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「これにしようよ!」
私が手に取ったのは、小さなお揃いのお守りだった。
「5個あるし、ちょうどいいじゃん!」
「本当に買うの?」
怜央くんが少し驚いた顔をする。
「うん!せっかく同じ班なんだし」
「まあ、修学旅行の思い出にはなるか」
陽向くんが手に取る。
「じゃあ、俺これ」
「私も同じのにする!」
みんながそれぞれ選んでいく。
最後に残った一つを蓮くんが手に取った。
「……これでいい」
「やった!全員お揃い!」
私は嬉しくなって笑った。
「そんなに嬉しい?」
湊くんが聞いてくる。
「うん!」
「……変なの」
そう言いながら、湊くんも少し笑っていた。
お会計を済ませて、お揃いのお守りをそれぞれ鞄につける。
「見て!かわいい!」
「はいはい」
怜央くんが笑う。
そのとき、先生から連絡が入った。
「集合時間まであと30分だって!」
「じゃあ、次どこ行く?」
陽向くんが地図を見る。
「近くに展望台あるみたい!」
「行ってみようよ!」
私たちは展望台へ向かって歩き始めた。
しばらくすると、急な階段が見えてきた。
「うわ……結構ある」
私は階段を見上げて呟いた。
「大丈夫?」
陽向くんが聞く。
「大丈夫!」
そう答えたものの、少し息が上がってきた。
すると、前を歩いていた蓮くんが立ち止まった。
「……無理なら言えよ」
「え?」
「無理して倒れられたら困るから」
「うん。ありがと」
「別に」
まただ。
素っ気ないのに、こういうところは優しい。
私は鞄についたお揃いのお守りを見る。
なんだか少しだけ、この班が好きになってきた。
でも、そのとき。
「……あれ?」
私たちの前に、見覚えのある人が立っていた。
「心音?」
「……え?」
コメント
3件
うわあ、これめっちゃ青春だ…!お揃いのお守り買うシーン、みんなの反応がそれぞれ違っててキャラの違いがよく出てるなって思った。蓮くんの「無理なら言えよ」とか、素っ気ないのに優しいとこグッとくるわ。で、最後の「心音?」ってやばくない?続きが気になりすぎて夜しか眠れそうにない。次の話、マジで待ってます🔥
#おんおらてぇてぇ
水瀬るみゃ、
18
雪音
31