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「…どうしよう」
今日から高校に入る。ところが、高校への道が分からなくなってしまった。
私があたふたと迷っていれば、後ろから声が聞こえた。
「君、もしかして比立高校?」
振り替えるとそこには飛び抜けて可愛い人が居た。
キラキラと輝いていて、紬の目には天使が写った。
その子はシルクのような柔らかく綺麗な笑顔を浮かべていた。
「はい…」
「奇遇だね。実は私もなんだ。良ければ一緒に行かない?」
「もちろん。」
彼女の名前は雲尾 凪と言った。
素敵な友達が出来た。
紬は気分が上々だ。新しい春がやってきたのだから。
「ねえ、今度ディズニー行かない?」
凪がそう私に言った。
「そりゃ行く行く!いつ行く?」
「来週の土曜日とか?」
「私丁度そこ空いてるよ~そうしよ!」
私は憧れに近い友達から遊びに誘われた。
遊びに行く前日は、本当に楽しみで中々寝れなかった。
「凪~!お待たせ!」
「紬!早くいこ!」
彼女は明るい笑顔を私に見せ、駅のホームへ歩いて行った。私はそれを追いかける様にしてホームへ急ぐ。
「ディズニー久々だなぁ~」
園内に入れば、彼女は身体を大きく伸ばして
「よし!早速どっかいこ!」
そう言いながら、園内の至る所に満面の笑みをちりばめた。
私は彼女に振り回されることは多くても、可愛くて、純粋で思いやりのある凪と居て嫌になることなど無かった。
「うわぁ…ジェットコースター怖っ」
凪が私の手を掴む。
「大丈夫大丈夫!いけるよ」
温もりを感じながら、直前まで嫌と言っていた凪は終始笑顔で叫んでいた。
凪といる時間がとても早くて、わたあめみたいし直ぐ溶けていく。
帰り道。凪が買いたい物があると言って、百均へ寄った。
私が商品棚を眺めていると、花のキーホルダーが目に入った。
白いライラックの模様をしたキーホルダー。
私がそれを眺めていると、凪が横から私の顔を覗いた後、そのキーホルダーを見た。
「これ、可愛いね。欲しいの?」
「そう。可愛いなーっと思ってずっとみてた。」
白いライラック。
「折角だし、お揃いで買おうよ!そっちの方が良いでしょ?ね?」
「え!あ、うん。もちろん!」
花言葉は─────友情。