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一話 ただの言い訳
私には向いていない職業…そう、私には殺しや暗躍、汚職が向いていないのである。異能もない、身体能力も高いわけではない。殺すのも殺されるのも嫌だ。なのにマフィアに入っている、それは…あの人のそばにいたい、あの人と一緒にいたい。そう思っているからだ…
本当に…?本当にその理由なのだろうか?本当に、あの人と一緒にいたいからこんなことを、続けているのだろうか?それは単なる、言い訳に過ぎないのではないのだろうか?本当に本当に私はそれでいいのか?幸せなのだろうか?楽しいのだろうか?笑えているのだろうか?自由なのだろうか?
わからない…わからない… 誰か…
誰か助けて………
樋口「ちょっと!いくらなんでも危険すぎます!」
私の名前は樋口一葉、芥川先輩の部下だ。つい先ほど、敵からの攻撃を受けたと聞いて、攻撃を受けた場所に向かおうとしているのだが…
芥川「煩い(うるさい)!お前の助けなどいらぬ!誰の助けも…」
さっきからずっとこの調子なのである…いくら、いくら強い芥川先輩でも、さすがに無理がある…だって、五十人以上はいた建物が全滅だなんて…
樋口「危険です!戻ってください!中也さんや、他の方の応援が来るまで待ってください!そうでないのなら、私もお供させてください!」
芥川「うるさい、樋口!お前は足手まといだ!ついてくるな!」
樋口「え…あ…」
足…で…まとい…?私が…?芥川先輩を…困らせていた…?そんな…そんな…
樋口「……わかりました……ではお気をつけて…」
そう私言うと、芥川先輩は立ち去っていった…
私は…足手まとい…?そんな…私が…芥川先輩を困らせていた…?そう思いながら、私はその場を離れた…
???「やっと一人になってくれたかぁ…」