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明日は学校だ。いやだぁ…
そして、今、買い物中です。ちょっと今日、食材がなくて親に頼まれたから買い物をしています。
だけど、千円以内の物だったら買っていいって言われたからマカロンを買おうと思う!
「よし、後は玉ねぎ……と、シナモンか」
あんまり外に出ないけど、たまには外に出るのもいいね。うん。
「よし、後はお会計しておわり!」
そして、お会計終わった後……
「あ、マカロン」
すっかり抜けてた。しょうがないからすぐ近くのケーキ屋さんに行こうとした。そこまではよかったんだけど………
「あ、りょーた」
「へ?ゆ、ゆきな……り?」
最悪だ。ゆきなりがいた。
「あ、りょーた君!こんちゃ!」
「りょーた君だぁ!」
なりあき先輩とゆきひと君もいた。まあ、流石に兄弟の前だから虐めることはないと思う。
「りょーたはどうしてここに?」
「お、俺はマカロンを買いに…ゆきなり達は?」
「あー、兄さんに聞いて」
ゆきなりがなりあき先輩を指差した。
「ゆきなりが~犬飼いたいって言いまくってて、でも、飼うのダメだからケーキで良い?って聞いたらいいよっていってたから」
「うん」
「俺一人で行くよっていったら『俺も行く!』ってゆきなりが言って…そしたらゆきひとも…」
「「兄さん、そんなこと言ってない」」
なりあき先輩………嘘吐いた…
「俺が一人で行くって言ったら兄さんが『俺も行くぅっ!』って行ったんだろ?」
「そーだそーだー!僕はあってるけど」
いくらゆきなりに愛されたいからって…ねぇ……
「それにしても、ゆきひと君、ちょっと背伸びた?」
「え!?分かる!?そうだよ!1年5ヶ月3日10時間36分47秒前より20cm伸びたんだ!」
「へぇ!俺、もう伸びないからなぁ…」
意外に俺とゆきひと君は仲が良いんだ。今日で2回目だけど、1回目の時もこういう感じだった。
「あ、りょーたってマカロン買いに来たんでしょ?このマスカット味のマカロン美味しいよ!」
「え、マジ!?買ってみよ!」
ゆきなりと話すの………他の人の前だったら苦じゃないんだけどなぁ…
「はあ、つっかれた…あ」
「「あ」」
何と、ゆらが来た。ヤバイ、これは…
「久しぶりですね、劣等生(優等生と言ってる)さん」
「うーん、もしかして、遠回しに俺に喧嘩売ってる?」
こうなるんだよなぁ………
「いえ、ただ本当のこといってるだけですが?」
「へぇ?」
二人とも……俺がいる前で喧嘩しないで…
「……ゆきなりー、ごめん、喧嘩はよそでやって?」
「あ、はい」
なりあき先輩がそう言った。
「ゆきなり、喧嘩すると絶対勝っちゃうからなぁ…」
「それはなりあき先輩が手加減しているだけでは…」
俺はそう呟いた。
「まあ、ゆら、どうしてここに?」
「せいたへのお土産、いつもいつも一緒にいてくれるから」
ここにもブラコンがいる……そういえば、ゆらって弟いたなぁ………会ったことないけど
「へぇ、つまり、ゆらはブラコン…」
「んなわけないじゃん、いつも僕の看病してくれる人にお礼をするのは当たり前でしょ?」
まあ、そりゃそうだけど…でも、絶対ゆきなりは分かってなさそうだ。
「ふーん、で?」
「で?じゃなくて………あぁ、もういいや」
ゆらは言うのを諦めた。
「あはは……」
俺は苦笑いした。
「ふう、何とか買えたぁ…」
何とかマカロンは買えた。だけど、一つまた問題が…
「ねぇ、ゆきなりー、後でそのケーキ食べさせてー」
「やだ」
なぎさも来てしまった………あ、なぎさの事を紹介してないから分かんないか。
漢字で書くと、柏 凪ってなるんだけど、読み方はかしわ なぎさ。
なぎって読むなのかと思いそうだよね。俺もそう思った。
「なりあきー、家に行ってもいいー?」
「うーん、ゆきなりに変なことしなければいいよー」
………なぎさ…………一応その人先輩だからな……
「ちょっと!兄さん!りょーた君だったら話は別だけど、こいつはダメでしょ!?お兄ちゃんに危害与えそうだし!」
ゆきひと君がそう言った。
「いや、ゆきひと、大丈夫、なぎさは良い奴だから」
そうゆきなりが言う。本当に大丈夫か?
「ゆきなり……こんなに良い子に育って……」
「いや、俺兄さんから産まれてないから」
なりあき先輩の言葉にゆきなりがつっこんだ。まあ、確かになりあき先輩はゆきなりを産んでないね。
「本当に大丈夫?」
「……あぁ、大丈夫だ」
本当かなぁ……
「はあ、僕を抜いて楽しそうに話してるね、これだから陽キャは…」
ゆらは頭を抱えてた。まあ、話に入ってなかったからね……
「あ、そうだ!りょーた君とそこの緑メッシュ?のお兄さん!」
「え、緑のメッシュって、僕のこと?」
「そう!」
ゆらのメッシュはどちらかと言えば青に近い緑色だ。まあ、地毛らしいんだけど。
「え、ぼ、僕もいいの?ってか入りたくない…」
ゆらが俺に向かって小声で言う。
「あはは………喧嘩しそうだもんね…」
俺は俺なりの言葉を言った。
「まあ、行ってもいいかな?」
「僕はちょっと……せいたを待たせたくないし…」
「「「「「やっぱりブラコン……」」」」」
まあ、ゆらはすぐに帰ったのであった。
ゆきなりの家
「わぁ!今日で入ったの2回目だ!」
「いや、毎日入ってるでしょ」
ゆきひと君の言葉にゆきなりがつっこんだ。
「あらあら、お帰りなさい!あ、りょーた君となぎさ君じゃない!」
「お邪魔しまぁす!」
「あ、お、お邪魔します…」
俺は緊張で声が震えた。ゆきなりの家の中に入ることは今日が初めてだから……
「ゆきなり!これ盗んで良い?」
「は?それ俺の歯ブラシ……ダメに決まってんだろ」
なぎさ……何でゆきなりの歯ブラシ盗もうとしてるんだ……ってか、何で分かるんだよ?
「もう、冗談だよー、本当に盗むのはヤバイ奴ぐらいしかいないよー」
「………はぁ…」
いつもなら言い返せるゆきなりが黙り混んだ。珍しい。
「ゆきなりー!なぎさくーん!りょーたくーん!すごろくしよ!」
「はあ、ほら、行くよ」
ゆきなりがいった。
「ちょ、待って!」
なぎさがゆきなりを追いかけた。
「……行くしかないよなぁ…」
俺はいじめっ子の部屋の中へと入っていくのだった。
えっとね、今回ちょっと長くなるから2話に分けていくぜ!
もはやいじめっ子の心配をしているいじめられっ子……どういうことだ?もう虐めの話ではないような………
ま、まあ、これからヤバイ方向に進むってことで!(おい)