好意でも、拒絶でもいいから。












あと1週間で1ヶ月が経つぐらいだった。

💤「ね、玲王元気…?」

👑「おう!!

めっちゃ元気だぞ!!!!」


今のにこっと笑う玲王が、…嫌い。


作り笑いなの、知ってる。


ほんとは元気じゃないの、全部知ってるよ。


💤「レオ、だいすきだよ。」


👑「急にどうしたんだよ?w

俺も好きだぞ…?」

違う。そうじゃない。

まぁ、玲王は、知らなくていいよ。に伝えたかったな

玲王が、逝きたくても、

それが玲王にとって幸せでも

俺は…玲王がいないなら生きる意味ないよ。










、1ヶ月ちょっとでレオはこの世を去ってしまった。

レオがほんとは生きたかったこと、手紙で知ったの、


生きたいキミがいなくなって、逝きたい俺が生きているなんて。


…神様って、ほんとに意地悪なんだな、


でもね、俺もあと余命宣言されてね、後1年だって。


もうすぐ、レオのとこにいける。


その間、レオが生きたかった明日を、俺が生きるよ。


じゃあ、また来世でね、レオ。
























💤「だいすきだったのになぁ…ッ」

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