テラーノベル
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ru「、、、行ったね」
全員が一斉に息を吐く
張り詰めていた空気が、少しだけ緩んだ
逃げ込んだ先は図書室だった
図書室は、さっきと同じように静かだ
けれど、どこか違う
人の気配はないが、
何とも言えない不思議な感じがした
cn「、、、ねぇ」
コンちゃんが、小さく声を出す
本棚を見上げたまま、動かない
cn「これ、なんか、、、懐かしいかも」
コンちゃんは
そのままゆっくりと歩き出す
本棚の間を歩いて、
一つの机の前で止まった
そこには、一通の手紙が置かれていた
少し色褪せた封筒
開かれた形跡はなく
宛名が、うっすらと書かれている
cn「あ」
コンちゃんの声が、ほんの少しだけ揺れた
cn「これ、ぼくのだ」
ゆっくりと手を伸ばし
指先で、封筒の端をなぞる
cn「、、、読んでなかったなぁ」
ふわっとした声
ゆっくりと封を開けて
中から、一枚の手紙を取り出す
コンちゃんは静かに目を通し始めた
紙の擦れる音だけが、部屋に響いた
誰も、声をかけなかった
その時間を邪魔しないように
cn「、、、そっか」
小さく、そう呟いた
そして、笑った
いつもの、ふわっとした笑顔で
cn「ちゃんと、届いてたんだ」
その言葉が、やけに静かに響いた
手紙をそっと閉じる
その瞬間
_カチャン
封筒の中から
何かが落ち 床に転がる
あの青い鍵だった
cn「、、、4つめ」
コンちゃんが鍵を拾い上げる
少しだけ見つめてから、軽く息を吐いた
cn「やっと読めたもん、 そうだよね」
ぽつりと、そう言った
その声は、どこか嬉しそうだった
そのとき
_ドン
部屋の外で、重い音が響いた
全員の体が強張る
まただ
_ドン、ドン
足音が、確実にこちらへ近づいてくる
cn「、、、予想通りだね」
静かな声
恐怖よりも、
どこか納得しているような声だった
ru「行こっか」
レウさんが扉に手をかける
あと、二つ
地下室まで、もう少し
_ドン
扉のすぐ外で、足音が止まった
cn「、、、せーの」
小さな合図の後
全員で、扉を押し開けた
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