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めっちゃドキッてしたw おらふさんかっけーなー(笑)
🦍社二次創作
戦争系
「そのコトバを俺は知らない」
第2話 戦地の雪
冷たい空気が頬を凍るくらいに冷やす。
小さく白い息を吐き、近辺に何かないかナイフを宙に投げつつ探し回る。
近頃はこの辺りまで敵軍が攻め入るものだから、地雷を探すのだ。
ある程度は見つからなかったので、再び草むらの中に身を隠し、息を潜める。
いつの間にか雪がはらはらと舞い落ち、髪の毛を白く染めていった。
人の気配がする。静かに敵軍側、北西を見つめると、白い髪の毛の、同い年か少し上くらいの、男の子。
彼は背中に銃を背負い、双眼鏡を首に下げてうろうろと彷徨っていた。
着ている軍服からして、明らかに敵軍だ。
反射的に銃を取り出し、彼を狙う。
引き金を引いた、その時。
彼は狙撃銃を背負っているにも関わらず、瞬時に交わして、こちらに近づいてくる。
「ねぇ、君‼︎」
雪のように白い髪と、雪のように白い肌、サファイアの様に蒼い瞳。
彼は笑顔をこちらに見せてくる。その顔は花のように、恐ろしい程に美しかった。
彼からは、恐ろしいくらいに殺意を感じない。敵なのに?
「…ここどこか教えてくれない?」
馬鹿なのか?敵軍にこのような事を聞いて、まともな返しが返ってくるわけがない。
その場で撃たれるか、適当な嘘をつかれてその先で撃たれるかの2択だ。
「…馬鹿なの?」
そのまま思った事を言う。
「僕、地理に弱くて…」
相手は素早く狙撃銃を取り出し、こちらに突きつけてきた。
その時に、殺意が見えた気がした。
「ここで終わるか、道を教えるか。どっちがいい?」
「はぁ?」
はらはらと舞う雪が、彼の銃に積もり始めていた。
「僕はおらふ。おらふくんって呼んでね。」
さっきと同じ笑みを浮かべ、突きつけられた銃をゆっくりと収納した。
登場人物(二次創作)その2
Oraf-Kun
戦地に送り込まれた事で 殺意を隠す能力という潜在能力が磨かれた。
狙撃銃を肌身離さず持っている。
急に長くなったのは書く内容が濃くなったからです。