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初心者なので上手くないと思いますが…
温かく見守ってくれるとうれしいです!
⚠病み要素あり
side omr
「あー、イライラする。」
レコーディングの休憩中、
気づいたら喉から出ていた言葉。
「え?」
涼ちゃんが言う。
「もときなんか言った?」
若井も続ける。
「なんでもない。」
僕は答える。
若井と楽しそうに話す涼ちゃん。
僕が笑顔にしたいのに。
なんであいつが。
イライラする。
僕だけの物にしたい。
叶わないと分かっていても
この腐った感情は消えない。
自分が気持ち悪くて仕方ない。
「そっか。」
涼ちゃんが優しい笑顔で言う。
そんな笑顔で言わないでよ。
もっと好きになってしまう。
どんどん独占欲がエスカレートしていく。
部屋の扉が開く。
マネージャーが入ってきて、話し始める。
「レコーディング再開しまーす!」
「若井さんお願いします!」
「はい!」
若井が元気よく返事をする。
「いってらっしゃい!」
涼ちゃんが言う。
涼ちゃんと話すチャンスだ。
でも、体が動かない。
諦めて顔を上げると、
涼ちゃんがこちらに向かってきていた。
「もとき。」
涼ちゃんが真剣な顔で話しかけてきた。
心臓がうるさい。
涼ちゃんが話しかけてくれただけなのに。
「なに。」
何でこんな言い方をしてしまうのか
自分でも分からない。
「話しがあるから、今日家に行ってもいい?」
涼ちゃんが僕の気を伺いながらも言う。
そんな顔も愛しい。
「分かった。待ってる。」
僕は2つ返事で返す。
これで精一杯だった。
レコーディングが終わり
僕は少し期待の気持ちを持ちながら
家へと足を運ぶ。
家についてから少し経った頃
涼ちゃんから連絡が来た。
「今から向かいます。」
僕は
「分かった。」
と送りスマホを閉じた。
20分ほど経った頃
インターホンが鳴る。
「はい。」
とだけ答え、家の鍵を開けた。
「忙しいのにごめんね。」
「中入って。」
おじゃましますと涼ちゃんが小さく言い、
リビングのソファに座る。
「話ってなに。」
「あのね。」
嫌な予感がする。
「僕、若井と付き合うことになったの。」
「は?」