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#下手注意
꒰ঌ天猫໒꒱
75
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#この物語はフィクションです
音色*【限界ヲタク】低浮
294
海道うる
43
「どうして君は泣かないの?」
これは、何気ない友達の言葉から始まった、
ほんの小さな悪夢の話。
私は翡翠。お姉ちゃんだ。
…突然何を言い出したんだと思う人が
ほとんどだと思うのだが、
この言い方は強ち間違いじゃない。
実際に妹はいるが、それだけでは終わらない
友達だったりと他人にも頼られる
姉御ポジションと言ったほうが
言葉の意味としては正しいのだろうか
私はいつだって、誰かの為に動いてきたと
自慢こそしないが心で密かに誇っている。
誰かが喧嘩しようが怪我をしようが
一目散に駆けつけて、仲裁したり慰めたり
幼い頃から、ちょっとした悪戯以外は
先生要らずの面倒見のいい子だった
私は何も知らずに笑ってるだけの
良い子だと褒められたかった純粋な子だった
それは当然夢を見ていただけに過ぎなくて
成長すると共に目を逸らしたくなるような
現実ばかりに目が留まるようになった
『そんな事もできないの?』
『お姉ちゃんなのに?』
自然と積み重なる日々の遠慮の無い言葉に、
私の心は静かに沈んでいった
沈んで、どんなに苦しくなって
息ができなくなっても
自力で水面に上がる気になんてなれなくて
ただ水面へ手を伸ばしてる気分だった。
「誰か助けて」なんて言っても
『翡翠ちゃんなら大丈夫』。
その言葉ばかりが並んでいくのを
何もせずとも痛い程にわかっていたから。
色々とあって女の子が苦手になって
一人称も「僕」にまるっきり変えて、
過去の面影なんてほぼ無くなっていて
何を言おうと何を喋ろうと
心が揺らぐことなんてなくて
笑顔を顔に貼り付けて喋ってるような
そんな感覚で日々を過ごしていた
そんな時、僕にしょっちゅう話しかけてくる
1人の男の子がいた。
『名前は?』
「?…翡翠」
『翡翠さんかぁ』
「うん」
「…暇なの?」
『え』
「僕に話しかけるぐらい暇?」
『別にいいでしょ』
「確かに僕が決めることじゃないな」
趣味や好みが違ったり、お互いに
『はぁ?』とか「どういうこと?」とか
喧嘩まがいのすれ違う点は多々あっても
なんとなく喋ってると落ち着くし
お互いの悪口をいつものように
仲良く自爆して小突きあったりして
久しぶりに遠慮せず笑い会えている気がした
“偽った笑顔なんてこいつの前では
無に等しいし要らないのかもしれない”
初めてそう思えたら、そいつの前で
話す時だけはただの「翡翠」って名前の
一人の人間でいられる気がしている
そいつは今もたまにふらりと現れては
奇想天外な事を言ったりすることもあるが
僕がどうしようもなく落ち込んだときは
『生きてていいんだよ』
迷いなく真っ先にそう言ってくれる。
だからもう少し、生きるっていう微かな夢を
現実として考えてもいいのかも、なんて
思ったりしてしまう
「…名前」
『翡翠さんまだ覚えてなかったの?』
「いやぁ…顔と名前が一致しなくて。
昔っから覚えるの苦手なんだよ」
『広輝!いい加減覚えてよ』
「いい加減覚えてって…だーかーらー!
一応名前の文字の羅列くらいは
覚えてるんだってば…!! 」
『羅列?』
「そう、羅列」
なんだかんだ僕にとって、
そいつは最高の親友だ。
小説とは思えない低クオリティ
これは書いてる奴の頭の悪さか、操作にまだ慣れてないかの2択だな
じゃあ後者か…(絶対前者)
コメント
1件
寺島あおいです🌷 深夜テンションの結晶、第3話、読ませていただきました。 「お姉ちゃんなのに」という言葉が少しずつ翡翠さんを追い詰めていく流れ、胸が苦しかったです。でも、広輝くんの「生きてていいんだよ」という一言が、その沈んだ水面にそっと差し伸べられた手のように感じられて、じんわり温かくなりました。偽りの笑顔がいらない関係っていいですね。 「小説とは思えない低クオリティ」なんてご謙遜を!翡翠さんの内面の静かな変化がとても丁寧に描かれていると思います。続き、楽しみにしていますね🌷