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紫桃、桃紫 固定無し
病表現 有
年齢操作
…
古くさい山奥の病院
もはや、病院とは言えず
牢屋の様な
紫)けほッ…、
俺は、昔からここにいた
物心ついたときには
体が弱くて生活に支障をきたす
そう、判断されただけ
捨てられた
理解するのに差程時間はかからなかった
…もし、色が分かるのなら
咳が出るのが当たり前じゃないのなら
そんなのを考える事はもうしなくなった
…
にゃー
と、窓から聞こえた
急いで窓を開けると一匹の猫
紫)…お前、また来たのかよ
わざわざ木を登って、
三階の窓から顔を出す
ぐるぐる と鳴いて俺の手に顔を擦り付けてくる、この時間だけは心地よかった
がさっ と、また窓から音がした
紫)…?お前、友達でも連れてきたんか?
にゃん?
まぁ、話かけても返事は返ってこないわけで
紫)ちょっと待ってろよ…
にゃぁ、
頭をひと撫で して窓に向かった
…
窓を開けると何やら声がした
??)いててっ…木に引っかかるなんて、
木の上に座るやつ、
俺と同じくらいの
紫)…誰だ?
一回 間が空いて、
一気にそいつは喋りだした
桃)……え!?見えるの!?
見えるもなにも…そう言おうとしたが
あることに気付いた
…猫でも無いのにどうやってここに来た
それに、
背中に生えてる羽は何だ、?
紫)お前…何者?
…
桃)俺は桃!天使なんだよね!…見習いだけど、
紫)…はっ?
なんだこいつ…やべぇ
でも背中には羽が見える
…薬の副作用か?
桃)君は何て言うの?
幻覚が話しかけてくるはずねぇか…
とりあえず、そう言い聞かせておく
紫)…紫、中ニだ
桃)紫ねぇ…何でこの病院に居るの?
紫)…お前には関係ねぇよ、
桃)つれないな~、んん…じゃあ
「十分だけ病気を治してあげられる」
って言ったら?
…そう言うと、目の前のそいつは少し不気味に笑った
桃)…見習いだから治してはあげられないけど、どうする?
そう問われる
…答えは一つ
紫)…頼む、
桃)じゃー…何の病気を一分間治してほしい?
紫)……色を見たい、
これは、俺の長年の望みでもあった
春の桜も
夏の快晴も
秋の紅葉も
冬の雪景色も
皆 綺麗と口を並べても、
ただ、白黒の映像にしか見えなかった
桃)…色が見たい、ね…それで本当にいいの?
紫)…それでいい、頼む
桃)…じゃあ、目を閉じて?
…
桃の手が、目に覆い被さる
桃)…っと、目 開けていいよ?
ゆっくりと瞼を持ち上げると
紫)…!これが、色…
桃から手鏡を渡され、手に持つ
桃)紫の目はね~黄色!
紫)黄色…、
初めての色に少し戸惑っていると、
猫が寄ってきた
にゃぁ!
紫)ふはっ…お前は元々黒色なんだな、
にゃー?
桃)…よかった
紫)?、何か言ったか?
桃)ううん、何も?
…そういえば、
紫)お前の目の色は何て言うんだ?、
桃)……俺?!
紫)桃以外に誰がいんだよ…
桃)…桃色だよ、桜と同じね
そう言うと桃は ふっと笑った
少し細められた目は淡く桃色に揺れていた
桃)ほら、あの花だよ
と、窓を指さされて
視線を窓へやる
紫)桃…色、
…
あれからはただ、窓から外を眺めていた
桃に色を教わりながら
…
しばらくすると、いつも通りの視界に戻ってきた
一言礼を言おうと後ろを振り向いた
紫)桃…ありがとな、………はッ?
気付いたら桃はいなくて、
猫だけがベッドの上に座っていた
にゃー…
と、一声鳴くので目線をずらすと
猫の足元には一枚の羽
俺は、何も言わずに羽を手にとって
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M@小説見に来いよ