桜「それじゃあ行ってきます」
晴「いってらっしゃい」
朱「気をつけてね~!」
パタン
桜「どこいくの?」
道「あー特に決めてねぇな」
桜「じゃあいつもの甘味処行ってもいい?」(キラキラした目で道満を見る
道「あ?前行った所か?」
桜「うん!」
道「分かった」
桜「ほんと!?やった!」
桜「じゃあ早く行くわよ!」(道満の手を掴む
道「おい!あんま引っ張んな!」
数分後
桜「すみませーん!」
女将「桜ちゃんかい、最近よく来てくれるねぇ」
桜「やっぱり此処の甘味が一番なので!」
女将「おやそっちは今度こそ婚約者かい?」
桜「はい!」
女将「仲がいいんだねぇ」
桜「へ?」
女将「ほら、手をつないでいるじゃないか」
桜「!」
バッ(手を離す
桜「ご、ごめん//」
桜(やばっ勢いで手繋いだままだった…!)
道「別に//」
道(気づいてなかったのかよ)
女将(可愛いらしいねぇ)(ニコニコ
桜「い、いつものお団子三つと椿餅を二つください」
女将「あいよ」
数分後
桜「…」
道「…」
桜(気まずいっ)
女将「はい、おまちどお」
桜「あ、ありがとうございます!」
道(俺もなんか頼めばよかったな)
桜「はい」(団子を一本差し出す
道「なんだよ急に」
桜「一本あげるって言ってんのよ」
桜「それぐらいわかりなさい」
道「なんで俺が逆ギレされてんだよ」
道「もらうけど」
道「前はくれる気配なんて全くなかったのに急にどうしたんだよ」
道「もしかしてもう俺に…」
桜「そんなわけないでしょ!気分よ!気分!」
道「そうかよ」
道(なんだよ、意識してんの俺だけかよ)
桜「ここのお団子美味しいでしょ?」
道「ん、美味い」
桜「椿餅も美味しいのよ!特別に一口あげる」
道「あ」(口を開ける
桜「?なによ」
道「一口くれるんだろ?」
桜「自分で持ちなさいよ」
道「こっちのが早いだろ」
桜「仕方ないわね…はい」(道満の口に椿餅を突っ込む
道「あが!?」
道「げほっごほっ」
道「おまっ餅だぞ、勢いよく突っ込むなよ」
桜「私に手間を取らせておいて文句?失礼なやつね」
道「その残念な奴がお前の婚約者だけどな」
桜「ていうかちゃんと食べなさいよ」
道「お前が突っ込むからだろ」(桜の手にある椿餅にかぶりつきにいく
桜「!」
桜「いきなりこないでよ、びっくりするじゃない」
道「ん、これもうまいな」
桜「一口大きくない?遠慮って知ってる?」
道「文句の多いお姫様だな」
桜「うるさい」
道「一回俺の口に入った所を食うよりいいだろ」
桜「そう?別に私は気にしないわよ」
道「まじかよ」
桜「そういえば朱雀にお団子一口あげた時も変な顔されたわね」
道「は?」
桜「なによ」
道「…いや、何でもない」
道(あいつにも同じことしてたのかよ…”特別”にって言ってたのに)
桜「…もしかして嫉妬したの?」(にやにや
道「は!?//んなわけねぇだろ!//」
桜「素直じゃないわね」
道「だからちげぇっつってんだろ!//」
桜「そんなに素直じゃないとまた外面対応するわよ」
道「んなっ」
道「っ~」
桜「ふっ冗談よ笑」
桜「そんなに私に外面対応されるのがいやなのね笑」
道「そういうわけじゃねぇ!」
道「ただ…」
桜「ただ?」
道「っ~だぁもう!」
道「お前俺をからかってんだろ!」
桜「だって意外と可愛い反応するんだもん笑」
桜「そりゃからかいたくなるでしょ?」
道「はぁ?俺は可愛くねぇ」
桜「あと面白い」
道「面白くもねぇ!💢」
桜「そういうところよ笑」
十分後
桜「そろそろ別のお店いきましょ」
桜「なにか買ってくれるんでしょ?」
道「お前図々しいな」
桜「え、買ってくれないの?朱雀が私に贈り物をしたって知ってあんなに嫉妬してたのに」
道「いや、買うつもりではいるけど」
桜「なんだやっぱりそうなんじゃない」
道「そんな高い物は変えないからな」
道「遠慮はしろよ」
桜「じゃあ着物買ってよ」
道「話聞いてたか?」
桜「そんなに高いのは選ばないわよ」
桜「ほら早く行くわよ」
道「お前ほんとに今日元気だな」
数分後
桜「あ、ここの着物見てみましょ」
道「ん」
桜「せっかくだしあんたが選んでよ」
道「は?」
桜「あ、でもダサいの選んだら私が選ぶわよ」
道「うっせ」
道(つっても俺女物の着物とか選んだことねぇし…)
道「…」
道(やっぱ名前の通りに桜の着物にするか…?)
道「!」
鶴が描かれた着物に目をやる
道「…これ、いいな」(ボソ
道「おい桜、これでいいか?」
桜「ん?いいじゃない!」
桜「あんたのわりにはいい物選んだわね」
道「お前ほんとに上から目線だな…」
道「じゃあこれ買うぞ」
桜「よろしく、私は外で待ってるわね」
道「おい店主、これくれ」
店主「まいどあり」
外
道「買ってきたぞ」
桜「ありがとう」
桜「次出かける時はこれを着るわね」
道「好きにしろ」
桜「そういえば鶴の柄の着物を送る意味知ってるの?」
道「あ?なんか意味あんのか」
桜「長寿と夫婦円満よ」
桜「ある意味私たちにぴったりかもね」
道「そうか?」
桜「だって私達今はまだ婚約者でも私がほかの人を選ばない限りそのうち正式に結婚することになるもの」
桜(まあ私がほかの人を選ぶなんてありえないけど)
道「あーそうなるのか」
桜「そうなったら夫婦になるから夫婦円満は良い目標なんじゃない?ってこと」
道「まあ確かにそうかもな」
桜「早く道満が私を好きになってくれたらすぐなのに…」(ボソ
道「…は?」
桜(やばっ口に出てた)
桜「あ、いや、あんたが早く私を好きになって全力で落としに来てくれたら私もあんたに落ちるのが早くなるかもしれないってことよ!」
桜「勘違いするんじゃないわよ!」
道「…そうかよ」
桜(あぁ、また素直に言えなかった…)
道(なんだよ、期待して損した…って何考えてんだ俺)
2人「はぁ」
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