h「涼ちゃんおミカン食べ過ぎ〜太るよ〜」
r「おミカンは果物だから
. 実質ゼロカロリーなの〜」
藤澤は剥いてある食べられる状態のミカンが
まだコタツの上に置いてあり
食べているのに、 口の中の幸せが無くなる
瞬間が訪れないように次のミカンを
剥き始める。
h「まぁた屁理屈言って、
. そんなんだから
. 正月太りするんでしょ〜」
r「あ、禁句〜
. どんな涼ちゃんでも好きでしょ〜?」
h「太ったって騒ぐの涼ちゃんじゃん〜
. どんな涼ちゃんでも大好きだけどさ。」
r「..ストレート。」
h「だって好きだし。」
r「んも、ていうか若井もずっとおこた
. 入ったままじゃん。
. 運動しないと太るよ。」
h「俺なんも食ってないし〜。」
そういいながらコタツで背中を丸め、
全身をこたつの中に入れ込む若井。
r「猫さんですか〜。」
h「寒いんだも〜ん。」
若井は少し横になろうとしただけなのに
段々と睡魔が襲ってきて意識が遠くなる。
h「んん…、」
若井は体にへばりつくような熱と
自分の汗で目が覚める。
h「あっつぅ…」
でも若井は眠気には抗えずに
また意識が落ちそうになる。
が、近くから香るフェロモンと
静かな寝息が気になり、目を開ける。
h「..え、涼ちゃん…?」
横になり、スマホを弄っていた若井の
腕の上には可愛い藤澤が眠っていた。
どうやら、若井が寝た後、
コタツに潜り、若井の方面に行って
向かい合うように寝たらしい。
h「は〜なんだこいつ..可愛すぎる。」
可愛さで悶絶する若井はある事に気がつく。
藤澤のコタツに潜っている姿…
汗だくで、顔が真っ赤で、若井の服を
きゅっと握っている…
そう、性行為最中の顔にそっくりなのだ。
h「…えっろ。」
無意識に呟く若井。
h「…」
理性は保っているが、若井のが
みるみるうちに勃っていくのは
言うまでもない。
h「可愛すぎる…」
ふと藤澤の下顎を撫でてみる。
r「んふふ..にゃぁ….」
藤澤は寝ているのに
無意識の内に猫の真似をしている。
喉をゴロゴロと、くすぐったそうに…
h「ゔっ…」
そんな姿に若井はキュートアグレッション
を起こしかけ、悶絶していた。
h「可愛い..愛してる…まじ大好き…」
力いっぱい藤澤の事を抱きしめる若井。
r「ふげっ…」
h「何その声..可愛すぎるぅ…」
藤澤の事が大好きで
優しくしたいし、大切にしたいのに…
若井は心のどこかで
藤澤の事をハチャメチャに壊して、
自分のものにしたいと思ってしまう。
でも、そんな事をして嫌われたら
元も子もないから
えろいからって、藤澤の許可なしで
襲ったりしないし、藤澤の事を
束縛したり、めちゃくちゃにしない若井。
h「うぐぐ…」
若井は必死に襲いたい欲と
藤澤に嫌われたくない欲と格闘している。
h「ちょっとだけ…バレないように…」
m「涼ちゃ〜ん、
. 新曲の事なんだけどさ〜…」
r「あ〜うん!ちょっと待ってね…」
藤澤はパソコンに向かい、
一生懸命LIVEの繋ぎを作成している。
大森は、身長の理由で
普段見れない画角からの景色に少しだけ
嬉しさを覚える。
ふと、大森は藤澤の首元に目をやる。
m「あれ、涼ちゃん。
. こんな時に虫刺され?」
r「え、なんかできてる?」
m「うん、
. 首元にいくつか赤い斑点がある。」
r「え〜嘘、別に痒くないんだけどな〜」
藤澤のその一言と、赤くなっている場所に
歯型がついていることで
大森はなんとなく察する。
m「LIVE近いのにお盛んだねぇ〜笑」
r「え、なに?なんの話??」
本当にわかってなさそうな藤澤に
大森は首を傾げる。
h「可愛いっしょ、うちの恋人。」
騒ぎを聞き付けた若井がやってきて
藤澤の首元をするっと撫でる。
r「ひゃぁっ..!」
いつもより自分が敏感なことに驚く藤澤。
そんな様子を見て
また壊したい衝動に駆られる若井。
m「..はは、ほどほどにね〜」
死んだ目をしたがら無で話す大森。
r「え?え??なになに、何の話??」
ニヤニヤと不気味な笑みを浮かべ、
今夜は予定を空けとこうと企む若井と
面倒事に巻き込まれたくなくて
なにも知らないふりをする大森と
本当に何も分かってなくて
オドオドする、今日襲われるとは
全く知らない可哀想な藤澤なのであった。
コメント
38件
「おミカン」ていうのさすが涼ちゃん。
うへうへへへへへうへへへへへへへへへへ
にやにや止まらないよ( ´﹀` )💕