テラーノベル
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ぽむち
30
こんにちは…!主です!
私、これまでチャットノベルしか書いたこと無かったので…初のノベルです…!
最近キヨさんとTOP4の沼にハマって抜け出せなくなりました…。
ということで今回はせっかくならと書き始めた🐮×🐱となっております。
※冒頭少し🦀×🐱が通ります。NTRです。
のちに🦀×🐱になる予定なのでご注意を……
こちらシリーズにしていくつもりです…!
頑張ります…!
⚠️あてんしょん⚠️(読んでくれると幸いです)
•2525、youtubeで活動している方々の名前をお借りしていますが、全く現実のものと一切関係ございません。
•ご本人様に迷惑がかかる様な事はお止め下さい。
大丈夫チェックリスト✓…
□腐向け(冒頭rtky 本編usky)です。
□NTRあり。
□既婚者が未婚者設定になっております。
□4話くらいから酷い話になる予定です。
□誤字脱字等があるかもしれません。
もし気づいてしまっても温かい目で 見守って
下さい。
【重要】
現実のrtさんは 優しく穏やかな雰囲気!!
独特のセンスや言葉選びで視聴者を笑わせてくれる!!そんな唯一無二の実況者です!!周りへの気遣いもできて、空気を柔らかくしてくれるそんな素敵な素敵な実況者さんです!!!
決してこの小説のように酷い人ではありません!!!
…以上、主の心の叫びでした。
ここまで読み終えても「大丈夫だよ!」
という方は、お進み下さい。
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ky side
……なんで、こんなことになってんだろ…
目の前の光景が信じられなかった。いや、信じたくなかった。さっきまではいつもの日常だったのに。いつもみたいにTOP4の実況を撮り終わってガッチさんが帰ってその後、俺はレトさんに押し倒されていた。
rt「……キヨくん」
声のトーンが低い。いつもの、あの変に鼻声の高い声じゃない。 さっきまで笑顔で「おめでとう!キヨくん…!」って言ってくれてたレトさんと同一人物とは思えないくらい冷たい声。俺は何が起こったか理解できなかった。
ky「……レト、さん……?」
rt「……ずっと、ずっと思ってたんたけどさ」ky「……なに、を」
rt「キヨくんのこと、好きやったんやよ」
ky 「……え」
なにいってるの、レトさん…
rt「ずっと。ずっと前から」
ky「……なに、言って」
rt「なのに、うっしーにかっさらわれた」
ky「……」
rt「なんでやろなぁ。なんで、俺じゃだめやったんやろなぁ」
レトさんの手が俺の服の裾に触れる。抵抗しようとした。でも、レトさんの力は意外と強くてびくともしなかった。俺より小柄なのに細いのにどこにこんな力があるんだろう。レトさんの手が俺の肌に直接触れる。その手は少し冷たかった。
ky「やめ……レトさん……」
rt「やめないよ」
ky「……っ、俺、うっしーが……」
rt「知ってる。さっき聞いたもんなぁ」
ky「……っ」
rt「だから、これは……これは……罰だよ」
うっしー、ごめん。俺、今、レトさんに……
目の前が真っ白になる。意識が遠のく。
rt「……あ、キヨくん、気絶したん?」
…
……
そして、意識を失った。
その間俺はうっしーとのことを夢に見ていた。まるで走馬灯みたいにうっしーとの思い出が次々と流れていく 。
……そこで俺の意識は途絶えた――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
…
……
………
【愛とは何か。
それは、誰よりも近くにいたいと願うこと。】
ky side
rt「はい、じゃあ今日はこの辺でー。おつかれー」
レトさんの声がヘッドホンから聞こえてくる。ky「おつかれー」
gt「おつかれさまー。また2週間後とかにねー」
ky「はいよー」
rt「ほな、おつかれー」
通知音が二つ鳴って、レトさんとガッチさんのアイコンが消えた。
ディスコードの画面に残っているのは、俺とうっしーの二人だけ。
ky「よし、じゃあ俺も抜けるわ」
そう言って退出ボタンにカーソルを合わせた、ふいに
us「キヨ」
ky「ん?」
us「明日、午後から暇か?」
カーソルが止まった。 うっしーが珍しいことを聞いてきた。 うっしーはこういう誘いをしてくるタイプじゃない。 どちらかというと、誘われる側。 自分から「暇か」なんて聞いてくるのは、かなり珍しい。
ky「……なんで?」
us「いや、ちょっと付き合ってほしいところがあって」
ky「付き合う? なに、うっしー…もしかして…合コン?」
us「んな訳ねーだろ。ちげーわ」
ky「あはっ、だよねー。じゃあなんなの?」
us「……明日、わかる」
ky「は? なにそれ」
us「いいから。午後からでいいか?」
ky「……まあ、暇だけど」
us「よし。じゃあ、明日の一時に駅前な」
ky「ちょっと待ってようっしー、なんの説明もなく――」
us「明日な」
ky「うっしー?」
プツッ。通話が切れた。画面からうっしーのアイコンが消えた。残されたのは、俺一人と静かなディスコードの画面だけ。
ky「……うっしー?なんだったんだろ」
独り言が部屋に響く。なんの説明もなく「明日、駅前な」って。うっしーらしくない。いや、うっしーらしいと言えばうっしーらしいのかも? こういう不器用な感じ。でも、なんか引っかかる。
ky「……まあ、いっか。明日わかるっしょ」
ヘッドホンを外して、パソコンの電源を落とす。部屋が静かになる。いつものように。
でも、なんとなく、いつもと違う静かさだった。うっしーの「暇か?」という言葉が、頭の中に残っている。うっしーが自分から誘うときなんてまあ無いから絶対なんかある。面倒事か、あるいは…。
ky「……」
椅子の背にもたれて、天井を見る。明日の一時駅前。なんだろうな。ゲームショップとか? ラーメンとか? いや、うっしーがラーメンに誘う時はもっとストレートに言う。
こういう回りくどい誘い方をするときは、 だいたい……うーん。なんだろ?
あ゛ーわっかんねーわ。
ky「……まあ、いいや」
考えるのをやめた。
どうせ明日わかることでしょ?それより、今日の録画の編集を少しだけ進めよう。そう思ってパソコンの前に座り直す。でも、なぜか集中できなかった。
うっしーの「暇か?」が、頭から離れない。
ky「……あー、もう考えるな考えるな」
小さく呟いて、俺はもう一度パソコンの電源を入れた。編集の続きをやる。いつものように。でも、明日のことが少しだけ気になっていた。
次の日、一時前。待ち合わせは駅前。
時間ギリギリに行くのはなんか負けた気がするし、第一、うっしーに「遅い」とか言われるのがムカつくから、十分前に着くように家を出た。余裕を持って行動する。
これも大人の嗜みっつーことよ!
駅前に着く。人混みの中、待ち合わせ場所の時計台の下を見る。
……いた。
長いコートを羽織ったうっしーが、もうそこに立っていた。手にはスマホ。たぶん俺を待ちながらなんか見てるんだろう。風でコートの裾が少し揺れている。うっしーは俺に気づくとよっ、と軽く手を振った。その仕草が妙に様になっていて、俺は一瞬足を止めた。
……うっしー、なんであんなに落ち着いてるんだろ。俺より年上だから? いや、年上だからってあんな風に自然に決まるか? あれ絶対意識してやってんだろ!長いコートとか。狙ってる!これは絶対!でも…なんかかっこいいなぁ………いやいやいや、俺はうっしーに何考えてんだよ。男だぞ。男。実況仲間だぞ。なに「かっこいいなあ」とか思ってんだ俺は。昨日の睡眠時間少なすぎて感覚おかしくなったか? いや昨日はちゃんと8時間寝たんだわ…落ち着け俺。
ky「……うっしー、早くね?」
駆け寄りながら、いつもの調子で話しかける。自然に。自然に。
us「キヨもはえーじゃん」
ky「えーだってうっしー、十分前行動は基本でしょー?」
us「お前が言うかあ?」
ky「言うね!俺、意外とちゃんとしてっから!」
us「……まあ、そうだな。最近は」
ky「えーうっしー、なにそれ」
us「いや、なんでもねぇわ。行くぞ」
うっしーはそうクツクツ笑って歩き出す。
俺も隣を歩く。並んで歩くと、身長差がちょっとだけ気になる。俺のほうがけっこー背が高い。えっキヨ…今更なの!?っておめーらは思うかもしんねぇけど年上を見下ろすのはやっぱなんか変な感じすんだわ。
ky「でさーうっしー、今日どこ行くとかあるの?」
us「個室の店、予約してある」
ky「個室? え、うっしーなに、高級店?」
us「まあ、そんな感じ」
ky「え、うっしー…そんなとこ予約できるタイプでしたっけ…?」
us「こんくらい俺は簡単にこなせちゃうわけですよ」
ky「へえ……」
こんな感じでいつもみてぇに二人でテキトーにボケを交えながら会話をしてるけど
……なんか、今日のうっしーはいつもと違う。いつもはもっとこう、だらっとしているというか適当な感じなのに、今日はなんだかちゃんとしている。コートもそうだし、店の予約もそうだし。なんか気合い入ってない…?
もしかしてなんか相談事とか? それとも、俺に言いたいこととか? ?えっ俺うっしーにそんなに信頼されるってこと…!?いや、俺は何考えてんだよ!……でも俺が知ってるうっしーはそんな回りくどいことするタイプじゃないと思うんだけど…。でも、こういう風にちゃんとする時は、ドラマだとだいたい大事な話がある場面だし……悶々と考えながら駅前の雑居ビルの階段を上がる。三階。ドアを開けると、落ち着いた和風の店内。個室に案内される。掘りごたつ式の席。窓からは街が見える。思ったよりちゃんとした店だ。
ky「……うっしー、これ、ランチで来る場所じゃないよ絶対…」
us「いいから座れよ」
ky「はいはい」
とテキトーに返事してうっしーと向かい合わせで座る。メニューを開く。うわ結構いい値段すんじゃん。これ、うっしーが奢ってくれんの? いやまさか、割り勘かな?いや、でも「予約してある」って言い方、奢る気満々の人が言うセリフだし…
ky「ねえ、うっしー」
us「ああ?なんだよ」
ky「そのー…俺をわざわざこんなとこ連れて来たっつーことはなんか、……あんの?」
俺は、席に座ったことだし…と今日わざわざ店を予約してまで俺をここに連れて来た理由を恐る恐る聞いてみた。
us「いや、特にねーよ?」
とヘラっと笑いながらうっしーは言う、
ky「……え?」
特にないわけないじゃん。なんで話してくれないの?
us「ただ飯食いたかっただけだわ」
ky「は? そんなわけ……」
us「そんなわけあるんだよ。俺だってたまにはキヨと飯食いたい時くらいあんだよ」
ky「……そ、そういうもん?」
us「そういうもんだ」
うっしーはそう言ってメニューを開いた。いつものうっしー。いつものテンション。いつもの空気。
……なに、特にないって。じゃあなんであんな回りくどい誘い方したの?昨日のあの「明日わかる」とか、あの意味深な感じとか全部なんだったんだ…? 俺、結構考えたのに。いや別に考えてないけど。考えてないけど……ちょっとは考えたんだかんな!?……まあ、うっしーがそう言うならそうなんだろうけど。でも、なんか釈然としない。うっしーのくせに。うっしーのくせに、こういうことするから……
まぁ、せっかく来たんだし一旦食事楽しもう…
ky「……じゃあ、なに頼もっかなー?」
us「お前いつもそれ言うよな」
ky「だってメニュー多いと迷うっしょ」
us「優柔不断かよ」
ky「うっせ。うっしーこそ、いつも同じの頼んでるくせに」
us「安定が一番なんだよ」
ky「冒険しようよー」
us「キヨが勝手に冒険しろ」
ky「してやんよ。今日は……これにするわ!」us「どれ?」
ky「え、見せない」
us「なんでだよ」
ky「恥ずかしいから」
us「飯頼むのに恥ずかしいとかあんのかよ」
ky「あるんだわ!」
そんな、いつものやり取り。
いつものツッコミ。いつもの笑い声。
ああ、これだ。これがいい。うっしーとのこういう時間が、俺は好き。無理しなくていい。気を遣わなくていい。ただ、隣にいて同じものを食べて、同じように笑える。特別じゃないからこそ、かけがえのない時間。
料理が来る。二人で食べる。うまい。うっしーが頼んだのは安定の定食。俺はちょっと冒険したやつ。でも、うまかった。
ky「ねえ、うっしー」
us「 ん?」
ky「その、今日さ、ありがとね?わざわざ誘ってくれて」
us「……別に。大したことじゃねーよ」
ky「でもさ。俺、嬉しかった。うっしーから誘ってくれるの、あんまりないから」
us「……そうかぁ?」
ky「そうだよ。うっしーは、どっちかと言うといつも誘われる側でしょ」
us「まあ……そうかもな」
ky「だから、たまにはいいなって思ったわ」
us「……なら、良かったんじゃねーの?」
うっしーは少しだけ照れたように、味噌汁を飲んだ。その仕草がなんだかいつもより幼く見えて、ちょっとだけ笑ってしまった。食事が進む。話が弾む。ゲームの話。実況の話。最近あったどうでもいい話。あっという間に時間が過ぎていく。気づけば、二人とも食べ終わっていた。お茶を飲みながら、まったりしていた。
そろそろ出ようか、という空気になりかけた
でも、ふいにうっしーが急に黙った。
ky「……うっしー?」
us「……キヨ」
ky「ん?」
うっしーは、お茶を置いた。そして俺の手を見た。うん、俺の手を…???
ky「……なに?」
us「……手、出せよ」
ky「え? なんで?」
us「いいから」
ky「 ……はい」
訳もわからず手を出す。俺の手。細くて色白で、細長い手。昔から手だけは綺麗だって言われる。でも、男の手としてはちょっと頼りない。うっしーは、その手を掴んだ。
ky「っ……!?」
うっしーの手。色白で、男らしい手。骨ばっていて力強くて、でも優しい手。それが俺の手に、絡みつく。指と指が重なる。いや、絡まる。
ky「うっしー……!?///」
顔が、一気に熱くなる。心臓が、バクバクする。なにこれ。なにこれ。なにが起きてんの。え、うっしーが俺の手を、握ってる。指を絡めてる。これって、これってこれって……
us「……この意味……わかるか?」
ky「……え」
us「……わかってもらわねーと困るんだけど?」
うっしーの目が真剣だった。いつもの、ふざけたうっしーの目じゃない。真っ直ぐで、本気でちょっとだけ怖いくらいで。
え、なに、これ。どういうこと。うっしーが、俺の手を握って指を絡めて、意味わかるって。えそれって、つまりそういうこと……? いやいやいや、待て待て待て。俺たち男だよ。男同士だよ。ただの実況仲間だよ。え、でも、この手の温もりこの力強さ、この真剣な目。これが、全部、冗談とかそういうのじゃないって、俺にもわかる。うっしーは本気だ。本気で、俺に、これを伝えようとしてる。
……え、俺、どうすればいいんだろ。どう答えればいいんだ…?心臓うるさい。顔熱い。手、震えてる。うっしーの手あったかい。離したくない。え、離したくないって何。俺なに考えてんだ…??でも、離したくない。この手あったかい。もっと、触れていたい。
……あ? これ、もしかして俺も……
ky「……うっしー」
us「ん」
ky「……それ、本気で言ってる?」
us「本気じゃなきゃ、こんなことしねーよ」ky「……だよね」
us「……キヨは、どうなんだよ」
ky「……どうって」
us「俺のこと、どう思ってる」
ky「……っ」
どう思ってるって。そんなの、決まってる。
うっしーはうっしーだ。大事な、仲間で友達で、頼りになる年上で不器用で、でも優しくて一緒にいると落ち着くやつ。それが、うっしー。でも今、この手の温もりを感じて、心臓がうるさくて顔が熱くて、それって友達に対して感じる感情なのか? 違う。これは、違う。これはもっと、別の……
ky「……わかんない」
us「 ……そうか」
ky「でも」
us「……」
ky「……嫌じゃない。この手、嫌じゃない…」us「……」
ky「むしろ、……離したくない、かも」
us「……は」
ky「…な、なに。うっしーが自分で聞いたくせに…」
us「いや、まさかそんなこと言われると思ってなかったから」
ky「うっしーが聞いたんだろ!」
us「聞いたけど……まさか、本当に……」
ky「なに、それ。俺が本気で言うわけないと思ってたの」
us「……いや。期待は、してた」
ky「……期待って」
us「だから、そのままの意味だよ」
ky「……」
us「キヨ。俺は、お前のことが好きだ」
ky「……っ」
us「仲間としてじゃない。友達としてでもない。……そういう、意味で」
ky「……」
us「ずっと前から。いつも4人でゲームを楽しくやる…たまに集まってご飯食いに行く…でも、それだけじゃ足りなくなったんだわ。もっと、隣にいたいと思った。もっとお前のことが知りたいと思った。もっと、お前の手に触れたいと思った。……だから今日呼んだ。ちゃんと伝えたかったから」
ky「……」
us「なあキヨ……返事、聞かせてくれよ」
ky「……」
うっしーが俺のこと、好き。俺のことが、好き。ずっと前から。ずっと。そんなの知らなかった。気づかなかった。いや、気づこうとしなかった。だって、うっしーは仲間で、友達で、それ以上じゃないって勝手に決めつけてたから。でも、うっしーはずっと俺を見ててくれた。隣にいてくれた。それは仲間だから? 友達だから? 違う。それだけじゃ説明できない。だってうっしーの目は、今、こんなに真剣でこんなに真っ直ぐで、こんなに、あったかくて。この目でこの手で、この声で俺に好きだって言ってくれてる。 ……俺は、どうしたい? 俺は、どう感じてる?
嫌じゃない。離したくない。もっと、触れていたい。もっと隣にいたい。……ああ、そうか。俺も同じなんだ。気づいてなかっただけで、俺も、うっしーのことが……
ky「……うっしー…///」
us「おう」
ky「……俺も、たぶん、同じ」
us「……」
ky「たぶんじゃない。同じ。うっしーのこと、好き。仲間としてじゃなくて友達としてでもなくて、……そういう意味で」
us「……っ」
ky「だから、その……手、もっと握ってて、いい?」
us「……ああ」
うっしーの手がさらに強く俺の手を包む。指と指の間が、ぴったりと重なる。温かい。うっしーの体温が、直接俺の中に入ってくるみたいだなぁと俺は思う。
すごい。手を握ってるだけなのに、こんなに落ち着く。こんなに安心する。うっしーの手、大きい。ゴツゴツしてる。でも、すごく優しい。この手に守られてる感じがする。もっと、触れていたい。もっと、近くにいたい。……ねぇ、うっしー。俺これからどうすればいいんだろう。ちゃんと、聞かないと。だって俺たち、男同士だしただの実況仲間だし、
簡単に「はいそうですか」ってわけにはいかない。でも、それでも俺は、うっしーと、もっとちゃんと向き合いたい。だから……
ky「……なあ、うっしー」
us「ん?」
ky「その、さ。俺たち、これからどうなるのかな」
us「どうなるって?」
ky「だから……その。付き合う、とか。そういうの。ちゃんと決めないと、いけないのかなって」
us「……キヨは、どうしたい?」
ky「俺?」
us「そう。俺はもう、言った。キヨがどうしたいか聞かせてくれよ」
ky「……俺は」
どうしたいか。俺は、うっしーとどうしたいんだろう。今みたいに、手を握って隣にいて、笑い合って。それだけじゃ足りないって、わかってる。もっと欲しくなるって、知ってる。だってもう、この手を離したくないって思ってるから。離れたくない。ずっと、隣にいたい。うっしーの一番近くにいたい。それは、きっと……
ky「……付き合いたい。うっしーと、ちゃんと、付き合いたい」
us「……」
ky「でも、その前に、一つだけ聞いてもいい?」
us「なんだよ」
ky「……俺、結構、重いよ?」
us「は?」
ky「だから。俺、結構、めんどくさいやつだから。重いやつだから。そういうの、うっしー大丈夫なのかなって。俺、たぶんうっしーのこと、すごく好きになると思う。もしかしたら、うっしーが思ってる以上にずっと。それで、うっしーが困るかもしれない。うっしーが、疲れるかもしれない。そういうの、ちゃんとわかっててほしい。それでも、いいの、って」
us「……」
ky「俺、うっしーに嫌われたくないから。そ、の…嫌われるくらいなら、今のまま仲間でいたほうが……」
us 「キヨ」
ky「……なに」
us「ばかじゃねぇの?」
と言ってうっしーはクツクツと俺の目の前で笑う
ky「え」
us「お前が重いとか、今さら。俺だって十分重いぜ。お前のこと、ずっと前から好きでずっと隣にいたくて、ずっとお前の手に触れたくてそういうのを、ずっと我慢してきたんだよ。お前が思ってる以上に、俺も、重い」
ky「……」
us「だから、お前が重いとかそういうの、心配すんな。俺は余裕で受け入れる。どんと来い。全部、受け止めてやんよ」
ky「……ほんと?」
us「ほんと。俺を誰だと思ってんの」
ky「……うっしー」
us「だろ?」
ky「…っ、…ありがとう」
us「おう」
うっしーは、また手を強く握った。今度はさっきよりずっと、強く。その力強さが言葉より何より、信用できた。
ああ、よかった。受け入れてもらえた。俺の重さも、めんどくささも全部。うっしーは、ちゃんと受け止めてくれる。それなら、もう、何も怖がらなくていい。うっしーと、ちゃんと向き合える。うっしーと、ちゃんと一緒にいられる。嬉しい。嬉しい。……なんか、泣きそう。でも、泣いたらなんか負けたみたいになるからぜってー泣かない。あと嬉しいから。うっしーと、やっとちゃんと、始まれるから
ky「……じゃあ、これから、よろしくお願いします」
us「……おう。よろしくな」
ky「えへへ」
us「……なんで笑うんだよ」
ky「だって、嬉しいんだもん」
us「……そうかよ」
うっしーも少しだけ笑った。でもその目は、まだ真剣だった。そしてその真剣な目が、俺のことをじっと見ていた。
ky「……うっしー?」
us「……キヨ」
ky「なに」
us「……お前さ」
ky「うん」
us「……今、すげー顔してる」
ky「え、どんな」
us「……煽ってる顔」
ky「は? 煽ってないよ」
us「煽ってんだろ」
ky「煽ってないってば」
us「……お前、自分がどんな顔してるかわかってないだろ」
ky「わかんないよ、自分の顔なんて…」
という俺の顔は確かに傍から見れば、りんご飴みたいにかなり真っ赤に頬を赤らめながら目を潤ませて、指を絡ませている……とまあ、それを真正面から受けているうっしーからすればそれはある種の拷問みたいだったらしい。
us「……」
ky「…ちょっ、なに、うっしー」
us「……くそ」
ky「え」
us「……お前……これ以上……煽んじゃねぇぞ……」
ky「煽ってないって……」
us「いや、煽ってる」
うっしーの顔が近づいてくる。ゆっくりと、でも確実に。俺の顔とうっしーの顔が近づいてくる。俺は逃げなかった。いや、逃げたくなかった。だってこれが、うっしーがしてくれることだから。
そして、うっしーの唇が俺の唇に重なった。
ky「……っ」
最初は、軽く触れるだけの優しいキスだった。でもすぐに、うっしーの手が俺の頬に触れてキスが深くなった。俺は目を閉じた。うっしーの唇あったかい。少しだけ荒れてる。でも優しい。このキスが、うっしーの気持ちなんだ。ずっと伝えたかった気持ち。ずっと俺に、向けてくれてた気持ち。それが、今こうして直接、俺に伝わってくる。
ああ、これがキスか。なにこれ。こんなキス、初めて。うっしーの気持ちが唇から直接流れ込んでくるみたい。あったかい。嬉しい。もっと、もっと、欲しくなる。でもそれじゃダメだ。ちゃんとうっしーのペースに合わせないと。だってうっしーがリードしてくれてるから。俺はそれにちゃんと応えないと……
ky「……ん」
us「……ぷは」
キスが終わる。うっしーが少しだけ離れる。俺たちの間に少しだけ距離ができる。でも、手はまだ繋がったまま。
ky「……うっしー」
us「……なんだよ」
ky「……初めてだった」
us「……嘘つけ」
ky「本当だって。こんな、ちゃんとしたの初めて」
us「……そーかよ」
ky「……うん」
us「……ならこれから、いっぱいしてやんよ」ky「……うん」
us「覚悟しとけ」
ky「……うん」
us「ふはっ……お前、そればっかじゃんか」
ky「だって、うっしーがそう言うから」
us「……そうだな」
うっしーは少しだけ笑った。今度はいつものふざけた笑いじゃない。優しくてあったかくて俺のことをちゃんと好きでいてくれてる、そういう笑い。
ああ、よかった。うっしーとこうなれてよかった。これからどうなるかわかんない。大変なこともあるかも。でも、うっしーが隣にいてくれるなら大丈夫だ。うっしーがちゃんと俺のことを受け止めてくれるなら俺はちゃんとうっしーに応えられる。うっしーのことをちゃんと好きでいられる。だからこれからもよろしくね、うっしー。俺の一番、大切な人
ky「……ねえ、うっしー」
us「ん?」
ky「……これからも、よろしくね」
us「おう」
ky「……手、まだ、繋いでていい?」
us「…ああ」
ky「えへへ」
us「……ほんと、お前は」
ky「なに?」
us「……いや。なんでもねぇわ」
ky「あはっ、なんだよそれ」
us「……キヨ」
ky「うん」
us「……好きだ」
ky「……うん。俺も」
us「…うん、じゃねぇよ」
ky「え」
us「ちゃんと言えよ」
……
ky「……うっしー」
us「なんだよ」
ky「……好き」
us「ああ」
ky「……えへへ」
us「あー…ほんとお前はそういうやつだよな」ky「そういうやつってなんだよ」
us「……俺の、好きなやつ」
ky「……なにそれ。ずるい」
us「ずるくねーよ」
ky「ずるいって」
us「……キヨ」
ky「なに」
us「……そろそろ出るぞ」
ky「え、まだいいじゃん」
us「……お前、これ以上ここにいたら」
ky「いたら?」
us「……もっと、…したくなるだろ」
ky「……っ///」
us「だから出るぞ」
ky「……はい」
うっしーは手を離して立ち上がる。俺も立ち上がる。手の温もりがまだ残っている。名残惜しい。でも大丈夫。またすぐに触れられるから。店を出る。外はもう夕方に近い。空がオレンジ色に染まっている。
ky「きれいだなあ」
us「ああ、だな」
ky「……ねえ、うっしー」
us「ん?」
ky「これから、どこ行く?」
us「……俺ん家」
ky「え」
us「まだ、話したいことがある」
ky「……うん」
us「いいな」
ky「……いいよ」
うっしーはまた手を握ってきた。
今度はさっきより自然に。 でもさっきよりずっと確かに。俺はその手を握り返した。もう離さないように。もう離れないように。
これから、俺とうっしーの新しい毎日が始まる。大変なこともあるかもしれない。でも大丈夫。うっしーが隣にいてくれるから。俺はちゃんとうっしーのことを好きでいられる。ちゃんとうっしーを支えられる。ちゃんとうっしーと一緒に歩いていける。だって俺はうっしーのことが好きだから。心から、好きだから
ky「……なあ、うっしー」
us「なんだよ」
ky「俺も、これから、いっぱいキスしていい?」
us「~っ、……お前なぁ」
ky「だってうっしーがいっぱいするって言ったから」
us「……そうだけど」
ky「じゃあ、いいじゃん」
us「……お前、ほんと、そういうやつだよな」ky「えへへ」
us「ああ、いいよ。いっぱいしてやる」
ky「……やった」
us「ばか」
ky「ばかで結構でーす」
us「……ほんと、お前は」
二人で歩き出す。夕日の中を並んで。手を繋いで。これから始まる、俺たちの毎日を少しずつ歩きながら。
𝓽𝓸 𝓫𝓮 𝓬𝓸𝓷𝓽𝓲𝓷𝓾𝓮𝓭
コメント
1件
「これを『恋』と呼ばずになんと呼ぶか」、最後まで一気に読んじゃいました…。 うっしーがキヨくんの手を取って絡めるシーン、心臓がバクバクしました。あの「ばかじゃねぇの?」って笑って受け止めるところ、すごく優しくてうっしーらしいですよね。初めてのノベルとのことですが、会話のテンポが自然で、ふたりの距離が縮まっていく空気が伝わってきました。レトさんのシーンで一気に緊張感が走ったのも印象的。甘くて切なくて、続きが気になります…🌙