コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
-若井side-
タイミング悪く元貴に話しかけてしまった
だって2人は付き合ったもんだと思った
藤澤先輩も実は元貴のことが好きで俺はどちらの相談にも乗っていた
でも元貴が言えなかったって泣いてるのを見て
正直喜んでしまった
本当はずっと俺も元貴のことが好きだから
思わずハグしてしまった
俺の心臓の音、バレてないよな??
本当は最初から応援なんてしてない
だけどそんなことは言えない
俺達は”親友”だから
形は違えどずっと元貴の傍で俺が元貴の傘になりたい
だから尚更「好き」だなんて言えない
-藤澤side-
「先輩と会えないなんて寂しいです〜」
なんていうもんだから告白されると思った
自分で言うのも何だが僕たちは両思いと思ってた
だからあんな別れ方、納得がいかない
でも伝えられるのに逃げたのは僕だ
沢山チャンスはあった
毎日では無いが帰るの誘ってくれたり
部活が終わるまで待っててくれたり
伝える時間はあったはずなのに
多分元貴はただ仲のいい先輩として僕のこと見てなかったのかな
最後だからって家まで送ってくれたのに
時間はたっぷりあったのに
僕は玄関の前で座り込んで泣いてしまった
しばらく泣いてると雨が降ってきた
焦って家の中に入る
そこには飼い犬がいた
僕の涙を舐めて励ましてくれた
元気をだしてって言って貰えた気がした
来週から新しい環境になるのにこんなんじゃダメだ
多分しばらくは立ち直れないけど
これから変わろう
そう決意して元貴との連絡手段を全て削除した
これで本当に終わりか…笑
今日だけはいっぱい泣いてもいいよね