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続きです。

個人的にかなりお気に入りのシーンです✨


「カバンの中に大量の睡眠導入剤が入っていました。これの過剰摂取も原因のひとつかもしれません」

「睡眠導入剤…?」

一瞬聞き間違いかと思い医師に聞き返した。

「はい。かなりの不眠症との事でしたので、つい大量に摂取し過ぎたのかもしれないですね」

その答えを聞いて俺は呆然と立ち尽くしてしまう。

明るく仕事をしていた元貴。顔色もいいし、俺がいなくても眠れるようになったんだと寂しく思っていた。

まさか薬に頼っていたなんて…。

「一応、点滴を打っていますので安静にしていればすぐに回復すると思います」

念のため一晩入院させますか?とたずねる医師に、俺が付きっきりで面倒をみるので、と退院の許可をもらう。

とりあえず若井とマネージャーに元貴を部屋まで運んでもらい、後は俺が1人で様子をみる事になった。

「涼ちゃん。元貴の事よろしく頼むな」

そう言って若井もマネージャーも帰っていき元貴と2人きりになる。

点滴を打ってもらった元貴の顔色はいつも通りに戻っていたが、近くで見るとクマを隠すように濃いメイクが施されているのがわかる。

「何やってんだよ、元貴…」

少し痩せたような気もする。ちゃんとご飯は食べていたのだろうか。

「んんっ…」

元貴の声が聞こえて一瞬目が覚めたのかと思って顔をのぞき込むが寝言を言っただけ。どうやら夢でうなされているようだ。

小さい声で元貴が何かつぶやいているのが聞こえる。

「…涼ちゃん。涼ちゃん…」

俺の名前を呼んでいる。

「涼ちゃん。行かないで…」

元貴の閉じたままの瞳から涙が溢れてこぼれ落ちた。

俺は考えるより先に元貴の手を取りギュッと握りしめる。

「元貴。元貴。ここにいるよ。大丈夫。俺はここにいるから」

俺の目からも涙が溢れる。

「ごめん。ごめん、元貴…」

元貴が1人で眠れるようになるまでそばにいるって約束したのに。元貴が繊細で不安定なヤツだってわかってたのに。

「ごめん、元貴。大丈夫。俺はずっと元貴と一緒にいるから」

頬を寄せながら頭を撫で、耳元で囁き続ける。

そうすると、だんだんと涙もおさまり、寝息が安定してくる。安心した顔。そんな元貴の姿を見て、久しぶりに『反則だなぁ』と思ってしまう。

この関係が始まった時にも何度も思った。なぜ『反則』なのかその時はわからなかった。

でも…。

そんなの俺が元貴の事を好きだからに決まっている。頼ってこられるとなんでも言う事を聞いてやりたくなってしまう。

「もう、しょうがないなぁ」

元貴が目覚めたらもう一度ちゃんと話をしよう。


もう涼ちゃんもっくんにメロメロですね。

でも誰だってもっくんにこんな事されたら許しちゃうかな✨

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910

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