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Yuki
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#ご本人様には関係ありません
ゆーふぉくん
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いつもより少しだけ遅めに起きて、コーヒーとトーストで簡単だけどちゃんと朝食をとる。
家の中の気になっていた箇所を入念に掃除して、お気に入りのアクセサリー達の手入れも。
久しぶりの完全オフ。最高だ。
今日はどこにも出かけない。一日中家でゆっくりしようとしていたのに…
『おはよーさん!俺いまロケ帰りやねん!次の入りまで3時間あってな!』
「はぁ…。」
『自分ち帰んのもビミョーやし、次のスタジオ吉田さんちから近いから、今から行くわ!ついでにYou◯ubeの日程まとめよぉや!』
「おぉ…。」
『じゃぁな!』
ープツー、
とても勢いのよい一方的な電話。用件だけですぐ切れたし。ガチャ切りすんのはこっちの芸なんですけどねぇ。
あぁ、…サヨウナラ俺の休日。
「おじゃましまーす!」
やってきました初期装備。声はいつもでかいが、意外にカメラが回っていない時のコイツは動きは大人しめだったりする。
サンダルちゃんと揃えるし。偉いね。
「はい、いらっしゃい。朝早くから仕事だったん?」
「そう!郊外の養鶏場?のロケ行ってん。そこのおっちゃんがめちゃくちゃええ人でな。」
ガサッ、と大きな紙袋をこちらへ寄越した。
「よかったら食べや。って地鶏と卵いただいてんよ。」
紙袋の中を覗くと普段スーパーで見るのとは明らかに色味の違うお高そうな鶏肉と、良さげなケースに入っているお高そうな卵。おぉ…普通に美味そう。
「早めに昼ごはんしよや!」
…お前。それが目的だな?次の仕事までの時間潰し兼昼飯ってか。俺ん家で。
んで自分で作る気はない、と。
まぁ、ちょうど今日の昼飯何にしようかと思っていたし。この食材を見てメニューは決まったから良しとしてやる。
「はいはい、何時にここ出る予定よ?」
「んー。あと2時間くらいかなぁ。」
なら米炊く時間あるな。やりますか。
キッチンに立つ、兎にも角にもまずは米。
ささっと研いで炊飯器セット完了。
カエデのまな板と包丁を出して冷蔵庫へ。
ごととん、と野菜室をスライドして開けばお目当てのものは直ぐに見つかる。
玉ねぎ一玉と、水菜。
がちゃん、コンロに鉄のフライパンを置いて、一口大に切った鶏肉の皮目を下にして並べていく、油は引かずに中火で点火。
軽くまな板と包丁を洗って水分を拭き取ったら、玉ねぎを一玉分全部切る。甘みが出るし、たっぷりが美味いよな。
水菜は一株分だけをざくざく、と。これは三葉の代わりにする予定。
フライパンからは皮が焼けていく香ばしい匂い。
そろそろいいかな。上から玉ねぎをばさっ、と入れて顆粒だし、砂糖、酒、水を投入。続けてみりんと醤油は少なめに。
せっかくの地鶏だからね。色味は大切にしたい。
煮込む目安は玉ねぎがトロトロになるまで。
「でな、〇〇の方がこの日でー、同日のこの空き時間でこの動画撮ってー、△△のやつはこの週のどっかでマネージャーさんにタイミング聞いてるとこなんやけどー…」
スマホでスケジュールを確認しながら、キッチンカウンター越しに動画撮影の予定を話してくる太智。
よくそんな綿密と言うか、きっちり把握してんな。ってくらいだいぶ先の予定まであれこれ考えている。
マジでシゴデキ。
そろそろかな?フライパンを見やると、いい感じに煮込まれましたーって玉ねぎが鎮座している。
米は…あと10分くらいか。
一度コンロの火を止めて米待ちだな。
「△△のとこ、その週で食べロケが重なりそうなんだけど。」
「そやったっけ?同じ週で食べまくるのしんどいかぁ。じゃあ先に□□の方から撮ってってー…、来月のこの辺りとか?」
すぐさまリスケを提案してくる。マジでシゴデキ。
「あぁ、そこなら多分おっけ。」
「ってかめっちゃいいニオイすんなぁ。」
ピー、ピー、
ちょうど話が纏まったタイミングで米が炊けた。
よし、あっちも仕上げに取りかかろう。
カチッ、再びコンロを点火して中火。
沸々としてきたら卵を贅沢に3つ計量カップに割り入れてほぐし、フライパンで待っている具材に回しかける。その上に水菜も乗せてやって。
火の通りは卵が半熟になるまで。
「米、自分で食う分だけよそって。」
そう言って丼を渡してやる。
「はーい。ありがとなー。」
かぱん、と炊飯器を開けて
盛り、盛り、盛り、盛り、
「…結構食うのな。」
「収録終わるん何時になるかわからんからなぁ。お腹空くん嫌やし!」
それもそうか。俺らの職業上、食える時に食っておいた方がいいのは間違いない。
モリモリの米の上に、だしの染みた玉ねぎとお高い地鶏を包み込むとろとろのお高い卵をかけてやれば、
普段よりちょっと贅沢な食材で作った親子丼の出来上がり。
「うほはぁっ!美味そーやん!」
「これは美味い、間違いない。」
ごとん、
ダイニングテーブルに丼を置いたら向かい合わせに座って、
「「いただきまーす。」」
ばくっ、
ごく、
「うんまぁぁ!ヤバいぃっ!」
全身で美味いを表現するように小さくぴょこぴょこ跳ねる。とてもご満悦のようだ。
そして美味い以外の語彙がない。
まぁ、正直者で嘘がつけないからリアクションが全てでわかりやすくていいけど。
しっかり食って、体力落とさねぇように。
そんで次の収録も全力出してこいよ。
あと食事中はちゃんと座れ。
「…塩さん、ちょっと悪い提案していい?」
「んぇ?なんや?」
「この上に、さらに贅沢に黄身だけを乗せてやろうじゃないの。追い卵してやろうぜ。」
「吉田さん…‼︎悪いお人や…‼︎」
コメント
1件
ひたすら尊い……幸せをありがとうございます😭