人狼A「初めまして!────さん」
人狼B「さっきまでずっとお話ししてたじゃないですか」
人狼A「人狼として────さんに会うのは初めてなんですもん!」
人狼B「…そうですか
というか、本当にメンバーを殺すんですか?正直、嫌ですよ…!」
人狼A「真面目だなぁwそうやっていい子ちゃんぶっていても、所詮は偽善なんですよwマスターの話聞いてました?人狼が仕事しないと帰れないんです。」
人狼B「…それは、そうですけど…
でも、やっぱりメンバーを殺すのは嫌です!せめて、今日は静かにしておきましょうよ!」
人狼A「え〜?嫌ですよ!早く帰りたいんで!」
人狼B「……」
人狼A「そんなに落ち込まないでくださいよ〜
まあ、少し気持ちはわかりますし。今夜は1人で行ってきます。殺っておきたい人がいるんで」
人狼B「…分かりました。
ちなみに、誰を殺るんですか?」
人狼A「…それは…」
【くじら視点】
誰かが部屋に入ってきた。
人狼だったら、どうしよう。
今すぐにでも、逃げないと。
布団に頭を埋めていたら、布団をめくられ冷気が潜り込んで来るのと同時に、誰かが私の上に馬乗りしてきた。
くじら「あっ…」
同時に、喉に強烈な違和感を感じる。呼吸が出来ない。
人狼A「やっと…会えた…くじらさんっ…
くじらさんのこと…ずぅぅぅぅぅっと、好きだったんだよ…気づかなかった?」
何を言っているんだ、こいつは。
頭がイカれてる。
人狼A「それなのにっどうして…」
喉元にさらに圧がかかる。
くじら「あ…がっ…」
視界が、暗くなってきた。酸素を体内に取り込まないと。
私は今死ぬ訳にはいかない。”あの人”に私の気持ちを伝えるまでは。
ゲームの役職だろうと、こんな関係になれたのに────
【ゆしら視点】
くじらさんが死んでしまった。
これは単なる私の勘だけれど、きっと当たっているだろう。
彼女が死んでしまった時から、私の運命は決まっていたんだ。
ふと、棚の上に置かれているナイフが目に入る。
ゆしら「…ゲームマスターは、相変わらず用意がいいなぁ笑」
私はそのナイフを手に取り、思いっきり喉に突き刺した。
ゆしら「がっ…」
真っ赤な血液が流れてくる。
くじらさんも、こんなに苦しくて、痛くて、辛かったのかなぁ…
まともに呼吸も出来ないような喉で、1文字1文字を縫い合わせるように呟く。
ゆしら「くじらさん、愛してるよ…」
コメント
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フォロー失礼します!
続編!ありがとうございます!