こんにちは皆さん。私はモス。
苔もしくは蛾という意味です。(?)
この話は、シグキンとジェラルディと他のみんなのほんのり甘くほんのり苦いお話です。
ジェラルディはあの日死ななかった。
シグキン達とは離れ、身を偽り生活しているジェラルディ。
そんな時、二人は道でばったり遭ってしまう。
…なんてとこから始まる何もかもほんのりなお話です。
一応腐向け要素はないです 。
シグ:え…あ、あんたジェラルディだよな⁉︎
ジェラ:………
シグ:お前生きて……(つうかそうかまず最初に俺が憎いよな⁉︎殺されるかな⁉︎)
ジェラ:はぁ〜〜〜〜〜〜〜
ジェラ:何故こうも運悪く………
シグ:いっいや戦うのはよさねえか!?!?俺敵意ないs
ジェラ:失せろ。
ジェラ:…もう2度と…私に姿を見せるな
シグ:は…………っ!?
シグ:…ポカン(今あったばっかじゃん…そんな嫌か?…そらそうか …)
ジェラ:………スタスタ
シグ:………
シグ:もう俺とは関わりたくないか……
〔どんどんジェラルディの姿は見えなくなる〕
シグ:…ッ!待て‼︎‼︎
ジェラ:は、⁉︎
シグ:ま、待ってくれ‼︎ガシッ〔腕を掴む〕
ジェラ:な…貴様よくもまあこんなことができたものd
シグ:ちょっと話そうぜ‼︎‼︎マイドンランチで‼︎‼︎
ジェラ:はぁ⁉︎なんのつもり…
シグ:なんのつもりでもないですーーーグイグイ
店員:2名様ですねーお好きな席どうぞー
ジェラ:………で、よほど重要で今すぐ私に話さないと脳髄ぶちまけて死ぬほどの深い深いお話があるんだろうなあシグマァ⁉︎
シグ:ギクリ…(どういう話だよそれ……)
シグ:えと……直球に言うと…
シグ:死んでしまったと思ってたんだ。
シグ:ずっと心残りだった。キリミなんかに利用されていいやつじゃない
シグ:…なんかできたはずだって。(俺が言えたことでもねえけど…)
ジェラ:…そんなことか。
シグ:あ?…
ジェラ:見ての通り私は生きている。これで満足したか?
シグ:ッ………そうじゃなくてよ…
シグ:俺はお前や他の無関係の人間達に許されないことをした。
シグ:だから何言われても仕方ねえけど…もう全部認めて償おうとしてるんだ。
シグ:奪ってしまったぶん…俺は償いたい。
シグ:これも俺の自分勝手だけど。お前だけは、報われて欲しいんだ。
ジェラ:……はぁ?
ジェラ:何を言い出すかと思ったら…
ジェラ:…自分勝手だな…
ジェラ:…はぁ…そうか……
ジェラ:…………
ジェラ:……私は思う…結局私達は似た物同士だ。
シグ:……どこが…???
ジェラ:動機はどうあれ私と貴様は自分勝手な思想で多くの者を巻き込んだ。
ジェラ:私は、復讐できればなんでもよかった。キリミが私に隠れてしていたことにも薄々気づいていたしな。
シグ:…………
ジェラ:結果復讐は虚しさと恨みを生んだ。
ジェラ:もう全部どうでもいい。奪ったアイツが悪い。全部巻き込んで壊してしまおう。
ジェラ:………愚かだったな…
シグ:あぁ…………俺は……許されないし許されたいわけじゃねえ。
シグ:でも俺たちは、前を向きたいんだ。
シグ:…お前には、償いたいって気持ちはあるか…?
シグ:………それが聞きたかっただけっつうか。
ジェラ:…………“償う”か。
ジェラ:私達みたいな奴らが、そんな綺麗事を浮かべて中途半端なことを起こすのが一番怖いんだ。
ジェラ:ガタッ
シグ:ちょ、おい‼︎どういうことだよ⁉︎
ジェラ:……
ジェラ:…貴様の考えが聞けて良かった。これで会うのは最後…
ジェラ:………………
ジェラ:と言いたい所だが、また今回みたいに何かと理由をつけて私と話そうとするんだろう。
ジェラ:だったら今度は、お仲間を連れて会いに来い。
シグ:え”っ⁉︎何急に‼︎さっきのはなんだったんだよ!?
ジェラ:……それは次に会った時に話すとしよう
ジェラ:それに、貴様の話を聞いて気が変わったのだ。
ジェラ:今度は貴様の質問になんでも答えてやる。
ジェラ:また会おう。
シグ:え、おう。じゃな…
シグ:…な、なんだったんだ…
シグ:……えらく話が上手い方向にまとまったっつうか…なんか企まれてる…⁇
シグ:急にハキハキ喋ってたしな…何を思いついたんだ?
シグ:……飯食って帰ろ。
シグ:っていうことがあったんですが……
マリ:ええ……それどうすんだよ
フサ:俺たちが知らんあいだにそんなことになっていたのか…
シグ:いやどうするもこうするもまた会いに行くけどよ……
マリ:でもこんなあっさりと見つかるとはな。しかも仲間連れてこいとか…なに考えてんだ
シグ:意図は多分次会ったらわかるんだろ。そう願いたい………
フサ:で、それを俺たちに話したってことは俺たちについてきて欲しいってこと?
シュミ:俺がいるのは…戦力的にということか
シグ:い、いや戦うつもりなんてねえよ‼︎
シグ:お前ら話が通じるやつらだし…
シグ:お前らがいれば、ジェラルディがなんか企んでてもどうにかなりそうな気がすんだよな。
シグ:それにまあ他の奴らバカかキ⚪︎ガイしかいねえからな……
フサ:信頼されてんのは嬉しいんだけど…俺ら3人が行くと廟堂開けなきゃいけないでしょ?
シグ:あー…そうか…だよな
フサ:ほんとにここだけはまじで守っとかないとまじで。
マリ:えーじゃあ俺残るわ
シグ:えっ
マリ:ちょーど今ソシャゲがイベ中なんだよなーつうわけで俺は残っとく
シグ:まあいっかマリキンくらい
フサ:マリちゃん留守番まじ頼んだよー?
マリ:なんか失礼なこと言ったよな今???
シグ:あーもう一人連れて行きたかったんだけどな〜
マリ:おい無視すんな
フサ:常識がある奴か……
シュミ:あづはどうだ?
フサ:あ〜!そうかあづ!
フサ:最近会ってないからかな、頭からすっぽり抜けてた。
シュミ:ジェラルディに会うのは明日だ。まだ日も暮れていないし今から探しに行こう。
シグ:そうだな…あづがいりゃ心強い。
アヅ:ん?シグキンか?んな時間に何やってんだ…
シグ:っはぁ!ゼェゼェハァハァまじで一日中探し回ったわ!!
シュミ:このぐらいで息切れるとは日々の運動不足が問題なんじゃないか?
フサ:言っとくけどシュミタロウが沼離れ〔←人間離れ〕しすぎてるだけだからな!?!?
アヅ:…でなんの用だぁお前ら
シグ:…はぁはぁ……それがですね……
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
アヅ:ハァ!?まじかよ!!!
フサ:まじなのよ〜
シュミ:急で悪いが、あづにも来てほしくてな。
アヅ:理由は察したわ。俺が言うのもなんだけど、自分、他の奴らよりはまともだと思うんだよな…
アヅ:で、ジェラルディとは何話したんだよ?
シグ:長くなるから一旦中入ろうぜ…疲れた……
〜あづの拠点〜
シグ:えっと……とにかくだな
シグ:会って話したんだが…アイツ妙に肝が座ってんだよ。
シグ:さすがに俺が無理やりマイドンランチ誘った時は戸惑ってたけどな。
シグ:死にかけて…しかもその元凶が目の前にいるのに大人しくて。
シグ最初はずっと疑問だった。
シグ:でも、アイツと少し話してなんか変わったなって印象はあった。
シグ:俺に復讐しようとして…アイツが変わるような…気づいたことがあったのかもなって……
シグ:俺はアイツと話して一番思ってたのはそれだ。
シグ:あとは…
シグ:…俺さ、アイツに俺の、償おう。前を向こう。って気持ちがあるんだって伝えて…
シグ:アイツにも、そういう、償いたいって気持ちはあんのかなって…
フサ:聞いたの!?
シグ:おう……
フサ:質問のハードル高いな……
シグ:でも、アイツそれで変なこと言い出したんだよ。
シグ:…そんな愚かなこと…怖い?みたいな…
フサ:えぇ〜?どういうことだよ…
シュミ:……ジェラルディはよく、「愚かだ」と言っていたよな。
フサ:えっシュミタロウなんかわかった???
シュミ:あぁ……全部俺の予想なんだが…
シュミ:奴にとっての愚かなことというのは「悪」のような認識なんじゃないか?
シュミ:奴の立場から考えてみろ。おそらく、いかなる失敗も許されなかったろう。
フサ:…それで、「愚か」とかのネガティブな言葉に固定概念が生まれちゃったのか…?
シュミ:あくまで予想でしかないが。他人の心情にはあまり踏み込まないほうがいい。
アヅ:でもよぉそうだとしたら…「償い」がどうして愚かなんだろうな?
シグ:それはやっぱ明日会って聞くしかねぇよ。
シグ:言い忘れてたけど、アイツ次会ったら俺の質問になんでも答えてくれるらしいからな。
フサ:ええまじかジェラルディが??
jack:じゃあ週何回まいどしてるかとk
シグ:ボガアァァァ
シグ:どっから湧き出たんだテメェ!!!
シュミ:シグキンが殴らなかったら最悪な空気になっていたな。
アヅ:あー!お前jack!寝たんじゃねえのかよ!?!?
jack:お前達がうるさくて我のまいどがはかどらなかったのだよ
シグ:もうお前黙れ死ね
jack:話は聞いた。我も連れてって〜〜〜〜
シグ:連れてくわけねぇだろ!!!!
2人:ギャーギャーギャーギャー!!!!!!
フサ:…あっ話してたらこんな時間だ。
シュミ:本当だな…この馬鹿2人は川にでも捨てて帰ろう。
フサ:たまにシュミタロウってすごいこと言うよね………
はいこんにちはモスです。
どうだったかな…
一応次回で完結予定です。
そして次はジェラルディに会いに行きますね。
途中でjackが乱入しましたが、果たしてどうなるのでしょう…?
投稿すごい遅くなるかもしれないですが後編も書きます!
次回をお楽しみに!
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