※なんか思いついたやつです!
「姉貴、行って来まーす」
俺が、外に出掛ける前、 **いつも通り**の挨拶をした。
「え?!もう、そんな時間?!?!」
俺の声に気づいた姉貴は、バタバタと俺のいる玄関へ向かっている。
はぁとため息を着きながらも、姉貴を待った。
「いってらしゃい!」
「行ってきます、」
「忘れ物ない?」
「姉貴じゃねぇんだから、」
「はぁ?失礼な!!!!!」
「あー、うるせーうるせー」
「………気ぃ付けてね」
「あいよ、」
………あ、そういえば…
「なぁ、姉貴」
「なぁに?」
「なんで、いつも気をつけてねって言うんだ?」
「えー、まぁ…何となく…?」
いつものおちゃらけた姉貴に対してはなんか……
「ふーん…、……変なの」
「まぁいいや、行ってきます」
「はーい、いってら〜」
…………、裕太が完全に外に出たのを確認すると、私は物置に向かった。
ガチャ
物置のドアを開けると、不思議な匂いに包まれる。
その不思議な匂いの空間をかき分けるようにぐんぐん進む。
1番奥にある棚をどかして、感圧版を踏んでさらに、奥に繋がる廊下を歩く。
ガチャ
1番奥にある部屋の扉を開く。
すると、そこには遺体安置所がある。ここの部屋の死体は全て裕太の死体だ。
「…………おはよ、 」
ブブブッ
ポッケの中が震えた。私は、ポッケの中にあるスマホを取り出した。
「はい、松田です。」
「はい、はい、」
「……え、……?」
「……はい、はい、」
「はい、分かりました、」
「………ッ」
「また、台を準備しないと…」
「じゃあね、裕太」
『実は_弟さんの裕太くん、事故に会って、亡くなったの』
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4396回目
2958回目、1247回目、478回目、273回目と同様に交通事故により死亡【裕太】
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パタン
私は、メモ帳を閉じた。
「4396回目ってことは…後裕太が4回死んだら…周期的に、お母さんの番か」
『なぁ、姉貴。 』
『なんで、いつも気をつけてねって言うんだ?』
「………、聞かれたのは初めてだな。」
この情報も、結局役に立たなかったな
【「気をつけてね」と言うと、
事故率は7%減る】
コメント
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うわぁ……