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ある日、おかしな夢を見た
「…ここ、どこ…?」
真っ暗で何も無い空間
暗闇の中でひとりぼっち
「ねぇ…誰かいないんですか!誰か!」
私は恐怖のあまり叫ぶことしかできなかった
「!…何…?」
急に背後から縄の音がした
誰かいるのかもしれないけど、怖くて振り向けなかった
私は落ち着いて恐る恐る振り向いた
「…へ?」
そこには、縄で首を吊っている私の姿があった
息をしていない、死んでいた
私は腰を抜かしてしまった
「な、なんで…私が死んで……」
「あーあ、またやっちゃったね」
また後ろから声がした
今度は一瞬で振り向いた
誰かはわからなかったけど、とても派手な服を着ていた
おそらく女の子
左手には大きくリボンなどの装飾をされたハンマーを持っていた
「よいしょっと」
女の子は死体になった私を引きずってどこかに連れて行ってしまった
どんどん遠くに行っているけれど、女の子の姿が消えることはなかった
女の子に連れられてる死体の私は、死んでいるはずなのにこっちの方を見て
必死に助けを求めているように見えた
「!」
私は勢いよく起き上がった
咄嗟に辺りを見渡す
いつもとなんら変わらない景色
普通の私の部屋
「…夢」
正直怖くてもまだ夢の中にいたかった
また学校に行かなければ行けない
私は嫌々ベッドから出て、支度をした
そのままリビングに向かう
「綾、おはよう」
「おはよう、ママ」
私はママにいつも通り挨拶をする
「今日はよく眠れた?最近隈が酷いわよ?」
「うん、大丈夫だよ、ちょっと悪い夢を見ちゃっただけだから」
「そう?なら良いんだけど…」
ママは私にとっても優しくしてくれる
いつも私に生きる意味をくれる
「…ハルは?」
ハルは私の弟だ
「ハルは今日も学校休むって」
「そっか…」
ハルは不登校で、リビングに来るのもたまにしか無い
私は姉としてハルのことが心配だ
パパはいつも通り私より先に出かけたらしい
テーブルにパパの食器が置いてあった
「ほら、早く席に座ってご飯食べちゃいなさい、早くしないと遅刻しちゃうわよ!」
「わかってるよ」
私はご飯を食べた後、バッグを持って学校に行った
しばらくして学校が見えてきた
歩くだけでも憂鬱だ
周りから私のことを話す声が聞こえる
「えっ、あの人ピンクの髪の毛なんだけど…やばっ」
「厨二病じゃん」
「あの人ってあれでしょ?1年生で虐め受けてるって言う…」
「えーまじ?近寄らないようにしよ」
「……」
私はクラスで虐めを受けていた
私が学校に行きたく無い理由がこれ
生まれつき私の髪の色はピンクで、見た目が変って理由で虐められている
私だってこんな髪染めたいけど、ママが髪の毛が悪くなっちゃうからダメだって
私の気も知らないで…
学校の入り口付近に来て、校舎に入ろうとする
突然、草むらの方で何かが光った気がした
咄嗟に草むらの方を見ると、草むらの中から真っ赤な目がこっちを見ていた
目が合った瞬間、その目はどこかに行ってしまった
野生の動物だろうか、この学校は森と近いから、きっと降りてきてしまったのだろう
私は気にせず校舎に入った。
教室の扉の前まで来て、私は立ち止まった
扉の窓から見える教室は、入ってくる生徒を待ち癖するように水バケツを持った生徒がいた
私にかける用だろう
私は覚悟を決めて教室の扉を開けた
開けた瞬間、身体中に冷たい感覚が走った
「あっはは〜夢野さんおっはよ〜!」
「来るの遅すぎ」
「こんな真冬に水被って寒く無いの〜?ウケるんだけど!」
「…おはようございます……」
いつもの3人組が笑う
何回もやられているから水を被ることにも慣れてしまった
かと言って、やっぱり辛さは抜けない
心臓が締め付けられるような感じがした
「おーいお前ら授業始めるぞーって夢野どうした、びちゃびちゃじゃないか」
私の後ろから先生が入ってきた
「あっ先生〜やっほー」
「樋口、先生には敬語を使え」
先生が他の2人の方を見る
2人は変わらず私を濡らすために使ったバケツを持っていた
「ま、全く、遊ぶのも良いがさっさと席につけよ」
「はーい」
先生は何事もなかったかのように教壇に立った
面倒ごとに巻き込まれたく無いから先生はいつも見て見ぬふりをする
私を救ってくれる人は誰もいなかった
放課後になって私は虐められないようにすぐさま屋上に向かった
戻ってきた時に絶対に殴られるのはわかっていたけど、少しでも楽な時間を作るために私は走った
「はぁ…はぁ……」
全速力で走ってきたから、屋上に着く頃には息が切れていた
私はいつも通り屋上かりの景色を見る
特に綺麗と言うわけでも無いけど、なんだか落ち着く雰囲気だ
こうしていると、このまま飛び降りて自由になってしまおうかと言う気持ちが出てくる
「そんなに見てて楽しいの?ここ」
「うわっ!」
いきなり隣から声がして、咄嗟に距離を取った
「だ、誰!?」
そこには綺麗な白髪で黄色の瞳をした男の子が立っていた
おそらく小学生くらいの年齢だ
シャツにピンク寄りの赤色のパーカーを着ていた。パーカーは装飾が多くされていてとても可愛らしい見た目だった
「僕?あっそっか自己紹介!」
「僕はルルリン!魔法動物だよ!」
ルルリンと名乗る男の子は腕を広げそう言った
魔法動物?どう見たって人間なのに
「魔法動物は人間の姿に変身することができるんだ★」
男の子の考えた空想の設定だろうか…私も昔はそんなことを考えていた
「あっ!そんなことよりそんなことより!」
「夢野綾ちゃん!僕と一緒に魔法少女になって!」
「……え?」