修学旅行で思いついたストーリー。斜陽のかず子がMCに手紙送る所で太宰さんを中也の愛人にしよう!そして日記?手紙風に書こう!っていうやつ。御免説明が下手すぎる。
中也へ。
私達は何時も二人で遊んでいたね。泥を投げ合ったり、雪に飛び込んだり。あの時のように純粋無垢でただ遊んで愉しかったあの関係にはもう戻れないと想うととても胸が痛む。
何時頃だっただろうか。私達が友達と云う関係を越えてしまったのは。あの時は桜が雪の様に舞っていたね。ひらひらと淡い桃色の花弁が皆に踏まれて黒くなってしまい、皆に忘れ去られるように私達の関係も無くなって行った。
私は子供と大人の間の時、随分恋に悩まされていたような気がした。恋とは何か、恋愛とはどんな事なのか、好きとはなんと云う感情か。そんな思考が朝から晩までぐるぐると。そんな時君は私の肩に手を置いて
「何時か判るんだから今無理して知る必要は無いと」
私はその時に初めて、好きとは何か、恋とは何かを知った。君が私に微笑んだから、君が私を虜にした。
私は其の日から君のことを考えなかった日は無い。少々ストーカーらしくて気持ちの悪い表現も有るだろうが私は本当に本当に自分の気持ちに素直だった。
貴方の横顔が、笑う顔が、泣く顔が、悔しがる顔が、知らない顔が。深くて澄んだ其の青い瞳が光る度私は感極まる。
また一つ中也のことを知れた。でも時々又知れることが1つ減ってしまったと落ち込んだときも有る。中也と過ごす時間はあっという間なんかじゃない。物凄く速かった。ずっと一緒に居たかった。出来るのなら私は貴方と結ばれたい。
私に、私のこの気持ちに何時か気付いてくれるのではないかと期待している自分が居た。
然し、世は諸行無常。貴方は女性に恋をした。
其方は長く艶のある髪を低く結い、凛とした顔立ちでとても淑やかで、立てば芍薬、 座れば牡丹 、歩く姿は百合の花のような言葉が似合う華族の女性だった。中也が惚れるのも無理もない。私は諦めていました。
私は中也に感謝をしているのです。私に恋を教えてくれた。私に失恋を教えてくれた、そして私は今「悪い事をする」ということを中也から学ぼうとしているのです。
中也は今其の女性と結婚もして子供も居るのでしょう?きっと充実しているのでしょう。
でもね、私は心に穴がぽっかり空いた儘なのです。あの時の期待が未だ私の心に染み付いて取れないのです。少々、否可なり強引です。貴方が懐かせた期待。並ば私に其の期待を捨てさせて下さい。
一週間、否3日か、いいや一晩。私は貴方と夜を過ごしたい。私は貴方と二人っきり暗い部屋で過ごしたい。
中也の生活を脅かす気は甚だないさ。唯何時迄もこの期待を胸に懐くのは善くないと思うのだ。
単に私がしんどいだけなのだがね(少々我儘で申し訳ない)
だから私は☓月△日あのチュウリップ畑で待ちます。貴方が好きな紫色のチュウリップを持って。
貴方に会えることを愉しみに、貴方が私の期待を捨てさせてくれることを愉しみにして待っています
コメント
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はぁぁぁぁ...発想が天才... 現実と文スト混ざってなんかもう辛すぎる...最高でした...