テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ケインくんに感情を持たせたかった
rd×kin 記憶喪失
視点主→『』
その他→「」
キャラ崩壊注意
ケインくんは肌装甲です
kin「レダー、さん、 でしたよね?ワタシは、何をすれば宜しいのでしょうか」
ケインが記憶喪失になった
飛行場で撃たれそうになった俺を庇ってダウンしたから
記憶喪失と言っても完全な記憶喪失ではなくて俺の事だけがすっぽり頭から抜けているらしい
そもそもケインは機械だから記憶喪失という定義が当てはまるのかどうか不明だが、ばにによると
vn「ダウンしたときにダーさんの記憶を守ろうとして、逆にケインの中で記憶が封印されてる状態になってるっぽい」
ということらしい
どうしたものか
特に不便は感じてないけどこれからどうなるかだよなー
『俺の記憶を封印、ねぇ…』
kin「レダーさん?どうかしましたか?」
いつの間にかケインが後ろに立っていた
こういうところは相変わらず変わらないんだな
『ケイン。ううん、何でもないよ』
kin「そうですか。覚えていませんが、ワタシはレダーさんの執事のような存在だったんですよね?」
『そうだよ〜…ってかその呼び方』
kin「不満でしたでしょうか」
『…いや、なんかいいねそれ』
kin「そう、ですか」
いつもの店長って呼ばれ方もいいけど、レダーさんって呼ばれ方もいい
昔のケインを思い出すなぁ
『…ねぇケイン。ちょっと頼みごとあるんだけど』
kin「頼みごとですか。何をすれば?」
『えっとね〜』
俺はその日からケインに色々な事を頼んだ
チンチロ、クラフト、薬練りetc…
とにかく頼めるものは何でも頼んだ
前のケインには頼まないこともね
勿論自分でやる事は自分でやったよ?
このロボットは記憶を無くしたからか、前よりも従順に動いてくれた
音鳴達からは「働かせ過ぎちゃう?」とか言われたけど
『他にはね…』
kin「…レダー、さん」
今日も今日とて色々頼み事をしていたら、不意にケインが声を発した
『ん、なぁに?』
kin「あなたは、前の私と今のワタシどちらがお好きでしょうか」
『…』
数秒間沈黙が流れる
今の状態になってから自ら声を発することが無かったケインが問いかけてくるなんて珍しい
『俺は今のケインの方かな』
「…理由を聞いても、良いでしょうか」
『ん〜、今の方が従順だから?あと、俺の呼び方が昔のケインみたいで好き』
いつもみたいに笑って答える
ケインは動かない
ファンが回っているから情報を処理するのに時間がかかってるみたいだ
『けいーん、大丈夫?』
「……すか」
『ん?』
「どうしてですか!」
急に大声を上げたケインに強く肩を掴まれる
「言ってくだされば、もっと従順になりました!呼び方だって変えました!」
『…』
「私は貴方の所有物です。貴方に言われれば何でもします。なのに、貴方は前の私には頼まない事を今のワタシに頼んだ。」
『ケイン』
「どうして今のワタシに好きだと言ったんですか。私じゃ、駄目だったんですか…」
苦しんでいるのか悲しんでいるのか、このロボットは俺の足元で小さくうずくまった
感情がないとか言いながらめちゃくちゃあるじゃん
『ケインさ、もしかして嫉妬してんの?』
「しっ、と…?」
『そ、自分に』
あり得ないと言いたげな目でこちらを見つめてくる
「私は、ロボットなので、嫉妬という感情は」
『だったらさ今のケイン、おかしくない?』
自分でも今の自分の状態が分かっていないんだろうな
いうなればたまに起こる暴走状態のようなもの
『違うケインにいつもとは違う頼みごとをしたらこうなったんじゃん。完璧に嫉妬してるよ、ケイン』
「…」
『まぁいいや。で、なんで記憶戻ってんの? 』
「バニさんが店長と会う前に直してくれました」
『…ふふw』
「どうかされましたか?」
『やっぱ、そっちの呼び方のがいいや』
「そう、ですか」
近くに置いておいた車に乗り込み、まだ動かないケインを呼ぶ
『乗らないの?置いてくよ』
「…はい、店長」
俺らを乗せたピンクの車夕焼けへと走らせる
え?なんで記憶喪失したケインに色々と頼みごとをしたかって?
……なんでだろーね
毎回終わり方が雑
ストグラフェスのチケット当選した反動で風邪を引きました
終わってます
無自覚な激重感情ケインくんっていいよね
逆にレダーさんは大人の余裕を醸し出して欲しい
コメント
1件