2025.5.24
青目線
シャークんと付き合いはじめて半年が過ぎた。
もちろん、恋人繋ぎもハグもキスだってたくさんした。
なのにまだ抱かせてくれない。
お泊まりしたときなんて、恥ずかしがり屋な彼が背中に抱きついてきたかと思ったら、頑なにに外してくれず何もできないまま寝てしまった。
何度か誘ってはみたもののまだダメ、もう少し待ってくれとずっとずっと先延ばし。
もう十分待ったでしょ。
「ねぇ、しゃけ……いいよね…?」
「え?なんのこっ…と…」
「……こーゆーこと…しよ?」
ベッドに腰掛けていた彼の手をまとめて掴み、細い腰を撫でる。
顔を近付け軽いリップ音を数回重ねる。微かに開いた隙間から舌をねじ込み、薄い舌先を撫でれば甘い声が漏れる。
ゆっくりと離れ、互いに顔を見合う。
「…ね……しよっか。」
「あぁ…そうだな。」
瞬間。
照明の明るさに目をやられる。
「……へ?」
「なに驚いてんだよ…するんだろ?」
「いや、え…そう、だけど…」
「…あぁもしかしてこっちだと思ってた?w」
影が落ちる。
ニヤリと笑った口から覗く捕食者のように鋭い歯。
「大丈夫、ちゃんと勉強したから。」
橙色に染まった寝室に、彼の唾液とローション混じりの卑猥な水音が反響する。細い指が奏でるその音に羞恥心が掻き立てらる。
「きんとき気持ちいい?…この辺が前立腺っていうとこなんだけど。」
「…わっかんなぃ…」
正直に言って違和感しかない。
絶対に弄ることがない場所を押し込まれている感覚だけで、これが快楽なんだと認識できない。
「もうちょい手前か…?」
「……んぁ”!?」
なに、今の声……
「…あったなw」
「……や…やだっ!そこなんかっ、」
「嫌だ?あんな声だしておいて?」
「ちがっ///変な感じがしただけだから!」
「ふーん…んじゃもうちょい強めでいいか。」
同じ場所をさらに押し込まれる。
気持ち悪いはずなのに何故か腰が揺れる。
「んぅ…///ぁ”っ♡……しゃけっ…///」
「うん、きもちぃね…」
時折舌を絡ませながら、馴染ませるように数本の指が蠢く。くちゅくちゅと聞こえる音と、酸欠のせいで頭がくらくらする。
ゆっくりと指で広げられた穴に空気が入り、体液と混じってぐちゃりと音が鳴った。
はやくこの羞恥を終わらせてくれ。
「もうイキたぃ、イかせてよ…///」
「…じゃあこっちもな。」
「うぁ”っ♡しゃけっ…同時っやだぁ”♡」
「流石に後ろだけじゃイケないだろ。」
「あ”っん”…♡やば、でるっ///」
「いいよ。俺の手でイって?」
「ッッ”〜〜!!♡」
ぎゅうぎゅうと彼の指を締め付けながら、白濁色の体液で自らの身体を濡らした。
俺はいまどっちでイッた?
初めての経験に脳が茹だり、まともな思考が失われてゆく。もっと…もっと俺の中に入ってきてシャークんのことしか考えられないようにしてほしい。
俺のことを愛してよ。
苦しそうなソレに手を伸ばし、精一杯の甘い声で問いかけた。
「…一緒に気持ちよくなろ…?」
「っ煽ってくんな…///」
「ふふっ、顔赤くなってるよw」
「うるさ…///あー…わりぃゴム取ってくっ、」
「いい。そんなのいらないから…はやくきてよ。」
「ダメ。付けないと処理するの大変だし負担になるから。」
「俺がいいって言ってんの……しゃけのちょーだい…」
両脚を腰に絡める。
今はどこにも行ってほしくない。
「はぁ…分かった。ちから抜いて?」
「ん…」
質量の大きなモノが入り込んでくる。
「んっ//……ぁう”っ♡」
「痛くない?…大丈夫?」
「大っ丈夫…」
シャークんのモノだというだけで、内臓が圧迫される気持ち悪さを快感として受け取ってしまう。
「あぁ”ー、流石にまだか…」
「んっ//…なにぃ…?」
「んーん、なんも。動くよ。」
「うんっ…」
前立腺を擦りながら抽挿される。
俺のことを考えてくれているのか、ゆるく腰を動かしているシャークんは耐えるように顔を顰めていた。
「う”っ♡…っはぁ♡」
「締めつけやばっ…///」
ちゃんと俺のナカで感じてくれているんだ。少し安心したけれど何かが足りない気がする。
「しゃけっキス…キスしよ…///」
「ん……チュッ…」
「…ぁっ……んむっ…っはぁ」
言葉を使わず、目線で愛を伝える。
大切にしてくれていて、俺のことを愛してくれているのも十分理解している。けど、我慢…してるよね?
「…しゃけ、好きに動いて?」
「は……いやっ、でも…」
「そんな簡単に壊れたりしないから。」
「……ごめんっ…ちょっとだけ激しくしていい?」
「シャークんなら、なにされてもいいよ//」
「…っ、あんまそーゆうこと言うなって…」
上半身を倒してそのまま俺に抱きついてくる。
完全に身体が固定された。
「ちゃんと止まるから無理だったら俺の首噛んで。」
「わかった…んぁ”あ!?ぃぎっ!?」
背中に爪を立てる。
俺への負担が極力少なくなるように配慮していたさっきまでの動きとは全く違う。
自分が達するためだけに腰を打ちつけ、ただの道具のような扱われ方に脳が麻痺する。
「ィ”ッッ♡♡♡〜〜グッ…ァ”ッ……♡♡♡」
「っは…きもちっ……」
「〜〜ィグゥッッ♡……ォ、グゥ♡♡」
肺が押しつぶされているせいで喘ぎ声すらまともに出ない。
耳に熱い息がかかる。
「ごめんっ…だすよっ…///」
「〜〜ッッ”♡♡」
熱が広がる。
視界が揺らぎ身体のちからが抜けていく。
あぁこれ、気絶する……
「んぁ”あ”っ!???♡♡」
「やっと開いた…」
「な、なにぃ”!?♡♡」
「ここ?結腸っていって命の危機感じておかしくなっちゃうんだって。」
「しら”な”ぃからぁ…♡そんな”んきぃてなぃって♡♡」
「……動いていい?」
「っだめ!!しぬっ!死んじゃうって!!」
彼のモノが入っているだけでこんなに感じているのに、動かれたら壊れてしまう。
恐怖で身体が強張った。
「っ///…かわいぃ…好きだよ、きんとき…」
「!?ん”ぉ”っ♡♡や”だってぇッッ”♡♡♡」
何度も何度も突き上げられる。
視界がチカチカする。
もう何も考えられない。
“死にそうなくらい気持ちが良い”
それしか頭になかった。
「しゃぁ”くっ♡♡もぉ”ぉぐやだあ”!!」
「こぇ”だめ”っ!!!きもっちぃ”の”っ、とまん”なぁ”!?♡♡♡」
「…ダメなら噛めよ、ほら。」
「やだっ!!ごめ、ん”な”さいぃ”っ!ゆる”してぇ”!!!イッてる”のぉ”っ!!♡♡」
「っあ”ー……かわぃ…」
頭も身体もろくに機能しておらずシャークんが言っていることも、自分がなにを言っているのかも理解できない。
一方的に与えられる快楽を受け入れるしかなく、うわ言のように彼の名を呼ぶ。
さっきから精液とは違うなにかが出ている感覚がするが、俺は一体なにを出しているのだろうか。
最奥に熱いモノが注がれる。
こんなに気持ちがいいんならこっち側でも悪くないかな、なんて思ったのを最後に思考は停止した。
コメント
2件
見るの遅くなってしまいました、、、今回も今回とて神作! ありがとうございました m(_ _)m これからも、沢山読まさせていただきます!!