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テラーノベル(Teller Novel)
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月の光が静かな夜空を照らす。その輝きに照らされた彼の銀髪は、まるで美しい宝石のようだった。そして口角を微笑ませ、彼は静かに呟いた。






「あぁ…やはり人間界はよいな」







その言葉は深遠な重みを帯び、響き渡る静寂の中で、彼の姿が闇に消えていく。



































太宰治は絶賛暇だった。


仕事をしろと国木田くんに言われてるけど、やりたくないし。かといって今日は自殺しに行くのは面倒臭い。何かないかなとスマホで探しているとあるものが目に止まった。






「狐の窓?」






なんでも「人に化けている妖怪の姿」を見ることができるらしい。正直胡散臭いと思ったが他にやることもないし、面白そうだったので、休憩中で寝ている敦くんにやってみることにした。








まず、両手で狐の形をつくり、右目をひっくり返す。次に右手の小指を左手の人差し指に重ね、左手の小指を右手の人差し指に重ねる。そしてその指を全て開くと、右手と左手の中指と薬指、人差し指から隙間ができる。






その隙間が「窓」となるらしい。






最後に「けしやうのものか、ましやうのものか正体をあらわせ」という呪文を3回唱える。








「よし!早速やってみよ〜」



奥から怒鳴り声が聞こえるが気にしない、気にしない!








敦くんの前で「窓」をつくり、さっきの呪文を唱える。するとそこには…








































いつもと変わらない敦くんがいた。






「チェッ つまんないのー」






グチグチ文句を言いながら、下にあるうずまきに向かおうと探偵社を後にした。



























敦が太宰を見ていたことも知らずに。










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