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キルアと×××激甘クリスマス🎄
クリスマスの夜。
×××の家の前で、
キルアは小さく息を整える。
片手にはケーキの箱、
もう片方には丁寧に包んだプレゼント。
「……よし」
インターホンを押す。
数秒後、
ドアが開く。
「メリークリ――」
キルアの言葉が、
途中で止まった。
そこに立っていたのは、
赤いサンタ衣装の×××。
ふわっとした白い縁取り、
短めのスカート、
胸元は少しだけ開いていて――
可愛いのに、やたら目のやり場に困る。
「……」
キルア、完全にフリーズ。
「……キ、キルア?」
×××が不安そうに首をかしげた瞬間。
「っ!!」
キルアの手が揺れて、
ケーキの箱がぐらっと傾く。
「わ、わわっ……!」
慌てて持ち直す。
「……な、なにその格好……!」
声、裏返り気味。
×××はにこっと笑って、
くるっと一回転。
「サプライズ🎅」
「どう?」
その動きで、
さらに視線が定まらなくなるキルア。
「ど、どうって……!」
顔が一気に赤くなる。
「……反則だろ」
「可愛いとか、そういうの……」
「……いや、色々……!」
×××はくすっと笑う。
「えっちすぎた?」
「っ……!」
キルア、思わず目を逸らす。
「言わせんな!」
「……でも」
小さく咳払いしてから、
ぼそっと。
「……似合ってる」
その一言で、
今度は×××が赤くなる。
「……ありがと」
キルアは玄関に入って、
まだ落ち着かない様子で言う。
「……これ」
「ケーキと、プレゼント」
「落とさなくてよかった……」
×××は笑いながら受け取る。
「来てくれてありがとう」
「一緒にクリスマスしよ」
キルアは小さく頷いて、
心の中で思う。
(……これは)
(今日一日、心臓もたないやつだ)
ツリーの灯りが、
二人をやさしく照らしていた。
リビングに入った瞬間、
キルアは思わず足を止める。
「……すげ」
壁にはさりげないイルミネーション、
テーブルの上には赤と白のクロス。
小さなツリーもきらきら光ってる。
そして真ん中には――
こんがり焼けたローストチキン、
サラダ、スープ、
クリスマス仕様のご馳走。
「全部、×××が?」
キルアが聞くと、
×××は少し照れながら胸を張る。
「うん、頑張った」
「今日のためにね」
「……そりゃ」
キルアは小さく笑って、
「気合入るよな」
二人でテーブルに座る。
「いただきます」
チキンを一口食べたキルアは、
少し驚いた顔。
「……美味い」
「ほんとに」
×××が嬉しそうにする。
「よかった!」
その表情がまた可愛くて、
キルアは視線を逸らす。
(……料理も、格好も反則だろ)
ケーキも切り分けて、
フォークで一口。
甘さが口に広がる。
「……クリスマスって感じだな」
「でしょ?」
×××はサンタ衣装のまま、
ちょっと足を揺らしながら食べてる。
そのたびに、
キルアは無意識に目を逸らしては、
また見てしまう。
「……落ち着かない?」
×××がくすっと聞く。
「……言うな」
「お前が悪い」
でも声は、
全然嫌そうじゃない。
ケーキを食べ終わる頃には、
外はすっかり夜。
ツリーの灯りと、
部屋の暖かさ。
キルアはふと、
こんな時間が当たり前みたいに感じてることに気づく。
(……悪くないどころか)
(最高だろ、これ)
×××を見ると、
同じように満足そうな顔。
静かで、
甘くて、
特別な夜。
二人だけの
クリスマスパーティは、
まだまだ続きそうだった。
ご飯もケーキも食べ終わって、
二人ともソファに並んで一息。
「……じゃあ」
キルアが少し照れた様子で、
持ってきた小さな箱を差し出す。
「プレゼント」
「え、ありがとう!」
×××が開けると、
中にはシンプルで綺麗なネックレス。
「……お揃い」
キルアは自分の首元を指す。
「派手なのは嫌だろ?」
「だから……」
×××は一瞬言葉を失ってから、
ぎゅっと箱を抱きしめる。
「……嬉しい」
今度は×××が、
小さく包んだプレゼントを渡す。
「はい、キルア」
中に入っていたのは、
ペアのキーホルダー。
色違いで、
さりげなく同じデザイン。
キルアはそれを見て、
思わず目を見開く。
「……これ」
「毎日使えるでしょ?」
「任務のときも」
キルアは小さく笑って、
「……大事にする」
二人とも、
嬉しさが隠しきれない空気。
少し間が空いて、
×××がふと、
いたずらっぽく微笑む。
「ねえ、キルア」
「なに」
×××はサンタ帽を少し傾けて、
冗談みたいな軽い声で言う。
「本命のプレゼントは――」
一拍置いて、
「私だよ」
……沈黙。
キルア、完全フリーズ。
「……っ!?」
顔が一気に真っ赤になる。
「な、なに言って……!」
視線が定まらない。
×××は笑いながら、
「冗談冗談」
「でも、クリスマスだし?」
キルアは深呼吸してから、
小さく呟く。
「……そういうの」
「心臓に悪い」
でも、
口元は少しだけ緩んでる。
「……ありがとな」
「今日、一緒にいられて」
×××はその言葉に、
少し照れながら頷く。
ツリーの灯りが、
二人の影を近づける。
クリスマスの夜は、
まだ終わらない。
ソファに並んで座って、
テレビではクリスマス特番が流れている。
二人とも、
もう画面をちゃんと見ていない。
ツリーの灯り、
ブランケットのぬくもり、
さっきのプレゼントの余韻。
空気が、
自然と甘くなる。
キルアは少し黙ってから、
小さく咳払い。
「……なあ」
×××が振り向く。
「なに?」
キルアは視線を逸らしつつ、
耳を赤くしながら言う。
「さっきさ」
「プレゼントは×××だって言っただろ」
「……あれ」
一拍置いて、
「甘えても、いいか?」
×××は一瞬きょとんとして、
それからふっと笑う。
「もちろん」
次の瞬間、
キルアはそっと×××を引き寄せて、
自分の膝に乗せる。
「……っ」
×××は驚くけど、
抵抗はしない。
キルアはぎこちなく腕を回して、
落ち着かせるみたいに背中を軽くぽんぽん。
「……こういうの」
「たまにでいいからな」
声、かなり小さい。
×××はそのまま、
キルアの胸元に額を預ける。
「甘えんぼ」
「……うるさい」
でも、
離そうとはしない。
キルアは改めて、
サンタコスの×××を見る。
「……それ」
「やっぱ、すげー似合ってる」
「可愛いし……」
少し言葉に詰まって、
「……その」
「他のやつには、見せるなよ」
×××が顔を上げる。
「独占欲?」
キルアは一瞬黙ってから、
「……悪いか」
「俺が一番に見たんだから」
×××はくすっと笑って、
キルアの服を軽く掴む。
「じゃあ、キルア限定ね」
その言葉に、
キルアは完全に照れてしまう。
「……ほんと」
「ずるい」
でもその表情は、
とても幸せそう。
テレビの音と、
静かな夜。
二人はそのまま、
くっついて、
ゆっくり時間を過ごす。
甘くて、
あったかくて。
今年のクリスマスは、
きっとずっと忘れない夜になった。
to be continued….