コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
今回はストーリーが動きます。
もっくんのオーバーワークなんていつもの事だろうし、普通の会社員のわたしの感覚で表現してますが、それは多めにみてくださいね。
「ねぇ、藤澤さん。大森さん大丈夫ですか?」
スタッフの一人にそうたずねられてびっくりする。
「えっ?元貴がどうかしたの?」
「実は大森さんすごい勢いで仕事してて…」
スタッフは心配そうな顔でうったえてくる。
「いくら大森さんでもさすがにあの量はヤバいんじゃないかってみんな心配してるんです」
元貴は周りが忠告しても笑って平気だと言ってすごい量の仕事をこなしているらしい。完全にオーバーワークだと。
俺は眉をひそめる。
「藤澤さんからももう少し余裕を持つように言ってもらえませんか?あのままじゃ倒れちゃいますよ」
「…うん。わかったよ」
急に元貴の事が心配になる。平気そうに見えてたけどもしかしてまた無茶してるのかな?
よく考えると最近、俺も若井も近づけないから元貴の行動をチェックして暴走を止める事ができる人が周りにいなかった。顔色もいいし笑顔だったから大丈夫だと勝手に思い込んでいた。
突然、遠くで悲鳴が聞こえる。
どうしたのかと慌てて走っていくと、スタッフに囲まれた中で元貴が倒れていた。
「元貴、元貴!大丈夫?!」
慌てて駆け寄り声をかけるがその顔は完全に血の気がひいており意識を失っている。
「もうすぐ救急車がくるはずなんで…」
顔色を失っている俺にスタッフが声をかけてくれる。いくら距離を置かれていたからといって元貴の不調に気づけなかった自分に腹が立った。
救急車が到着したらしく、バタバタと足音を立てながら元貴が運ばれていく。
「涼ちゃん。元貴が倒れたって聞いたんだけど…」
若井も息を切らしながら駆けつけてきた。
「うん。今救急車で運ばれていった。なんかとんでもない量の仕事入れてたみたい」
「あいつ何やってんだよ」
若井も頭を抱えている。落ち着かずにおろおろしていると、元貴がどこの病院に運ばれたかの連絡がきたので若井と2人大急ぎでタクシーに乗って病院に駆けつけた。
病室の前では青い顔をしたマネージャーが今医師が診断をしていると伝えてくれる。
俺と若井は病室の前に置かれた椅子に腰をかける。2人とも無言だった。
まだかまだかとそわそわしながら待っていると、やっと扉が開き医師が顔を出し病室の中に案内される。
「過労と多分それが原因で脱水症状を起こしたようですね」
そう聞いてホッと胸を撫で下ろした。
「ただ…」
しかし、その後に続いた言葉に俺は目を見開いて呆然としてしまう。
本当はこんなトコで切りたくはないのですが、続けるととんでもない長さになるので区切ります。
とうとうもっくん倒れちゃいました😅