テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ブルーロック誕生から、遡ること数年前 ___
今宵も腐女子たちがある作品を楽しみにしていた
作家名はm92 ツイコミから活動が始まり、ファンからの熱い要望で書籍化がなされたのだ
掲示板は、「全員が読み終わるまで感想を言わない。ネタバレしない」というルールが徹底化されている
1:名無しの腐女子 ついに……ついに書籍版が手元に届いた……。 ツイコミ時代から追いかけてたけど、描き下ろしの破壊力がエグい。 例の「約束」通り、24時の解禁時間まで本編の具体的な中身は伏せるけど、我慢できないからツイコミ時代の思い出語りさせて。
2:名無しの腐女子
1 乙!私も今届いた。表紙の紙質からして「わかってる」感がすごい。 m92先生の文章って、なんであんなに「温度」を感じるんだろうね。 長男と次男が絡んでる時の、あの空気の薄さというか、湿り気というか……。
3:名無しの腐女子 ツイコミで最初に「部屋を覗く末弟」のモノローグが投稿された時の衝撃忘れない。 「兄さんたちの声は、僕が知っている言葉じゃなかった」 これ一行で全読者が死んだ。
4:名無しの腐女子
3 わかる。あの「家族愛」が「性愛」に塗り替えられていく瞬間の絶望と快楽ね。 末弟が引きずり込まれるシーン、当時は伏せ字多めだったけど、書籍版の巻末コメント読んだ? 先生、さらっととんでもないこと書いてて草生えた。
5:名無しの腐女子 巻末読んだ!! 「太ももにキスマをつけるのが大好き」って断言してて、あ、やっぱりあのシーンの執着心は本物だったんだなって納得したわ。 あと「赤面と泣き顔が可愛い男の子が好き」……先生、ドSすぎて一生ついていきたい。
6:名無しの腐女子 m92先生って、何者なんだろうね。 文章の基礎体力が異常に高い。比喩表現とか、語彙の選択が文学作品レベルなんだよ。 時々、普通の小説家が趣味で書いてるんじゃないかって疑うレベル。
7:名無しの腐女子
6 それな。実は別名義で一般文芸書いてる説あるよね。 でも、あんなに「狂った家族」を解像度高く書けるのは、本人の周りがよっぽどアレなのか、本人の癖(へき)が深淵なのかどっちかだわ……。
8:名無しの腐女子 「次回作は、狂った家族がまた出てきます。官能表現は少なめですが……」 これ、逆に怖くない? あの筆力で「想像にお任せします」スタイルをやられたら、こっちの脳が焼き切れる。
9:名無しの腐女子 あと5分で24時。 末弟が最後に「殉教」を選んだあの瞬間の表情について、誰かと一晩中語り明かしたい。 準備はいい?
10:名無しの腐女子 先生の「焦らしプレイが好き」っていう言葉通り、この待機時間すらプレイな気がしてきた。 ……24時まで、あと3分。
[ 手にとっていただきありがとうございました。官能的表現って難しいですね⋯
ちなみに私は、長男の独占欲と次男の従順さが混ざり合うあのシーンがお気に入りです。喘ぎ声をもうちょっとバリエーション増やしたかったですね。皆さん的にどうでしたか?
おそらくこの本を呼んだ方なら、私が太ももにキスマをつけることが大好きだということも、焦らしプレイが好きということも、赤面と泣き顔が可愛い男の子が好きということもバレてしまっていそうですね⋯個人的に一番上手くハマったところを載せておきますので、ぜひご参考に。
太ももキスマ→P168 焦らしプレイ→P82、P210 赤面→P45 泣き顔→P288
では、いつかまた。 次回作は、狂った家族がまたでてきます。官能表現は少なめですが、これを読み切った勇者なら⋯想像できるかと。 著作:m92 ]
【宮奈(20)の独り言】 「……よし。これでようやく、あの二人の『異常さ』を少しは浄化できたかしら。 ……まあ、現実はこれよりずっと、論理が通じない生き物たちなんだけど」
(フランス行きの準備をしながら、掲示板の熱狂を遠くから眺める宮奈。彼女にとってこれは、ただの『排泄』に近い創作活動だった——)
11:名無しの腐女子 解禁!!!!!!!!! 待って、無理。描き下ろしのラストシーン、長男が末弟の耳元で囁く「……お前も、こっち側だろ?」で心臓止まった。 これ、愛じゃなくて「呪い」の継承じゃん。最高。
12:名無しの腐女子
11 そこ!!長男のあの冷徹なまでの支配欲、ゾクゾクした。 でもその長男も、次男に対してだけは見せる「一瞬の焦燥」……。 m92先生、人間の感情の機微を掬い取るのが上手すぎる。
13:名無しの腐女子 私はP168の太ももキスマで無事死亡しました。 「マーキング」としての意味が強すぎて、末弟が逃げられないことを悟る瞬間の絶望顔……。 先生の言う通り、泣き顔と赤面のコントラストが神がかってた。
14:名無しの腐女子 ツイコミ版と比べて、心理描写の濃度が5倍くらいになってない? 特に中盤の「家族で囲む食卓」のシーン。 テーブルの上では平穏な家族の会話が進んでるのに、テーブルの下では……っていう対比。 これ、実体験……なわけないよね? もし実話ベースだったら、先生の家族環境どうなってるの?(笑)
15:名無しの腐女子
14 いや本当それ。文章に「実在感」がありすぎるんだよね。 「玄関先で交わされる挨拶代わりのキスが、実は合図だった」みたいな細かい設定、凡人には思いつかない。 先生の周りに、よっぽど美形で狂った兄弟がいるんじゃないかと疑うレベル。
16:名無しの腐女子 今回のMVPはやっぱり、**「焦らしプレイ」**のシーン。 P210の、次男が長男に縋り付いてるのに、長男がわざと視線を外して末弟だけを見つめるやつ。 これ、三人の力関係が完全に固定された瞬間だよね。 「拒絶」より残酷な「放置」。先生、ドSの極みだよ……。
17:名無しの腐女子 掲示板の考察班に聞きたいんだけど、 「長男」って、実は最初から「末弟」をこっち側に引き込むために「次男」を利用してた……って説、どう思う? 読み返せば読み返すほど、長男の視線が末弟に刺さってる気がするんだけど。
18:名無しの腐女子
17 その説、鳥肌たった。 だとすると、タイトルの『殉教』って、末弟が自分の意志で身を投げたんじゃなくて、長男という神に捧げられたってこと……? うわ、もう一回読み直してくる。
19:名無しの腐女子 先生の巻末コメントの「喘ぎ声のバリエーション」についても語りたい。 ひらがなとカタカナの使い分けが絶妙だった。 次男の「は、……っ、あ」と、末弟の「……やだ、……にいさん」の温度差。 これ、声優さんに朗読してほしい。死ぬ自信がある。
20:名無しの腐女子 次回作の予告「狂った家族がまた出てきます」が生きる糧。 官能描写少なめでも、m92先生なら「精神的な凌辱」だけで私たちをイかせてくれるはず。 一生ファンです。
宮奈は、機内のWi-Fiで掲示板の盛り上がりをぼんやりと眺めていた。
「……『長男が末弟を導くための計画的犯行』、ね。……ふふ、面白い。冴がそんなに頭の回るタイプだとは思わないけど。あの男は、ただ自分の欲求に忠実なだけだもの」
タブレットを閉じ、窓の外の雲海を見つめる。 弟たちがリビングや玄関で繰り広げていた「過剰な接触」や「執着」。 一般的には「兄弟仲が良い」で済まされる光景を、宮奈の脳内フィルターは「異常」と捉え、それを物語という名の形に変えて排泄した。
「……さて。これからはまともな文章(ミステリー)を書かなきゃ。フランスの大学は、こんな妄想に付き合ってくれるほど甘くないしね」
翡翠色の瞳に、冷ややかな知性が宿る。 後に「mi.me」として世界を席巻する小説家の、これが本当の「はじまり」だった
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!