テラーノベル
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「美味しかったな〜俺も久しぶりに食べられて良かったよ。ありがとうな。」私にはワイルドイケメンスパイスが入っていたからより美味しかったということは、とり方によればちょっとキモめなので伝えたいところだがグッと堪え
「こちらこそです。行列だけあってやっぱり美味しかったです。ありがとうございます。」
と無難な答えにした。
「良かった〜じゃ、遊園地行くか!」
ラーメン店からまた十数分歩いたところに遊園地があった。
小規模ではあるが懐かしい乗り物が所狭しとあり “ザ.遊園地”といった感じで入り口からとてもワクワクするものがあった。
こういうレトロなと言ったら申し訳ないがこういう所は入場券が携帯でQRをかざしたりするのではなかった。自販機で一日券というものを2人分買うのである。
購入し園内に入って行くと見たこともないお世辞にも可愛いとは言えないヘンテコな遊園地のマスコットキャラクターの着ぐるみがお迎えしてくれた。
「あ、キモ可愛いっ!」
私は思わず本音が出てしまった。
しかしキモのあとに可愛いをつけたからセーフである。
そして彼も「確かに!」と言ってくれたから ホッとした。
すると着ぐるみは私の頭に左手を置いて右手で頭を叩くマネをした。
それは昭和の芸人さんがするようなジェチャーだったのでやっぱり遊園地に合わせて着ぐるみの中身も絶対レトロだなと確信した。
そんなこんなで結局私達も古いギャグみたいなポーズをさせられ、3人で写真を撮る羽目なった。
そして二つ目のミッションは成功なのか失敗なのかわからず保留にしておいた。
そう、2人で写真を撮るというミッションあったためだ。
着ぐるみを風景と見なせばギリ成功だが、
実際はレトロ人と3人だしどうしたもんか等と真剣に考えていると、
「由布ちゃんどうかした?体調でも悪い?」と彼に聞かれ我に返る。
よっぽど神妙な面持ちだったのであろうか。
でもその神妙な面持ちの理由がツーショットとみなすか、レトロ人とのスリーショットのどちらなのかを悩んでいるのだから自分でもバカバカしくなる。
しかしそんなことも含め全てがキラキラして見えた。
そう着ぐるみの下のお年を召したであろうおじさんに対してもそう思えたのだった。
コメント
1件
読了しました。 ワイルドイケメンスパイスとか言いそうになったのをグッと堪える由布ちゃん可愛いですね。笑 着ぐるみのおじさんも含めて全部がキラキラして見えるって、由布ちゃんの心が本当に満たされてるんだなって伝わってきて、こっちまで温かい気持ちになりました。ツーショットかスリーショットかで真剣に悩むのも、青春だなあ…。