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私
にとって、それはもう、ただの過去にすぎないわ。
さようなら、過去の亡霊さん。
「ねえ、あの時のこと覚えてる?」
「うん、もちろんだよ」
「えへへ……また会えて嬉しいよ!」
「僕も!君と同じ気持ちだよ!!」
「これからはずっと一緒だからね!」
「ああ、約束するよ」
「やったぁ!!!」
(この時間が永遠に続けば良いのに)
「……あーあ、終わらなければ良かったのに……」
「そんな悲しいこと言うなって!いつかまた必ず会えるから!」
「本当に!?じゃあさ、その時はまた一緒に遊ぼうね!」
「分かった。それじゃあ約束しよう」
「うん!!指切りげんまん嘘ついたら針千本飲~ます♪指切った!」
「絶対に忘れないでよね!絶対だよ!!」
「分かってるって!俺達は親友だろ?」
「そうだね。君は僕の大切な友達だよ」
「ありがとう。俺はお前のことを忘れたりなんか絶対にしねーよ」
「うん……」
「俺だって、みんなみたいに強くなれるよう頑張るさ!」
「……ああ!そうだぜ!」
「うぅ……グスッ……」
「泣くなってば!約束するから!また会えるって!!」
「ほら、もう泣かないで?僕たちは友達じゃないか?」
「あぁ……そうだよな……グスッ……俺たち、親友だもんな!!また会おうぜ!!」
「もちろんだとも!」
「必ず会いましょう!」
「元気でな」
「ばいば〜い!」
「さよなら〜」
「絶対、忘れねぇからな!!!」
「じゃあな!!!」
「「「「「「「「「「またいつか、どこかで―――」」」」」」」」」」
それは遠い日の思い出のように美しく、しかし残酷で、ただ哀しいだけの悪夢。
「もう嫌だよ!こんなこと!!」
誰かの声が響いている。
「どうして僕だけ……」
「やめてくれよぉ!」
「僕は君のために……」
「違う!!お前なんか知らないッ!!!」
「僕は君のことを思ってやってたんだ!なのに君は僕の言うことが聞けないのか!?」
「うるさい黙れ!!!俺に近づくなぁあああァアアッ!!」
「なんでそんなこと言うんだよ!僕の大切な友達じゃないか!」
「嘘をつくな!俺はお前のことなんて大っ嫌いだ!二度と話しかけてくるんじゃねええェエエッ!!!」
「……っ!!」
声の主は、まるで歌うように言葉を紡ぐ。
「君はまだ知らないんだね。君の『運命』とは一体なんなのか」
それは、さながら物語を語るような口調。
「運命なんて言葉は、この世に存在しないんだよ」
「じゃあ……俺の運命はどこにある?」
「君はもう知っているはずだよ」
「何を言って――」
「君には最初からわかっているはずだよ?」
「だから、君の答えを教えてくれないかい?」
「君は一体、どんな結末を望むんだい?」
「さあ、君の望みを聞かせてくれないか」
「僕の願いを叶えてくれるかい?」
「さぁ、僕を助けてくれたまえ!」
「君の望む結末を見せておくれ」