深夜2:44
(電気はすでに消え、4人は並んで寝ている。誰かの寝息、時々布団のこすれる音だけが響く)
(静寂の中、突然)
元貴(寝言):
「人生に迷ったら……“カレーかラーメンか”で決めるといい……どっちも正解だから……」
(〇〇、目を開ける)
〇〇(小声):
「は?」
若井(ぼそっ):
「出たよ。夜の名言劇場。」
涼架(寝返りを打ちながら):
「カレーかラーメンって……昼飯の話じゃないよね?これ人生観だよね?」
元貴(寝言):
「本当に大切なものは……リモコンがどこにあるかじゃない……誰が探してくれるかだ……」
若井:
「いや深っ……けどなんか腹立つな。」
〇〇:
「リモコンなくしたの昨日自分やん……」
元貴(寝言):
「本音は……ハンバーグみたいなもんだ……ちゃんと火を通さないと、誰かを壊す……」
涼架(急に起きて):
「誰だよこの人に“哲学”インストールしたやつ……」
若井:
「てか寝言でこんだけ語れるって逆に才能やな」
〇〇:
「てか起きてる?もうこれは起きてるやつだよね?」
(元貴、まだ目は閉じたまま)
元貴(寝言):
「人間関係は……足つぼマッサージみたいなもの……痛いとこほど、大事にしなきゃいけない……」
(全員、沈黙)
(しばらくして、ふと)
涼架:
「……それは…ちょっと……わかる。」
若井:
「共感してんのかよ(笑)」
〇〇:
「いやでも、なんか毎回ギリ刺さるんよな……うざいくらいに。」
元貴(寝言):
「努力は……トースターのパンの焼き加減……見えないけど、中ではちゃんと焦げてる……」
若井:
「焦げるなよ!!!努力、焦がすなよ!!!」
元貴(寝言):
「愛とは……自分の布団を半分わけること……寒くても、それでよかったって思えること……」
(3人、ふと静かになる)
〇〇(小声):
「……今のちょっと泣きそうになった」
涼架:
「……言い回しがムカつくくらい名言なんだよな……」
若井:
「明日の朝に“え?なんか言ってた?”って顔されるの目に見えてるのがまた腹立つ」
(少しの間、また静寂)
元貴(寝言、ラスト):
「夢は……寝てる間に見るもんじゃない……起きてからが勝負なんだよ……zzz……」
(ついに寝息になる)
(しばらくして)
涼架:
「……あれ全部寝言だったら、マジで天才じゃん」
若井:
「起きてたらもっとヤバいけどな」
〇〇:
「録音しとけばよかった……“名言全集・深夜2時編”出せたのに……」
(4人、誰からともなく笑い声をこぼして、再び眠りにつく)
翌朝8:37
(キッチンにトーストの香りが立ち込める。〇〇がコーヒーを淹れ、涼架がスクランブルエッグを作っている)
〇〇:
「……で、今朝は何時に起きたの?」
若井(あくびしながら):
「俺?7時すぎ。てか寝不足……“深夜の格言連発男”のせいで。」
涼架:
「わかる。あれ絶対寝言じゃないよ。ガチでポエムの神様降りてた。」
〇〇(くすくす笑いながら):
「てかあの“リモコンじゃなくて誰が探してくれるかが大事”ってやつ、普通に刺さったんだけど」
若井:
「名言っぽいこと言ってんのに、たとえが全部生活感なのズルいよな〜」
(そこへ、寝ぼけ顔の元貴がリビングから登場。寝ぐせMAX、パーカーの紐を片方だけ口に入れてる)
元貴(ボソボソ):
「ん〜……おはよ……なんかやたら熟睡したわ……」
(3人、静かに顔を見合わせる)
涼架(ニヤニヤしながら):
「おはよう“寝言界のイチロー”」
元貴:
「……は?なにそれ」
若井:
「いや、君さ、夜中ず〜〜っと名言言ってたの覚えてる?」
元貴:
「名言? え、なに?俺、なんかいってた?」
〇〇:
「“夢は寝てる間に見るもんじゃない、起きてからが勝負”って……寝ながら言ってたよ」
元貴(苦笑い):
「……嘘でしょ?それ、俺?」
涼架:
「うん、しかも“努力はトースターの焼き加減”とか言ってた。中で焦げてるらしいよ?」
元貴:
「やめて!?マジで記憶ないし、意味わかんないし、恥ずかしすぎる……!」
若井(ノリノリで):
「あと“本音はハンバーグ、火を通さなきゃ壊す”って言ってた。ちゃんとミディアムレアで頼むなよ?」
〇〇(フォローっぽく):
「いやでも、どれもほんとにそれっぽくて刺さったよ。全部ノートにメモしたもん」
元貴(頭抱える):
「いやいやいやいや、寝言だよ!?やめて!?歌詞にしないでね!?」
(全員爆笑)
涼架:
「これ次のアルバム、“寝言名言セレクション”で作る?」
若井:
「“夢で出た言葉だけで作詞しました”って帯に書こうぜ」
〇〇:
「深夜2時発信、ベッドの上のスピーチライター」
(元貴、顔真っ赤にしながら冷蔵庫を開ける)
元貴:
「恥ずかしすぎて今日一日しゃべれないかもしれん……」
若井(にやりと):
「大丈夫。“しゃべらなくても、誰かが探してくれる”らしいし?」
(元貴、冷蔵庫のドアをバンッと閉める)
元貴:
「それリモコンの話だろ!!!」
(またしても笑いが広がるキッチン)
(トーストがちょうど焼き上がる音)
涼架(ふっと):
「……でもいいな。こういう朝。」
〇〇:
「うん、なんか昨日より仲良くなった気がする」
(元貴、照れ隠しにトーストを口にくわえながらボソッと)
元貴:
「……まぁ、布団シェアしてる時点で、もう家族みたいなもんだしな」
(その一言に、一瞬だけ静かになった3人。笑顔になって)
元貴以外
「……それが一番の名言かもな」
—
おわり!どうだったかな?
柚希からの初リクエストだよ〜!
ゆゆなも柚希もどんどんリクエストしてね〜!
コメント
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リクエストでもっちゃんがニノちゃんと旅行て1週間家を空けるのが見たい!後その期間のようすも見たい!