・ 腐では御座いません。
・ ハッピーエンド
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tn 視点
「 …グルさん、あんたが消えてからもう
一年経っちゃったわ 」
俺はグルさんが写っている写真に向かい
そう言う。
約一年前、グルさんは誰にも言わずに
消えていってしまった。右腕の俺にさえ
言わなかったから、誰にも心配させたく
無かったんだろう。
「 …誰にも言わん方が心配するわあほ 」
いつも通り彼に話しかければ、椅子に
座り書類をやる。
「 …さみしいわ、やっぱなあ、総統が
おらんと俺ら大変やねん。
……まぁ、もう打首にされとる可能性も
あるけど。 」
独り言を呟いていくと、ドアが
こんこんこん
と音を鳴らす。
「 …だれや 」
「 うつですぅ 」
グルさんが帰ってきたんかと、少し期待した
まぁ、仕方ないか。もう、帰ってこないから
「 …入ってええよ 」
「 ん、失礼するわ 」
彼が入ってこればソファに向き合う様な
感じで座る。
「 …で、大先生、何の用なん 」
「 …あんな、グルちゃんの事なんや
けど 」
「 グルさん…わかった、 」
「 とんち、ロボロの情報によると
A国に出入りするのが分かったらしい 」
「 A国……?は、まって、俺いってくる 」
「 ちょ、待ってやとんち!!話はまだ 」
俺はそんな話なんて最後まで聞けず、
剣を持ちA国まで走って行った。
「 っはあ…は、ぁ…… 」
A国は昔戦争をした国だ。我々が
勝ったのだけれど、何故A国が……??
そんな事を思いながらA国に入ろうとする
入ろうとするのを誰かに断られる。
見張っている兵士だった。
「 っ、うるっさいねん!! 」
見張り兵士をそのまま剣で倒し、中に
入る。
グルさん、待ってな、今から助けるから
A国を回っていく、だが何処にも彼の
姿がなかった、だから多分城の中に居るん
だろうと思い、城の中に入っていく。
城の中には兵士の姿が見当たらない。
少々警戒しつつ、王国が居そうな部屋の前に
来た。
唾をゴクリと飲み、ドアを開ける。
「 ……は? 」
怒りで頭がパンクしそうだった。
グルさんが、王国の隣に居たのだ。
「 っ…、!?は、とんと…ん? 」
「 グルさん待っとってな、今から助ける 」
*
1時間掛けてようやっと国王を倒した。
グルさんの体の手当てをし、おんぶする
とても歩けそうな体ではなかったから。
帰っている途中にグルさんに何があったか
聞いてみた。
「 ……なあ、グルさん 」
「 …どうした?トン氏 」
「 ……何があったん、 」
「 ぁー……軽く拷×やな。あとはー… 」
「 もういい、話聞くと辛くなる 」
「 …ふwそうか。 」
グルさんは今までと変わらずに、
俺の名前を呼んでくれた。
「 …グルさん、みんなの事、覚えとる? 」
「 ああ、覚えているゾ 」
「 …じゃあ、なんで勝手に出ていったん 」
「 …それは俺の意志だな。あいつらを
巻き込みたくなかったし、心配させたく
なかったからな 」
「 言わん方が心配するわあほ…! 」
我慢しきれず、目に溜まった水を流す。
「 …トン氏?泣いてる? 」
「 …泣いてる、 」
「 …なんでや? 」
「 ………寂しかったから? 」
「 なんで疑問系なんだよぉ……ま、
俺も寂しかったからな!!城に着いたら
構ってやるゾ!! 」
「 その前に医務室行くんやで? 」
「 へいへい、w 」
ほんとに心配したんやからな。次は
勝手に居なくならんといてな。勝手に
居なくなったら許さへんから
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コメント
4件
出来れば私も医務室に…、いや、対応出来ないか…これは結構な重症だから 目から血が…(?)
泣けました‼️ ヤバイ涙が止まらん ( ;∀;)