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窮屈だった。
友達もそれほどいたし、勉強も優れているわけではなかったが、自分でもよくできていたほうだったと思う。
だけど、窮屈で、窮屈で、生きづらくって、いつか押しつぶされてしまいそうなほどだった。
青「顔暗いけどどしたん?寝不足?」
幼馴染であるまろが、俺を見てそう問い掛ける。
俺は、何とも言えなかった。
少したってまろにもう一度名前を呼ばれた時、「何でもないよ」と焦ってはそう言い放った。
最近、俺は変だ。
友達とショッピングモールへ来た時も、女性ものの花柄のワンピースを見ては、「いいな」とそう思ってしまう。
それに気づいた友達には、笑われて、笑いのネタにされてしまった。
みんなの笑い声ににつられて俺も笑う。
だけどそれは、苦笑いで、その場しのぎでしかなかった。
ただ、その場にいたまろだけが、俺を笑わなかった。
俺は変だ。
ピンクやかわいいものが好きで、昔はよく集めていて、その度に親に怒られていた。
「お前は変だ。」とか「なんで普通じゃないのって」
母さんは、よくそんな俺に対して泣いていた。
それが何より悔しくて、だからかわいいものが好きなことも全部全部忘れて、男を演じた。
親も先生もみんな嬉しそうな顔をした。
苦しかった。辛かった。
俺をわかってくれる人なんて誰もいなくて、
そして、少し大きくなってから気づいたんだ。
俺は、トランスジェンダーなのだと、ふと、広告を見ているとトランスジェンダーについてかかれて説明しているものだあった。
桃「へー、俺みたいな人ってほかにもいるんだ…」
一人じゃないんだってそう思うと涙があふれて止まらない
本当はかわいいものやピンクが大好きで、制服だって、スカートを履きたかった。
中学のころ、ここの学校の制服を着た女性らはみんなかわいらしくて、俺は、密かに憧れていたんだ。
学校の先生に相談して、女性ものの制服をもらった。先生は、熱心に俺に話を聞いてくれた。
それから、親を合わせて、話し合いをした。
俺は最初はひどく驚いていたが、話し合いの末、納得してくれた様子だった。
そして、「わかってあげられなくてごめんね」と母に優しく抱きしめられる。
わかってくれた。
誰かに理解されることが俺にとって一番うれしかった。
今日、俺は女性ものの制服を着て学校へ行く、やっと、好きな格好ができて、うれしい気持ちと半面、周りからどう思われるのだろうかという不安がある。
桃「よし、」
気持ちを落ち着かせて、私は学校へと向かった。
桃「おはよう!」
ガラリと教室の扉を開ける。
ザワザワとした雰囲気の中、一気に視線が俺に集まる。
モブ「え?」
モブ「あの、教室間違えていません?」
桃「いや…」
青「ないこおはよ~」
まろの一言にクラス中が驚く。
モブ「えッ、ないこなん!?キモッなにその格好ww」
桃「はは、…笑」
あー、やっぱり、こう思われてしまうんだ…
青「別に、何もきもくないやろ」
青「なあ、きいてやないこたぁ~ん」
いつもと変わらない様子に、目を丸くする。
もっと、驚くと思っていた。
桃「ぇ、何とも思わないの…?」
青「あ…?まあ服変わっとるなとわ思ったけど、別に、気にせんよ?」
青「ないこなのは変わらんし」
正論ちゃ正論を放つまろに自然と笑みがこぼれる。
まさか気にしていないなんて…思ってもみなかった回答にうれしくも思う。
桃「まろ、ありがとう。」
「別に何もしてへんけどな」と少し照れ臭そうに笑う。
いい友達を持ったと、心からそう思った。
何気ないまろの言葉に俺は救われたんだ。
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ぎりぎりセーフなのか?これは…?
なんか焦って書いたので雑かもです
ごめんなさいっ!!!!!!!!
コメント
1件
ギリギリでもなかったでっす