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そこは 不死の森と 呼ばれていた
いわく その森に入ったものは帰らぬ人に
いわく その森は幻想的である
いわく その森は 太古の勇者が眠る
いわく その森は 眠らぬ少女がいる
深い霧
雨明け
光る雫 堕ちた 先に 勇者の 棺桶
霧 から 現れる 青年 の 陰
? ?
「 … こ れ で 何人 か し ら 、? 」
「 ね ぇ、 〜 _ 。 」
青年
「 こ ん な と こ ろ に 人 が …. 」
青年 は えらく やせ細って おり
もう数日は 食べて ない のが 分かる 状態
だっ た
? ?
「 は じ め ま し て 。 こ こ まで
大 変 だ っ た で しょ う 、 ? 」
疲れた ような 呆れたような はたまた
泣きわめく 赤ん坊のような そんな声 で
青年に 話しかける 少女
青年
「 す ま な い な 。 こ ん な 姿 で 、
初 め ま し て 」
手を 差し伸べる 少年
? ?
「 え っ と ~ 、 ? 」
戸惑う 少女
青年
「 握 手 だ よ 」
? ?
「 え っ と、 握 手 、 ? 」
少し 迷いながら も 軽く 握手 を する
少女
瞬間 少年の お腹 が 鳴る
少年
「 すま ん な もう 数日 は な に も
食 べ て な い ん だ … 、 笑 」
笑って いた 。 いや 苦笑 が 正解
なの かも しれ ない
? ?
「 こ の 近 く に 木 の 実 が 取 れ る
場 所 が あ る の で 案 内 し ま しょ
う 。 」
慣 れ た 足取り で 青年 の 手を 引く
少 女 。
青年
「 あ あ 助 か る 、 」
進んだ 先 丘を 超え た 先
生い茂る 花 高す ぎ る 木々
小屋が 何軒 も たち なら ぶ
? ?
「 こ こ で す 。 昔は ” 沢山 の 人 “
が 住 ん で いた ん です が … 」
一軒 1軒 の 横に 謎の 石の像も ある
青年
「 こ れ は な に か ね 、 ? 」
? ?
「 ああ 、 そ れ は …去った 人 の た め に たて たもの です 。 」
目を 逸らし 声を 詰まらせ 答える
“ きっと なにか あった ”
青年は そう 思っ た
思うことに し た
? ?
「 あ れ です 」
少女 が 指さす 先 に は
赤 い 木の実 が あ っ た
青年
「 おお 、!これ は 凄いな 」
青年は 無邪気に 1つ、 また1つと
木の実を 手に 取り 食べ る
? ?
「 … ま る で 貴方 ね 」
少女 の 瞳に 揺れる もの が あっ た
青年を 久しぶり に 見る もの の ような
目で 見つめる
青年
「 こ れ 美味いな 、 ! 」
子供のように 食べる 青年に 少女は
少し 呆れた ような 表情で
ハンカチ を 渡し なが ら
? ?
「 い つ ま で こ こ に 、? 」
青年
「 俺に 宛 は ないから 出来れば
ずっ と だな 、 」
? ?
「 、 っ そ ー ですか 。 」
少し 表情が 柔らかくなる
日差し を 遮る 霧 が
少し 晴れた ころ
青年と 少女が ともに 生活 を
歩み 始め る
夫婦 で も なに でも ない
親友でも 友 でも ないのだ
た だ 隣 に い た ほうが
いい気がする 。
あ れ か ら いくら 年月が
たった だ ろう か 。
? ?
「 貴方 も すっかり 老人に なりました ね 」
どん より と 曇る 昼 元 少年の
手を とる 少女
老人
「 は はっ、 君は あいからわず そのまま
だな … 」
最後 も にこやか に する 老人
あの 時の ま ま の 老人
? ?
「 そ ー ですね .. 私は その ま ま です 」
手を 強く 握り 俯く 少女
老人
「 君 と 過ごせて 幸せ だ っ たよ 、
最後に お願い が ある 」
掠れた 声で 呟く 老人
? ?
「 はい … 」
覚悟 した ような あの時の 詰まった
声で 発する 少女
老人
「 これから は 敬語じゃなくて
普通に 話して ほし い な 、 」
そくいって 冷たく なる 青年
数十年前 の 眼差し で 目を瞑る 青年
? ?
「 分かりました … 分かった よ
、 」
「 やっぱり 貴方 だった のね 、 」
泣き崩れる 少女
いつまでも
人間の寿命は短い
知っていた
何回目だろう
棺 を あけ とじ
埋め
石を おいて
手を 合わせる
歩 いて 歩 いて 歩 いて
立ち 止ま り
??
「 貴方 …、 貴方に ソックリ
だった よ 、 ? 戻って き て くれた
と 思っ ちゃ った ….. 」
そう言い
花を そえ
赤い 木の実 を 食べる
青年
「 あ、 そこの 人 、 ! って、 」
( 嗚呼、 また 始まる …. )
眠らぬ少女 少女はそう 呼ばれるらしい