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阿部ちゃんとのデートを終え、翔太くんのマンションに着いた。

玄関に入ると見覚えのある、先の尖った革靴が綺麗に並べられていた。


蓮 🖤 『舘さん?』


リビングに入ろうと扉に手を掛けると、何やらいやらしい二人の声が聞こえてきた。


涼太❤️『そうそう翔太上手。もっと上の方も〝掴んで〟ちゃんと〝シテ〟届いてないよ』


えっ⁉︎


翔太💙 『涼太難しいよ。上手にできない』


涼太❤️『そんな事ないよ翔太。もっと〝体全体〟を使ってみて。そうそう〝イイ〟感じ』


はぁ?


翔太💙 『やっぱ涼太みたいに上手くできない。もう一回〝シテ〟見せてよ』


もう一回?えっ何回目⁉︎


涼太❤️『ふふッ仕方ないね♡もう一回だけだよ〝おねだり〟するの上手なんだから翔太は♡』


(イライラ)


翔太💙 『わぁやっぱり涼太は何やってもすごいよ〝気持ちイイ〟くらい綺麗だ』


(ブチッ)


涼太❤️『ちゃんと〝シタ〟も使うといいよ』


バンッ


蓮 🖤 『何やってんだよ!昼間か・・ら?』


翔太・涼太『???』


そこには鼻のてっぺんと頬に白いホイップクリームを付けた超絶可愛い翔太くんと、一体全体どこで買ったのか薔薇があしらわれたエプロンをつけた舘様がキッチンに立って、不思議そうに俺のことを見ていた。

クシャクシャと一気に顔に花を咲かせた翔太くんが、ホイップまみれの手で俺の胸に飛び込んできた。


翔太💙 『蓮♡おかえり会いたかった♡早かったね』


涼太❤️ 『おかえり蓮、ふふッ何か勘違いしたようだけど?』


翔太💙 『んっ?勘違い???』


蓮 🖤 『翔太は分からなくてイイよ////』


涼太❤️ 『じゃあオレは帰るね』


翔太💙 『えっ涼太も一緒に食べてけよ』


涼太❤️ 『空気の読めない不粋な男にはなりたくないんでね♡翔太(小声)初めては痛いけど頑張って愛を受け止めなね♡』


翔太💙 『////おまっバカ///』


涼太❤️  『蓮、翔太の事ヨロシクね。優しくシテあげてね♡』


蓮 🖤 『館さんありがとう何から何まで。ほんと感謝してる』


館さんは右手を挙げるとエプロンを翻して帰っていった。


蓮 🖤 『ぷっふぅははは館さんエプロンしたまま帰って行ったよ』


翔太💙 『蓮、、、お前酷いヤツだな。気付いてるなら教えてやれよ』


蓮 🖤 『翔太とイチャイチャした罰だよ♡チュッ』


顔のクリームを舐めとると恥ずかしそうに頬を赤くする。


翔太💙 『////ところで帰ってきたってことは俺を選んでくれたって事?』


正確には、選ぶ前に阿部ちゃんから〝降りた〟と言う方が正しいだろう。

俺のことが昔から好きだったと言った阿部ちゃんは、同じように長い期間一人の人を好きだからこそ俺の気持ちがわかると言った。


亮平💚『翔太には敵いっこない。あんなに形振り構わず〝好き〟を振り撒くなんて俺にはできないから・・・』


翔太くんに阿部ちゃんとの事を伝えると・・・


翔太💙 『俺が何も考えてない単細胞なヤツって事?バカにしてるのか?』


蓮 🖤 『褒めてるんだよ』


翔太💙 『えっ///俺褒められてるの////ふふふ♡』


相変わらず翔太くんは・・・単純だ。


蓮 🖤 『で・・・これは?』


翔太💙 『見てわかるだろ!ケーキだよ。あと飾り付けだけだから、待ってて』


キッチンに立つ翔太くんの背後から覗き込むと、

プレートに〝ANNIVERSARY ONE Month〟の文字が。

一生懸命チョコペンで練習した形跡があった。真剣な顔で苺を丁寧にのせている。

エロい会話の原因はこれか・・・。


翔太💙 『ご飯も作ったんだぞ!夜になったら一緒に食べようね』


蓮 🖤 『朝から作ってたの?』


翔太💙 『まさか!昨日の夜からだよ。涼太に泊まってもらって、教えてもらったの』


蓮 🖤 『ん?どう言う事かな翔太くん?』


御預けを食らった挙句、他の男を泊めるってどう言う事だよ。


翔太💙 『だからぁ涼太に・・・んんっおまっ』


翔太くんが手に持っていた苺を口の中に押し込んだ。うるさい口は塞ぐに限る。このまま食べるか。


翔太💙 『んんんっ////はぁ…い..き…んッ//』


舌を挿し込むと苺が翔太くんの口の中で潰れてる。

二人で舌を絡ませると苺がイヤらしくクチャクチャと音を立てて転がっている。


翔太💙 『ンっ///はぁ//バカ息できないだろ。あっ俺の苺獲るなよ』


蓮 🖤 『んっどうぞ取って』


舌の上にのせた苺を見せると顔を傾けて半開きの口のまま翔太くんが近づいてきて苺を奪った。リップ音を響かせながら俺の舌を吸い上げた。


蓮 🖤 『エロッ♡』


そのまま翔太くんを掬い上げると、落っこちないように、俺の腰に足を回している。

宛ら子猿が落ちないようにお母さんに獅噛しがみつくそれと同じだ。〝おい、まだケーキ完成してないんだぞ降ろせ〟とキィーキィーうるさいお猿さんは無視してベットルームへ行こうとするが〝ケーキダメになっちゃう〟と愚図るので渋々キッチンに戻って冷蔵庫に閉まった。


蓮 🖤 『それじゃぁベットに行きますか翔太くん』


翔太💙 『抱っこして連れてけ』

君と僕のユートピア

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コメント

3

ユーザー

読み返し。 しょっぴー、同性と付き合うの蓮が初めてなんだとしたら、舘様、この回とか相当悲しいよなあ。

ユーザー

エプロンしたままって平常心じゃないってことすかw あーんおもしろいなあ。

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