お昼休み
あの日
若井が先輩を好きと言った日から数日
先輩のことを知りたいと思う気持ちが強まる一方だ
若井は…昼休みとかに先輩に会いに行くほどだ
まぁ、そのせいで僕は1人空き教室でお弁当を食べる
心の奥に引っかかったまま取れないナニカ
「はぁ…–––」
すると
「どうしたの?」
優しい声色
この声…
「あ…、藤澤先輩––。」
「やっほー、大森君」
まさかの藤澤先輩
今さっき若井は藤澤先輩に会いに行ってくるって言ってどっか行ったのに
当の本人がここにいるなんて…
「藤澤先輩、若井はどうしたんですか?」
すると藤澤先輩は困り眉でへへっと笑う
「最近若井君の距離が近くて、逃げてきちゃった、笑」
あぁ、そっか
藤澤先輩は暑苦しい人苦手なのかな
僕と一緒だ
でも藤澤先輩は優しいから言えないんだ
「尊敬してくれるのは嬉しいんだけど、教室まで来られちゃうとねぇ、笑」
困った先輩も可愛いな
でも俺だったらそんな顔させない
毎日が笑顔で過ごせるように
若井になんて、渡さない
「大森君?どうしッ…–––」
ちゅッ…–––
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