はじめまして、さきいか太郎です‼
今回は、ほのぼのわなかぶを書かせていただきました‼
初心者の書いたモノなので、文脈がおかしいですが、優しい目で
見ていただけると嬉しいです‼
BLが、苦手な方お控えください……よろしくお願いします‼
それでは、どうぞ‼
俺は小峠華太、シマを荒らす半グレのせいで、朝飯が食えず、イライラしている
アラサーの極道だ。今回の粛清は、和中の兄貴と一緒だ。
「てめぇら、全員、魚の餌じゃぁ!!」
「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」
あぁ、腹が減った……昼、何を食べようかなぁ……コイツらの断面、豚肉に見えんな。
兄貴が、ボスらしき男をダルマにする。これで今回の粛清は終わりだ。
帰り道、ある店が俺の目に止まる。ファストフード店だ。ハンバーガーか、食べたいな……
俺は、ダメ元で兄貴の服の裾を引っ張り、こう言った。
「あの、ハンバーガー、食べませんか。」
数秒経ったが、返事が返ってこない。やっぱりダメか……半ば諦め、冷蔵庫の中に何があったか
思い出そうとしていたその瞬間、返ってきた言葉に俺は耳を疑った。
「すまない、カブト……はんばぁがぁとは何だ?」
「へっ?」
そこで俺は思い出した。
(そう言えば、和中の兄貴が外食しているところを見たことがない!!)
(ハンバーガーなんて知っているわけがない)
俺はすぐに謝ろうとした。しかし、和中の兄貴がこう言った。
「うむ、せっかくの誘いを断る訳にはいかないな。いくぞ!案内してくれ…」
「へっ?」
俺は2度ビックリした。和中の兄貴は、小林の兄貴の食事の誘いも、野田の兄貴の食事の誘いも、
ずっと断っていたのを見ていたからだ。少し嬉しさを感じながら、兄貴を案内した。
「いらっしゃいませ‼」
高校生くらいのポニーテールの女子が対応してくれた。和中の兄貴は、まるで異世界に来たかの
ように、周りをキョロキョロしている。
肉が焼けるいい匂いがする。匂いを嗅ぐだけで、どんな味なのか容易に想像できる。
美味しそうだ。
「兄貴、なにをたべますか?」
「お前と一緒でいい……」
俺は、分厚い肉が入った、ミディアムバーガーを注文した。
「ごゆっくりどうぞっ!」
そう言うと、ポニーテールの女子は、駆け足で厨房を帰っていった。
和中の兄貴は、目の前のハンバーガーに驚いている。そんな兄貴を横目に、俺は、ハンバーガー
にかぶりついた。肉汁が、あふれ、思わず頬が緩む。とても美味しい。
俺の表情を見てか、兄貴もおそるおそる食べ始める…………
すると、兄貴の顔色が変わるのが分かる、
「珍味佳肴!美味しいぞっ、カブト」
「ありがとうございます‼」
俺は人生で一番幸せな食事をした。あれ?何で俺はイライラしていたのだろうか?
まぁ、いいや、
「一言芳恩、ありがとう、カブト」
「い、いえッ、こちらこそありがとうございます‼」
「あの、一つ質問をしていいですか?」
「何だ?」
「なぜ、俺と食事をしてくれたのですか?」
和中の兄貴は、一瞬目を見開き、次にこう言った
「お前だからだ…カブト……」
その時、夕日に染まった兄貴の笑顔が、今も忘れられない…………
(完)
コメント
4件
わなかぶ最高ありがとうございます😭