テラーノベル
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#イラスト
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扉を開けた瞬間、全員で中に飛び込む。
_バンッ
すぐに扉を閉めた
外からの足音が一瞬だけ近づき、
やがて、遠ざかっていく
誰も動けなかった
「、、、 なんや、お前ら」
低い声が、部屋の奥から聞こえた
全員が一斉にそちらを見る
そこに、一人の男が立っていた
黄色いパーカーの服装の青年だった
どこか場慣れしているような空気だ
bd「こんなとこに人が
おるとは思わんかったわ」
少し驚いたような顔
その瞬間
ru「、、、きょーさん」
レウさんが、小さく名前を呼んだ
md「、、、ばどさん」
cn「久しぶり、きょーさん」
コンちゃんが、ふわっと笑う
言葉が出なかった
この人は誰だろうか、 初めて見る顔だった
なのに、みんなは当たり前みたいに
名前を呼んでいる
kyo「お、無事やったか」
ばどさんは軽く手を上げる
自分以外はみんな
知り合いなのかもしれない
kyo「、、、なんか、一人増えとるな?」
その視線が、こっちに向く
kyo「誰や?」
軽い調子の声
でも、どこか鋭く
言葉に詰まる
なのに
「、、、きょーさん」
気づいたら、そう呼んでいた
自分でも驚いた
初めて会ったはずなのに
名前を知っている
kyo「、、、なんや、うろ覚えか」
ばどさんは少しだけ目を細めた
でも、それ以上は追及しなかった
kyo「まぁええわ」
「とりあえずここは安全や」
その一言で、少しだけ空気が緩む
けれど、胸の奥の違和感だけが残った
なぜ、名前を知ってるんだろうか
考える暇もなく
ばどさんは視線を部屋の奥へ向ける
kyo「はぁ〜、、、
俺もさっきここに着いたんよな」
足元に、何かが落ちていた
きょーさんがしゃがみ込み、それを拾い上げる
小さなキーホルダーだった
ボールチェーンがちぎれ、少し擦り切れている
kyo「、、、あー」
懐かしそうに、少しだけ笑った
kyo「これ、あん時のやつか」
誰に向けるでもなく、ぽつりと呟く
kyo「一緒に帰ろうなって」
「ちゃんと、約束したんやけど」
静かな空間に、その言葉だけが残る
kyo「、、、」
少しだけ間が空いた
kyo「途中で、 急に視界から消えたんや」
握っていたキーホルダーに、力が入る
kyo「気づいたときには、もう遅かったわ」
笑いなが ら、小さく息を吐いた
kyo「、、、守れへんかったなぁ」
その言葉が、重く落ちる
誰も何も言えなかった
ただ、沈黙だけが続く
cn「、、、でも」
コンちゃんが、静かに口を開いた
ばどさんが顔を上げる
cn「ちゃんと、帰ったよ」
ふわっとした声
でも、どこか優しかった
kyo「、、、」
ばどさんは何も言わなかった
ただ、目を瞑った
その瞬間
_カチャン
足元で、小さな音がした
キーホルダーの隣に、青い鍵が落ちていた
md「、、、5つ目」
みどりが小さく言う
これで、全部揃った
ばどさんが鍵を拾い上げる
少しだけ見つめてから、ふっと笑った
kyo「、、、やっとやな」
その声は、どこか軽かった
まるで、何かがほどけたみたいに
_ドンッ
扉が、大きく揺れた
全員の体が強張る
_ドン、ドン
外から、叩かれている
kyo「次、、、地下室やろ?」
ばどさんが振り返る
迷いのない目
kyo「はよ行くで」
kyo「行くで」
これで終わりじゃない
全員で、走り出した
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