テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
こんにちわん。あるふぁべっとです。最近暑いですね🥵
暑すぎて外に出られず体重が段々と増えていることを実感できます🫠
今回は🇯🇵が🇩🇪宅にお邪魔するみたいです🥰
ドイツの空港内。午後4時を過ぎ、だんだんと秋の空が暗くなる頃。
たくさんの人々が行き交うその中で、ひときわ背の高い青年が一人、じっと立っていた。
どこか落ち着かない様子で、時計に目をやったり、周囲をキョロキョロと見回したり。
眉間にはうっすらと皺が寄り、無口な彼には珍しく、ソワソワと体が揺れていた。
その青年、ドイツは誰かを待っている。
ドイ「…」
そんなとき、小柄な影が視界の端に映る。
ドイツの視線が跳ねるようにそちらを向いた。
ドイ「!」
日本「ドイツさん……!」
愛してやまないその声に、一瞬にしてドイツの顔がぱぁっと明るくなる。
見慣れない可愛らしい洋服に身を包み、小走りで駆けてくる日本の姿に、ドイツの胸が不意に高鳴る。
ドイ「っ!?!?」
……と思う間もなく、日本は勢いよくその胸に飛び込んできた。
小さな細い両腕が、力の限り彼を抱きしめる。
日本「ドイツさん…!会いたかったです…!」
ドイ「…!?///」
思いがけない、二ヶ月ぶりの熱と匂いに、ドイツは言葉を詰まらせた。
胸の奥がきつく締めつけられ、頬に熱が昇っていく。
日本がドイツの顔を覗き込めば、漆黒の瞳に自分の赤い顔が映り込んでいた。
ドイ「……おれも、会いたかった……///」
日本「そ、それは…良かったです…!//」
だんだんと日本の頬もドイツと同じ色に染まる。
一瞬だけ、この広い空港にふたりきりになったような錯覚さえ覚えた。
周囲の人々も、どこか微笑ましげにその光景を見守っていた。
空港を出ると、涼しい風が、ふたりの間をやわらかくすり抜ける。
奥の木々が、うっすらと金色に染まり始めているのが見える。
そして、可愛らしい家々が並ぶ光景に、日本の瞳が輝いた。
日は沈みかけ、辺りは驚くほどに静かだ。
日本「静かな通りですね…」
ドイ「規制されているからな。車通りも少ない」
ドイ「ここから歩いても大丈夫か?」
日本「もちろん。どこまでも行けますとも」
その言葉に、ドイツが小さく笑う。
ふたりは自然と並んで歩き出した。
ドイツは無言のまま、さりげなく日本に歩調を合わせた。
日本「…ありがとうございます」
ドイ「ん?」
日本「…ふふっ。なんでもありません」
小さな気遣いは胸の奥にやさしく染み込む。
時折、指先がふれそうになるのが何だかもどかしい。
ふたりでいると、本当に心臓がもたない。そんな風に思った。
道の脇では、色づいた街路樹が風に揺れている。
一枚の黄色い葉が、ふわりと日本の肩に舞い降りる。
ドイ「……」
ドイツが無言のまま、その葉をそっと払う。
指先が一瞬だけ、日本の肩に触れた。
びくりと日本の肩がすくみ、驚いたようにドイツを見る。
日本「わ…ありがとうございます//」
ドイ「ああ。…似合ってたぞ」
日本の頬が熱を帯びていく。
日本はさっと恥ずかしさに視線をそらしながらも、互いの手はすれ違いのようにまた近づく。
そして、先に行動を起こしたのは、ドイツの方だった。
何も言わず、そっと日本の手を取る。
日本「…//」
驚きつつも、日本はおそるおそる、細い指をその大きな手に絡ませた。
しばらくふたりは、言葉もなく並んで歩いた。
沈黙は、不思議と居心地が悪くなかった。
やがて、木立の先にドイツの家が見えてきた。
ドイ「あれが俺の家だ」
日本はドイツの視線の先を追った。
日本「わ…!」
白い壁、深緑の屋根。2階建ての綺麗な家。
童話に出てくるような外観が、日本の目にとても優しく映った。
日本「素敵なお家ですね…!」
ドイ「気に入ってもらえるといいが…」
そうして玄関の扉が開かれる。
涼しげな空気から、一歩暖かい家の中へ入るだけで、ふたりの距離がまた一段、近づいたような気がした。
ドイ「靴は脱がなくていいからな」
日本「あっ、そうでしたね!なんか不思議な感じです」
靴を脱がずに部屋に入り込んで良いという事に、改めて驚く日本だった。
日本はドイツに続き、廊下を歩きリビングへ入る。
木の香り、やわらかな照明、落ち着いた色合いのソファ。
そして、本棚や観葉植物までが、全体的にきっちりしている感じがした。
日本「ドイツさんらしいお家ですね」
ドイ「…そうか?」
日本「綺麗で落ち着きがあって、居心地が良さそうです」
ドイ「日本が来ると決まってから、急いで片付けたからな。…普段は少し見せられない…」
日本「ドイツさんにもそんな一面あるんですね」
頬を掻きながら照れたように言うドイツ。
日本は驚いたように目を丸くし、それから嬉しそうに笑った。
その後もふたりはリビングのソファのもと、しばらくの間話をしていた。 本当に幸せな時間だった。
灯りの下で、ふとドイツは日本の頬に触れる。
少しだけ遊び心を込めて。
ドイ「…顔、赤いな」
日本「そんなことないです」
ドイ「そうか?」
ドイツは優しく笑みを浮かべる。
ドイ「…無事にここに来てくれたよかった」
日本「まったく、私は立派な大人ですよっ」
ドイ「小さいからな。攫われたらどうしようかと」
日本「小さいは余計です」
頬を膨らませ、小さく口を尖らせる日本に、ドイツは手をぱっと離し、ソファから立ち上がる。
ドイ「先に風呂入ってこい。タオルは棚の上。パジャマは……俺のだな。サイズは大きいだろうが」
日本「…いいえ、ありがたいです」
ふわっと笑った日本に、不思議とドイツの表情も柔らかくなる。
着替えを手渡して、浴室まで見送った。
風呂上がり、日本がリビングに戻ってきた。
その真っ白な肌が、ブラックのシャツには映える。
ちらりと見え隠れする淡い桃色の肩口が、夜の気配を纏っていた。
ドイツは瞬きをひとつ落としてから、日本からタオルをもらい受けた。
ドイ「貸して」
日本「ん…ありがとうございます」
日本が隣に座って、タオルを頭に乗せる。ドイツはゆっくりと拭いはじめた。
日本「……慣れてますね。犬になったみたいです」
ドイ「昔親父にやられたからな」
日本「へぇ。…なんだか少し意外です」
その口調はやけに静かで、寂しげにさえ聞こえた。
拭き終えたタオルを置いて、ドイツは指でそっと日本の頬をなぞった。
黙ったまま、視線を逸らさずに見返してくる。
目の奥が、どこまでも澄んでいる。
ドイツは息をひとつ飲み、ゆっくりと立ち上がった。
ドイ「じゃあ俺も風呂入ってくる」
日本「はい、行ってらっしゃいませ」
ドイ「…あ、」
ドイツは立ち上がり、リビングから出る……と、その前に、日本の方を向いて言った。
ドイ「2階の廊下の一番奥の部屋が寝床だ。…今回一緒に寝ることになる。先に行っててくれ」
日本「…は、はい」
そう言い残して、ドイツは風呂場へ向かった。
緊張しつつも、言われた通りに2階の廊下の一番奥の部屋へと来た日本。
扉を開ければ、シンプルながらおしゃれな空間が広がった。
机上に並ぶ本が、一つも傾いていないところなど、言わずとも彼の性格が伝わってくる。
恋人の部屋へ初めて足を踏み入れる。なんだかとても緊張した。
壁際には、2人で寝るとなると少し窮屈そうなベッドがある。
日本はそっと遠慮がちに腰掛けた。
そこで薄々感じていた疑問が浮かび上がってくる。
日本「…今日もしかすると…そういう行為が…?お付き合いを始めてからだいぶ経ってますし…。まだ早いですかね?…でももしそうなったら…。どちらがどんなふうに…//」
ブツブツと長いこと考えているうちに、下の階から浴室のドアが開く音がした。
日本はいくつか深呼吸して、なんとか自分を冷静に保った。
日本「っ!」
と、ドイツが寝室のドアを開けた。
日本「お、おかえりなさいっ」
ドイ「…っ…ふはっ、ただいま」
日本の顔を見るなり、ドイツは堪えきれぬように笑った。
日本「?」
ドイ「顔が真っ赤だぞ」
日本「ぁ…//」
ドイ「へぇ……、何考えてたんだ?」
すこし意地悪なドイツの視線が刺さる。
ドイツは日本の隣に腰を下ろした。 ベッドの沈みが、わずかに揺れて、ふたりの距離がほんの少し近づいた。
日本「な、なにも…特に…//」
ドイ「ふぅん」
ドイツは日本の額をゆっくりと自身の胸元へと引き寄せた。
ドイツの腕が、自然とまわる。 小さな背中を抱きしめる力は、とても優しくて、確かなものだった。
日本のその声はかすかに震えている。そっと視線がドイツに向く。
ドイツはゆっくりと手を伸ばす。 その指先が、また日本の頬に触れる。
指先がそっと頬から首筋へ。
日本の体温が、ゆっくりと上がっていくのがわかった。
そしてキスが落ちた。ひとつでは足りないほどに、とても優しいものだった。
もう一度、もう一度。
そっと触れるだけのはずが、気がつけば深いものへとなっていた。
ここまでです👀✨
この先、センシティブな内容になりますので、一度分けさせていただきます。
見たくないっ、という方、🇩🇪と🇯🇵はKISSした後仲良く寝た、と思って安らかにお眠りください。
コメントと♡お待ちしてます🫣
コメント
2件
可愛い...なんて素敵な独日....