※アメロシ
※ロシソ連?
※ドロドロな気がする
※嘔吐あり
※色々ヤバい
父さん、他にはどんな国があるの?
ソ連「…大西洋を渡った向こうにも、大国がある。」
…そうなの。
父さんと、どっちの方が強いの?
ソ連「もちろん、父さんの方が強い。」
そうなんだ。僕も、父さんのようになれるかな。
ソ連「ああ、きっと」
僕は父さんが大好き。
強いだけが理由じゃない。
父さんのすごいところを、僕は沢山知ってる。
そんな父さんは、数年後消えた。
アメ「……すぐに助けるよ、ロシア。」
1991年12月25日
俺は15歳。
父さんは消えた
前々から調子が悪そうだった。
ある日出張と言って、家を出ていった。
大西洋を渡ったそうだ。
俺は、何も知らなかった。
ロシ「父さん、体調は大丈夫なのか?休んだ方が…」
ソ連「……ああ。」
ソ連「大丈夫」
ロシ「そう…。」
もっと必死に、止められたら…
あの日以来、父さんは帰ってこなかった。
きっとどこかで生きてる。
父さんは、そう簡単に死んだりしない
…生きてる。
そう信じるしかなかった。
今、俺は25歳。
あの日から10年経った。
父さん、今どこにいるの____
俺には友人がいた。
そいつはアメリカ。
歳もアメリカは5つほど上だったし、場所も遠い。
だが、いいライバルとして仲が良かった。
父さんがいなくなった直後に友達になった。
アメリカは、俺の心の穴を埋めてくれた。
アメ「ロシア、今度うちに来ないか?」
ロシ「…でも、遠いだろ。」
アメ「それ以上にきっと楽しい!」
ロシ「分かった、行こう。」
ロシ「なかなか大きな家だな。」
アメ「いいだろ。」
アメ「一日目は観光地にでも行って、2日目は家でゆっくりしよう。」
ロシ「いいな、それ」
アメ「気づいてね」
ロシ「え?」
アメ「どうした?」
ロシ「いや…別に」
アメ「ネズミ!写真撮らせてー!!」
ロシ「本家の夢の国は初めてだよ」
アメ「楽しいか?」
ロシ「ああ、楽しい」
アメ「わばばばばばばば!!」
ロシ「…………」
アメ「ロシア!?生きてる!?」
アメ「死んでる…?」
アメ「ジェットコースター苦手?」
ロシ「得意じゃない」
アメ「そ、そっか」
アメ「楽しかった?」
ロシ「すごい楽しかった。」
アメ「はは、よかった」
アメ「もう外は真っ暗だな」
ロシ「一日が速かった」
アメ「そろそろ帰る?」
ロシ「ああ。」
アメ「眠たい…」
ロシ「もう寝よう」
ロシ「おやすみ。」
アメ「おやすみ」
早く、気づいてほしい
♡
アメ「おはよう。」
ロシ「……おはよう」
アメ「…まだ寝るのか?」
ロシ「起きる」
アメ「早く……」
ロシ「早く?」
アメ「は、早く起きてっていう…意味?」
アメ「おはよう。」
ロシ「おはよ」
ロシ「ちょっとトイレ行ってくる。」
アメ「……!!」
アメ「うん!」
ロシ「?」
ロシ「トイレは……ここか」
ガチャ
ロシ「…違う」
さすが豪邸だ、部屋が多すぎる。
ロシ「ここか?」
ガチャ
ロシ「ちが…う?」
ロシ「うっ……ぉぇ…」
なんだ、この異質な臭い……ものすごく臭い。
血なまぐさい感じだ。
でも、電気がついてなくて何も見えない。
ロシ「何……?」
何だこの臭い……
入る…?
いや、入って大丈夫なのか?
……入ってみよう…。
べちゃ
ロシ「!?」
なんだ、何を踏んだ……?
気持ち悪い
とりあえず電気……
スマホライトで電気のスイッチを探そう。
壁を照らせば見つかる。
ロシ「……え」
父さんの写真。
部屋の中。
ドアの横の壁に…父さんの写真が貼られている。
ロシ「え…?」
なんで?
アメリカに訊く?
いや、勝手に部屋に入ったのがバレても…
いや…その前に電気を見つけよう、早く
あった
カチ
ロシ「………」
目の前の光景を疑った。
袋に入った肉……?
タッパーなどの箱、瓶に詰め込まれた肉が棚に並んでいる。
冷蔵庫も置いているが…その中にも?
さっき踏んだのは…落ちていた肉……
ロシ「お”ぇ…ぅえっ…」
その場に嘔吐してしまった。気持ち悪すぎる
言葉を失う。
何年も放置していた臭いがする……
棚の隣の机に…本と銃が乗ってる
銃には……血…?酸化している…
何か分かるかも
開いてみよう……
父さんの写真……
椅子に座らせられて、……
嫌な予感がする
もう、見ないでおこう
ロシ「はぁ、はっ…はぁ、はぁ…」
息が荒い。恐ろしい…。
なんなんだ、これ
夢?
そんなことない、感覚がある
あらゆる可能性を考えた。
壁に貼られた父さんの写真
放置していたであろう大量の肉
父さんの写真が入ったアルバム
……そんなわけない
友人が……そんなこと
するわけない
他の奴だとして、父さんより強い国は聞いたことがない。
父さんは……
アメ「ロシア?なんか遅いけど大丈夫?」
……アメリカ…
もし、俺の予想が当たっていたら
アメリカに訊いていいのだろうか
ロシ「……」
アメ「あ、この部屋にいたのか!!」
ロシ「……アメリカ………」
ロシ「この部屋は一体なんなんだ……?」
アメ「やっと気づいてくれた。」
アメ「ロシアが気づくまで、待ってたんだ。」
アメ「打ち明けるのは…仲良くなってからにしようと思って」
アメ「話すことは…きっとソ連のことだよね」
アメ「ソ連は…君の父は、教育の仕方を間違えた。」
アメ「父は社会主義だったろう。そんな考え方を後世に残されたらたまったもんじゃない。」
アメ「だから注意した。」
アメ「でも、それは自分に逆らう国家を潰す為だろう…とか言うんだ、酷いよね。」
アメ「だからってすぐ殺しはしない。俺はソ連をこの部屋に入れておいた。」
アメ「椅子に座らせて、叫べないようにした。身動きも取らせない。もちろん食事は与えたよ。」
アメ「でもソ連は全く反省してないんだ。」
アメ「だから、9ヶ月ほどの猶予を与えてあげた。部屋にまた入れておいたんだ。今度は流石に椅子に縛ってはないけど。」
アメ「それでも反省しない。頑固だよ、ほんと。」
アメ「だから俺が、殺してあげたんだ。」
ロシ「殺した……?」
ロシ「そんな、そんなことで……?」
アメ「喜んでくれないの…?」
ロシ「は?」
アメ「俺は、ロシアがこれから社会で生きるためにソ連を殺したんだ。」
アメ「なんで、喜んでくれないの?」
ロシ「喜ぶって」
ロシ「自分の親父を殺されて嬉しいか…?」
アメ「……なんで泣くの…」
アメ「喜んでくれると思って」
アメ「ロシアのために…」
ロシ「俺のため?」
ロシ「俺のためなら父さんを殺していいのかよ。」
ロシ「お前が首を突っ込んでいいことじゃない!」
アメ「……そんな」
アメ「でも俺は…」
ロシ「信用してたのに。」
アメ「………」
ロシ「どうせなら…俺も送ってくれたら良かったんだ、父さんと一緒に」
ロシ「でももう遅い。」
ロシ「俺は父さんを失って大きなショックを受けたんだ。その頃、まだ15歳だった」
ロシ「それを…喜んでくれると思ったって?」
ロシ「正気の沙汰じゃない」
ロシ「謝って許すはずがない。最愛の父を友人に殺されていたなんて、信じたくもない。」
ロシ「お前がいきなり遊びに誘った理由も分かったよ。お前からすればサプライズだったんだろうな。」
アメ「………」
ロシ「俺からすれば最悪の日だ。」
ロシ「もうお前との縁も今日で終わりだ。」
アメ「……うん」
俺は机の上に乗っていた銃を手に取った
ロシ「じゃあな、クズ」
その後、後片付けをして家に帰った。
コメント
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(」’ω’)」オォオォオ!!!ウウゥゥアアォオ!!!!!!