あの日僕はヒーローに憧れた。人を助け、感謝されるその輝いてる姿に。僕は影響されやすく、すぐにヒーローになろうとした。が、思い描くヒーローにはなれなかった。ある日の夜、真っ暗で、雨も強い夜、ひったくりが起きた。まだ警察も気付いておらず、こんな雨の強い夜にはすぐ逃げられてしまうだろう。そう思った僕は僕は相手を捕まえる為全速力で追いかけ、捕まえた。彼はその時言った。逃がしてくれ。俺はもう先が無いんだと。じゃあ何故この人は犯罪なんて犯したんだ?と思ったがすぐに分かった。彼は助けを求めても助けて貰えなかったのだ。見た事あるなと思ったら公園によくいるおじさんだった。可哀想に…僕は同情し、彼を逃がしてしまった。その日僕は警察や被害者に怒られ怒鳴られ…僕はあの時違った行動をしてしまったのか?どちらを助けた方が良かったのか…と悩んだ末、一つの知識を得た。誰かのヒーローであると言うことは誰かの悪にならなければならないという事だ。
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