京夜
「やっと着いた〜」
紫苑
「早く部屋いこーぜ」
馨
「綺麗でしたね…四季さん」
真澄
「そぉだなぁボソ」
唾切
「…(四季は、大丈夫だろうか)」
無陀野
「心配か?」
唾切
「当たり前さ、いつも心配だよ…」
京夜
「好きなの?四季くんの事」
紫苑
「ド直球ww」
唾切
「好きだよ…四季は僕に希望をくれたからね」
紫苑
「え…マジ?」
唾切
「嘘で好きなんて言うわけないだろ」
馨
「まぁまぁ…一旦大広間行きましょ?」
真澄
「おら、さっさと行くぞ」
6人は純白の衣装のまま大広間へ行った。
もう夜遅く…近所の人間は眠っている。
6人の親も、どうやら居ないらしい…
無陀野以外の5人の親は男遊び、女遊び、酒を飲み歩く、そんな理由でいつも家には居ない
無陀野の母親はどうやら、信者達の集まりへ行ったそうだ…
無陀野
「手紙があった…だからここには俺らしか居ない」
紫苑
「本当、ずっと俺らの親、遊び歩いてばっかだよなぁ」
馨
「いいじゃないですか…関わらなくて済むんですし」
真澄
「そうだな…勝手にしときゃいい」
京夜
「本当本当」
唾切
「僕の親はもうここには居ないからね…」
無陀野
「初耳だな」
唾切
「研究者だって言っただろ?だから仕事で色々回っているんだ」
京夜
「そうだったねぇ」
紫苑
「俺らはこの村の中では自由…」
馨
「昔から居ないですから、もう慣れましたね笑 」
無陀野
「…(慣れる、、か…)」
真澄
「俺らの話はいいんだよ…唾切、てめぇはなんで嘘なんてついてたんだ?」
京夜
「そうだね…どうゆう関係かはわかったけど、なんでじっと隠してたの?」
唾切
「…まぁ、あまり人間を四季に近づけたくなかったんだよ、、どんな人間かもわからない、信じれない奴らに盗られないために」
無陀野
「四季のため…?」
唾切
「、、どうだろうか…100%四季のためとは言い切れない、どこか僕自身…手放したくなかった。他の奴に、触れられて欲しくなかった。」
紫苑
「めっっっっちゃ好きじゃん」
唾切
「そうだよ、愛している…」
京夜
「さらっと告ってる…でも俺だって四季くんの事好きだよ!」
紫苑
「俺も〜思いっきり惚れた」
馨
「僕もですかね…とても美しかった」
真澄
「けっ、抜け駆けすんなよぉ?」
無陀野
「俺も好きだ。もっと知りたい…」
綺麗に声が重なった
みな、一目惚れ。
壊れそうなほど小さく華奢で美しい体と手…
柔らかく微笑むあの顔…
向けられた事のない優しさ…
知らなかった暖かさ…
少し会っただけ、少し話しただけ。
でも、それでも十分すぎるくらいの“知らない”を教えてくれたあの少年が忘れられない…
もっと話したい、もっと見ていたい、もっと触れたい…
もっともっと
でも、それが簡単ではない事は、この場の全員がわかっていた。
親がどれだけ、自分達の物に対して、執着・依存をしていて、簡単に離そうとしない事…
彼自身も、その親達に依存しかけている事…
無陀野
「まぁ…無理もない。あの本殿という狭い世界しか知らないのだから…」
紫苑
「会った事ねぇけど、あんな弱ってる自分の子供を世話係の唾切に丸投げって時点で、終わってんな…その親」
馨
「四季くん…」
京夜
「無理してる感じだったね…」
真澄
「…泣いてたしなぁ」
唾切
「愛情という言葉を使い四季を中から蝕み、壊しているのだろう…」
真澄
「ゴミが」
紫苑
「でも、どうやって奪うか。だ」
唾切
「一族は、見張りを裏門と表門、四季の部屋、廊下、色んなところに置いている。いくら本殿に入れても、そこからは簡単じゃない…」
京夜
「なんで、弱ってる四季くんを見ても何もしないのに、そんなに失わないようにしてるんだろう…」
唾切
「金だよ、神の子のためと村の奴らをそそのかし、儲けているのさ」
無陀野
「そんな奴らに、四季が…」
馨
「触られてるってだけで嫌ですね…」
紫苑
「金ねぇ」
真澄
「チッ」
無陀野
「だが、もし奪うチャンスがあったとしても、四季が残ると言う可能性も、、 」
真澄
「んなもん無理矢理だ」
京夜
「怪我はさせない…でも、そんなやばい奴らに依存してるのはちょっと妬いちゃうなぁ」
馨
「彼が愛してるに執着があるなら、僕達に依存しちゃえばいい…」
紫苑
「俺達が振り向かすってわけねぇ 」
唾切
「…幸せにしたい、」
無陀野
「それもそうか…四季が拒否するなら。」
唾切
「なら、どうやって誘拐するk」
ガラガラ
玄関の方から、音がした…
誰か歩いて来ているのだろう…
話の内容は聞かれてはならない、全員顔を合わせて、大広間は静かになった
スー
障子が開かれると、
親
「あら?まだ寝ていなかったの無人」
無人の親が、眉間に皺を寄せため息をついた
無陀野
「ああ…」
親
「まったく」
京夜
「まぁまぁ、俺たちが夜更かしに誘っちゃたんで、無人くんは悪く無いですよ!お母さん」
親
「本当ですか…?なら、まぁ…」
唾切
「なら、僕達も部屋へ帰ろうか…(神の子の話を聞かれれば、動きづらくなる…)」
みんな
「は〜い/ケッ/おやすみ」
みな、それぞれ部屋へ戻る為に立ち上がった。母親も、おやすみなさいと挨拶をして、廊下を歩いて行った…
京夜も帰ろうと大広間に背を向けると、後ろから肩をポンポンとたたかれ、振り返った
無陀野
「さっきは、すまなかったボソ」
京夜
「!大丈夫だよ!俺何もしてないし。それに、怒られるのも嫌じゃん?ニコ」
無陀野
「ッ、、」
京夜
「まぁ嫌な事あったら相談乗るよ!(ダノッチも、親が絶対…まぁみんなもだけど)」
京夜
「おやすみ、ダノッチ」
無陀野
「ああ…おやすみ」
暗い村にただ一つついていた、明かりが消えまた静かな夜に戻った…
誰の声も聞こえない長い夜になる
お終い!!
めっちゃ待たせてるのにクオリティが低いと言う…
ごめんなさい!
そしてみんながヤンデレ?な感じにしました…どうですか?
次回も早く出せるように努力します…
そしてこっから雑談なんですけど、仲良くしてくれている方が、「連れ去りそう」って感じにコメントしてくれまして、それ見た瞬間
「え!?未来読んだ?今度の物語そうゆう感じの話するんだが?!」
と心で思ってました笑
まさかコメントで、そんな考えを言ってくださるとは…いつもコメント&感想ありがとね!
そして、いつも見てくださる方々、♡押してくださる方々、コメントをしてくださる方々ありがとうございます!!
それではまた次回!
コメント
14件
すきです
めっちゃ面白かったです!!! ヤンデレっぽい感じ大好きです😍😍 めっちゃ続き気になりました😊