テラーノベル
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この作品はpixivでも、全く同じものをあげています!
この作品を読むにあたっての注意⚠
※男監督生
※監督生愛され
※腐向け
※5章の一部ネタバレ含む
※監督生が皆から謎に好かれているため、エースがセコム役として見守っている話です
それでも構わないという方ありがとうございます!
この物語はあらゆる人から気に入られる監督生をエースが見守って追っかけているエースセコム回になっています
今回はマレウス×監督生メインのお話です
監督生は先輩の中で、マレウスだけにタメ口っぽくなります
最後まで楽しんでいただければ幸いです
✧…✧…✧…✧…✧
最近監督生がヤバい人達に好かれまくってる件について
【3】
1, 星輝く時に、いつも会いに来る妖精
「…今日も星が綺麗だなぁ」
それは監督生がオンボロ寮の窓から見える、数々の星を見つめていた時のことだった。
「!」
緑色の蛍のような光が監督生の目の前を通り過ぎていった。
これは、と思い、緩いパジャマ姿でそのまま外へ出た。
「やっぱり!ツノ太郎だったんだ!」
そう。監督生の目の前に立っていたのはマレウス・ドラコニアだ。監督生が呼ぶ時“のみ”に許される仇名で呼ばれたマレウスは、少し嬉しそうな顔をしていた。
「人の子よ、元気か?」
「うん!最近あんまり会えてなかったから久しぶりだね!」
「ああ。僕は毎日オンボロ寮に行っているのだが、いつも寝ていたから…。」
マレウスは拗ねたような表情をして監督生を見た。
「うっ…それはごめん…。」
「まあ、こうして今会えているのだから問題はない」
「うん、それもそうだね!」
マレウスと監督生の話す会話は傍から見てもダントツに平和で、メインストリートで前に話した時も、エースやデュースには、見た目のオーラと比べて会話内容が平和すぎる!とツッコまれたくらいだ。
「そうだ!ツノ太郎!ちょっとそこで待ってて!」
監督生は何かを思い出したかと思うと、すぐさま走ってオンボロ寮へ戻った。
途中、適当に履いていたサンダルが脱げた監督生が困っている姿を見て、遠くからマレウスは愛らしい姿だ、と笑っていた。
「お待たせ!ツノ太郎!」
監督生は息を軽くきらしながら戻ってきた。
その時マレウスは何だろうと期待を膨らませていた。
「これ!あげる!」
その監督生の一言にマレウスは固まった。
「え、ツノ太郎…??ツノ、ツノ太郎!!」
「!!……ああ。悪い。一瞬の間気を失っていた」
マレウスは監督生のその一言があまりにも嬉しすぎて気が体から抜けていたようだ。
マレウスは人から何かを貰う経験も少ないため、そういうものは特別に感じる。それを監督生に貰えるというのなら、特別以上の特別だ。
監督生はマレウスの方へ手を差し出す。
暗いせいでよく見えなかったため、マレウスが魔法で明かりをつけた。
「!これは…」
「そう!ツノ太郎喜ぶかなっと思ってさ!」
なんと監督生の掌には、マレウスが愛用しているがおがおドラコーンくんのミニキーホルダーだった。
そのキーホルダーのチェーンには、ドラコーンくん以外にも、黄緑色の魔法石のようなものが吊るされてあった。
「これを、僕に…?僕の…ために?」
「そうだよ?」
マレウスは動揺しながらもキーホルダーを受け取った。
「……ああ。謹んで受け取ろう。人の子よ。心から礼を言う」
そう言うとマレウスは頭を深く下げた。
それほど!?と監督生も戸惑う。
「ああ。もう随分と冷えてきたな…。では、僕はこれで御暇しよう」
「うん、じゃあね!ツノ太郎!」
「ああ。また。」
そう別れを告げると、黄緑色の光を残して消えていった。
✧…✧…✧…✧…✧
✧〜ディアソムニア寮〜✧
「おお、マレウス、戻ったのか。」
「ああ。少しばかり散歩をしていた。」
「?マレウス、お主の手に握っているものはなんじゃ?」
リリアに問われ、マレウスは嬉しそうに物を見せた。
「これは監督生からもらってな。僕が喜ぶだろう。と購入をしたそうだ。本当に、恐れ知らずだよな」
マレウスの表情に、リリアも思わず微笑む。
「くふふ、良かったのう、マレウス。監督生にこんな良い物を貰えて、お前は本当に幸せ者だ」
「ああ。そうだな。いつか、今度は僕が監督生に何かをあげよう。」
「お!いいのう!プレゼント交換というやつじゃ!」
ディアソムニア寮の談話室は、リリアとマレウスの会話で賑わっていた。
✧…✧…✧…✧
2, お返しを
「ふむ………」
マレウスは立ち尽くした。
今いる場所はミステリーショップだ。
何でもIN STOCK NOW!なため、マレウスはここで監督生へのお返しをリリアと選ぶことにした。
だが、小さなキーホルダーでお返しをしようか、それとも祝福を贈るか、それとももっと大きな物をあげるか、マレウスには決められなかった。
「リリア、何なら監督生は喜ぶと思う?」
「うむ……そうじゃなぁ……でも、お主が心を込めて贈る物だったら、何でも良いのではないか?」
リリアの一言に、マレウスは少し恥ずかしそうに、でも嬉しそうに、「そうなのかもな」と呟いた。
✧…✧…✧…✧…✧
「二人ともおはよう!」
「お!監督生!おっはー」
「監督生おはよう!」
毎朝、監督生が誰かに襲われてないかと不安になっている。普通に挨拶ができているということは無事なのだと確信できた。
✧…✧…✧…✧
「マジかよ…」
「朝っぱらから…?」
「俺ら終わった……」
「何しに来たんだろう……」
教室付近の廊下に着くと、何やら人集りができていた。
何だ?と思い、様子を見てみると…。
「ここは1年A組の教室だな?」
「…ええええ!!???マレウス・ドラコニアぁぁぁぁ???」
思わずデュースと大声でハモってしまうほど驚いてしまった。
「何でここにいんだよ」
音量を下げて近くにいた監督生にとって多分害のないクラスメイトに話しかけた。
「それが分からないんだよ……誰かを探してるっぽいけど……」
「誰かって…まさか…?」
エースは悪寒がした。
それと同時に、いるだけでも迫力がもの凄く伝わってくるマレウスの顔が微笑んだ。
「おや、そこにいるのは人の子じゃないか」
「……え?」
マレウスの視線を周囲にいる全員が辿る。
すると、どうしても監督生に辿り着いてしまった。
「嘘だろ…」
「監督生、グリムを残していくな……」
「監督生終わったな…」
などと口々に言われている。
だが監督生はそんな事気にせず、監督生も顔を笑顔にした。
「ツノ太郎!!!」
その一言で周囲は固まった。
多分巻き添え食らう。そう思ったのだろう。
ヴィルがオーバーブロットした後に、そう呼んでいる所をみたが、やはりまだこちらがハラハラする。
「人の子よ、少しこちらへ来い」
「どうしたの?こんな朝から」
「この前、夜にあのキーホルダーをくれただろう。それのお返しだ」
マレウスはそう言うと、監督生の手を優しく掴み、広げさせ、その上に、あるものを置いた。
「これはお前に似合うと思ったんだ。受け取ってくれ」
「これ、ネックレス?!いいの!?ありがとう!ツノ太郎!!」
そう。そこにあったのは、真ん中に魔法石のような紫色の結晶がチャームの、綺麗なネックレスだった。
マレウスは喜ぶ監督生を見て一段と嬉しそうだ。
「ああ。僕はそれを渡せただけで良い。もう予鈴が鳴るな。では、これで僕は。」
マレウスは監督生に笑顔を見せると、スッと一瞬にして消えていった。
「……は……、」
もう周りが放心状態なっていた。
(嘘でしょ、そこまであの人と仲深まってんの???)
エースの胃が死を迎えようとしている。
それ程衝撃というか、爆弾が朝から振り落とされたような…。
「監督生あいつマジかよ…」「すげーわ…ある意味尊敬」「あのマレウス・ドラコニアをツノ太郎呼ばわり…?」「監督生ってやっぱ只者じゃねーわ……」
口々に監督生の事を言うクラスメイトに、監督生は気にせず、貰ったネックレスを自分の首につけると、エース達を連れて教室に入る。
その後はまるで何もなかったかのように、普通に授業を受ける監督生に、マレウスに睨まれた時以上の恐怖が振り注いだ。
(彼奴、やっぱ本当に只者じゃない。)
(……まてよ……?もしもあの人が監督生の事を好きだったら……??)
(…………いや、そもそも妖精に“恋”なんて分かるか…?)
(まあ、多分大丈夫…?…いや、もしかしたらじゃないかも!!???)
エースはその日、マレウスと監督生の関係性について、悩まされた。
✧…✧…✧…✧…✧
3, 感情の気付き
✧〜ディアソムニア寮〜✧
「マレウス、随分とご機嫌そうじゃないか。あやつに物を渡せたのか?」
「ああ。お陰様でな。彼奴も大層喜んでいた。」
「それは良かったのう!5時間悩んだだけあるわい!」
そう。あのネックレス一つを買うと決めるのに、約5時間も悩んだというのだ。
サムも半分困っていた。
「ああ。やはり、彼奴が笑顔だと、僕も嬉しい。だが、それと同時に最近、少し胸が苦しくなるんだ。その感情が僕には理解できない…。」
「………そうか、お主…。」
「?どうしたリリア?」
「…お主、さては“恋”をしているな?」
「恋?」
リリアの言葉に首を傾げた。
「そうじゃ。あやつのことを見て、嬉しくなると同時に胸が苦しくなる。それは、まさに“恋”じゃ!」
「僕は…人の子に、恋を…している…?」
「そうじゃ!青春じゃのう!わしも鼻が高いわい!」
満足気に言うリリアの前で、マレウスは考えた。
(もしも、この気持ちが、恋なのなら、)
(今直ぐに伝えなければ)
マレウスはそう思うと、リリアに礼を言い、オンボロ寮へと姿を消した。
✧…✧…✧…✧…✧
4, ✧〜エースの日記〜✧
☓月☓日
今日は朝っぱらから胃が痛い…。
ほんっとうに怖いもの知らずすぎない?監督生!
見てるだけでハラハラしてくる…。
もしも、もしもだよ?
あのマレウス・ドラコニアが監督生を好きだったら…?
マジでこの学園崩壊するくね?
それだけはないでほしい。もしそうだとしても誰も何も言わないであげて!!
今日なんてそれで悩みすぎて魔法薬学の時間は調合ミスって怒られるわ、魔法史の時間はぼーっとしてるって怒られるわ、飛行術の時間は箒から落ちそうになるわ、
散々な目にあった。
でも、監督生をあんなに危険なナイトレイブンカレッジ生に渡すわけにいかない。
いや、自分も監督生もそこの生徒なんだけどさ?
束縛?とかじゃなくて、普通に友達として。
マブを危険にさらすわけにはいかない。
ということで。明日も監督生の見守り。
俺は俺の役割を果たすとしますかっ、
✧…✧…✧…✧…✧
最近監督生がヤバい人達に好かれまくってる件について
【3】終
続く〜…✧
コメント
2件
チラッ(¬ω¬)チャッス/いや~良い作品ですね~!(*^^*)ありがとうございます!(?)