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楠木side
ガタイがいいと思う俺には2つ弱点がある。
1つは勿論弟だ。もう話さないと決めたしこれからは守りきると決めた。
もう1つは……
可愛いものに目が無いこと。
ぬいぐるみとか、可愛いグッズが大好きで…。
寝る時もぬいぐるみを抱えないと眠れない。
弟でさえ内緒にしている、恥ずかしいからな……。
ただ、油断していた。
その日は弟が外泊してたから玄関の扉を開けっ放しになってたことに……。
翌日
んぅ、もう朝か……。
起きて飯作らなきゃ……。
パヤパヤする目を摩って目の前を見ると……
ジッと見る梅宮が居た。
楠木『……不法侵入って知ってるよな?』
梅宮「電話もしたし、ちゃんと呼び鈴も鳴らしたぞ?それに玄関も空いてたから……。」
だからって勝手に入ってくんなよ…ッ!!
楠木『はよ帰れ、施設のヤツら心配してんだろ。』
梅宮「ああ、大丈夫だ!玄関が空いてた時点で泊まるって言ったからさ、それに楠木こんな早くから起きてんだな、意外だなぁ。」
楠木『お前も似たもんだろ、ってか離れろ近ぇ。』
シングルベッドに大の男が二人居りゃキツいし狭い。
梅宮「たまにはいいじゃん?折角楠木と2人きりになれたんだから。」
楠木『意味わかんねえ、邪魔だどけよ。』
梅宮「それに、俺が昔あげたぬいぐるみを抱えて寝てるなんて…嬉しいなぁ!」
梅宮はスマホで撮った写真を見せてきた。
楠木『…ッ!!やめろ!!消せ!!』
梅宮「やだよ!!めっちゃかわいいんだもん!!」
楠木『恥ずかしいだろうが!!』
梅宮「なら、俺と付き合ってよ。今度はぬいぐるみじゃなくて俺を抱きしめてよ。」
楠木『……ッバッカじゃねぇの!!……、でも、まぁ考えてやる。』
梅宮「おう!前向きで頼む!」
それから俺は梅宮と付き合うことにした、ぬいぐるみより人肌が勝ったから。
それに優しく頭を撫でてくれたり労わってくれる。
俺はもう別グループのリーダーじゃなくて頼って良いんだって思った。
そりゃあ梅宮には適わねぇわ。