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桃 赤 水 × 紫
地雷の方は自衛お願いします🔙
それではスタート▶️
カタカタカタッカタカタカタッ(タイピング音)
紫『はぁ…こんなもんでいいか。』
何時間も睨み合っていたPCを少し閉じて、伸びをする。
俺は大手一流企業に就職している紫。
仕事をこなすのは難しくないけど、大手一流企
業なだけあって、仕事量が半端ない。
まあ、好きでやってるからいいけど。
紫『?さん、資料の確認お願いします。』
?『ん〜?了解。』
仕事が一段落ついたところで、少し離れた席の
『桃さん』に声をかける。
俺はPCで他の資料のページを開きながら、資
料を 確認している横顔を盗み見する。
流石、会社のエースと言われているだけあっ
て、仕草一つ一つがイケメンでなおかつ、仕事
が早い。
実際にイケメンだから、腹が立つんだが。
そんな奴は、女性社員どころか男性社員にも冷
たく、厳しいことで有名だ。
だから誰も奴に寄り付かない、いや、寄りつけ
ない。
俺を一人を除いて。
桃『紫〜?』
紫『はい。すぐ行きます。』
タッタッタッ(走る音)
桃『そんなに急がなくても良かったのにw』
紫『いえ、大丈夫です。』
桃『そ〜お?じゃあ、いいんだけど。
あ、資料なんだけどココとココの箇所だけ
訂正頼んでいい?訂正できたら、印刷もし とい てくれる?他はめっちゃよかった よ 。』
紫『ありがとうございます。
承知しました。』
このように、あたかも同僚かのように話しかけ
てくる。
桃『頑張ってね〜。』
そんな言葉に一礼して、席に戻ろうとする と、
モブ『あ、あの、桃さん…これ、し、資料…』
桃『そこ置いといて。 』
背を向けた瞬間、冷めた会話が聞こえてきた。
やっぱ、冷たいよな…
どうして桃さんは俺だけに優しいのか。
さっぱり分からん。
自分の席に戻って、仕事を始めようとPCを開
こうとした時
?『うぃー。おつおつー。』
紫『うわっ!びっくりさせんなよ…』
急に頬に冷たい缶コーヒーが触れてビビる。
あっぶね。心臓止まったかと思った…
?『ごめんってw』
悪びれなく、ヘラヘラしているソイツの頭にゲ
ンコツを一発食らわす。
紫『赤。』
赤『いってぇ〜。ごめんじゃん紫〜。』
と、うざいほど抱きついてくる赤を引き剥が
す。
コイツは同僚の赤。唯一の同僚で、気が合う良
い奴で親友でもある。
赤『てか、また桃さんと話してたのか?』
紫『またって言うか、仕事の確認でな。』
赤『ふーん。』
何か意味ありげに眉をあげる赤。
紫『お前はどこいってたん?』
赤『あーね。ちと、呼び出されてな。』
紫『女か。』
赤『そーそー。女さんにな。』
紫『女さんってw。まぁ、無駄に顔だけはいい
もんな。 』
赤『一言余計だわw。』
紫『www』
こんな感じで、赤は無駄に顔がいいから、会社
でもモテるモテる。
その上、成績もいいから上司からの評価も高い
らしい。
そのせいなのか、一日に一回は告られる始末
だ。
赤『そろそろやるかー。』
紫『そうだな。コーヒーサンキュ。』
赤『それ俺のなんだけど!?』
紫『www』
軽口を叩き会いながらも仕事を再開させる。
言われた仕事がひと段落つき、印刷しにいくこ
とにした。
ウィーンウィーン(コピー機の音)
コピー機の前に来て印刷していると急に肩を叩
かれる。
何かと思って振り返ると、そこには見慣れた青
年が立っていた。
紫『水…』
水『ふふっ。こんにちは?紫せーんぱいっ!』
叩いてきたのは、水という後輩だった。
数ヶ月前、まだ会社に慣れてなかった水を助け
たことがある。
それが、心にきた(?)らしくずっと絡んでくる
ようになった。
天真爛漫で、可愛い後輩という水は男女問わず
会社での人気がすごい。
水『やっと会えた〜!最近会えなくて寂しかっ
たんですよ?』
と、今も子犬のような目で見つめてくる。
紫『会ってないって言っても2日ぐらいだろ…
てか、お前ここの部署じゃないだろ?早く
戻った方がいいんじゃねーの? 』
そうやって水を急かすと、えぇーとブーブー
文句を言いながら渋々帰っていった。
はあ。やっぱり水は喋るとつかれる。
アイツ、エネルギーバケモンだろ。
全ての仕事が片ずいたので、時計を見ると午後
7時を指していた。
みんなそれぞれ帰り出している頃だ、
よし、帰るか。
そう思い立ち上がったその時、
クソ上司『あ、ちょっと紫くん。』
紫『はい…?』
急に上司から名前を呼ばれる。
何かと思って行ってみると、
クソ上司『悪いけど、この仕事やっといてくれ
ないかな?私この後合コンで絶対外せないの!
お願いできる?うん!ありがとー!』
紫『え?あ、ちょっと!』
いい終わる前に上司は出口へ消えていった。
逃げるが勝ちってか…
手元を見ると、大量の資料が目に入る。
( ‘-’ )スゥゥゥ↑
今日は残業か…
あの上司から渡された資料と、睨み合って早4
時 間。
何とか、終わらせることが出来た。
時計を見ると午後11時を指している。
…バカ遅いやん。終電まにあっかな。
急いで荷物をまとめて帰ろうとすると、
紫『あっ。しまった…』
昼ごろ、印刷していた紙が下の階に置きっぱな
しだったのを思い出した。
紫『…取りに行くか。』
少し面倒くさかったが、取りに行かないとダメ
なような気がして、取りに行く決意をした。
だが、いざ廊下に出てみるともう電気は消灯さ
れていて薄暗く、月の光にてらされているだけ
だった。
うん。怖っ。
ホラー映画の場面と被ってしまい中々、踏み出
せない。
いや、紫。男をみせろ!
自分に喝を入れて下の階への階段をかけおりる。
コピー機がある部屋まで辿りつき、一安心して
いると、後ろから
コツ…コツ…コツ…
紫『ヒッ』
いかにも、ホラー映画で出てきそうな靴の音が
聞こえてきた。
しかも少しずつこっちに近づいできている。
あれ。俺これ〇ぬ?
紫『やッ… 』
少しずつ近づいてくる足音に恐怖がさらに駆り
立てられる。
紫『もっ…やだぁポロポロ』
恐怖で涙がこぼれ落ちたその時、
?『紫?』
紫『…え?』
聞き馴染みのある声がした。
𝒏𝒆𝒙𝒕↪