現在、8月23日の夏_。
村では屍鬼狩りが始まっている
あっちこっちで俺の仲間がやられていった
黙っていられずこちらも仕返ししょうとしたら
彼女に止められた
けど俺は彼女を振り切り仕返しをした結果
胸に杭を刺されたそして刺したのは
彼女の保護者敏夫だった
「だから言っただろ?透羽に近づいたら殺すって」俺を刺した敏夫の目は虚ろだった
刺された時俺は走馬灯のように彼女との思い出を去来
1990年4月4日春_。
この日に彼女_。少女に出会った。
街の喧騒から逃れたくて
外場村に引っ越してきたのだけど
「道に迷った」困っていると
桜の木の下に寂しげな表情を浮かべ見上げている少女が居た
「君、何してるんだぃ?」
気になり車から降りて声を掛けたら
俺の方を向いた少女が寂しげな笑みを浮かべ
「桜が散ると思うと寂しくて」答えたを聞いて
(あーつまらないそんな事か)と思い
離れようとしたら
「そうだわ!!桜のお別れ会をやりましょう」と
訳の分からない事を言ってる少女に
驚き思わず振り向き「桜のお別れ会?」聞いた
「えぇ、またこの桜が来年も咲いてくれますようにって願いを込めて」
「願いを込めなくても咲くだろ桜なんて」
笑顔で答えた少女に呆れ思わず素で答えてしまった
「そんな事ないわ思う事が大事なのです」
答えながら俺の両手を握りしめた少女を見て
(可笑しな奴)と思ったと同時に
とんっと肩を軽く叩かれ振り向くと
知らない白衣を着た男が俺を睨みつけ
「透羽に何の用だ?」と言われ
両手を小さく上げ「いや、只、この子が寂しそうにしてるのが心配で声かけた」と
答えたら不審そうな目で俺の事を頭の先から足まで見られた後
「不審者?」と言われ思わず「違う!!」と大声で言った
「待て敏夫くん、心配してくれたんです!!」
俺と白衣の男の前に立ちはだかり俯き言った
「……こいつが?」
透羽と呼んだ少女を見た後ギロっと不信な目で俺の方を見ながら睨んだ
「はい!!」
必死に何度も頷いてる透羽を見た敏夫と呼ばれた白衣の男は
ため息を吐いて再び俺を睨んだ
「次透羽に声かけたら殴る」言うと透羽を連れて去った
その白い背中を只唖然と見ていた
少女を連れ去った背中を唖然と見ていたら「辰巳?」背後を振り返ったら
沙子が居た
「車降りてどうしたの?」首を少し傾げ俺に聞いて来た
俺は首を左右に振るい「いや何でもないよ」と答え車まで戻り発進させたながら
透羽が言った“桜のお別れ会”と言うのがどんな物か気になって頭から離れなかった
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