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続き書きます
今回は「スピーチはしない」と言っていたT.O.P(タプ)が、
誰よりも深くて静かな“祝福の言葉”を贈るシーンを書きます。
「夜明けのコンビニ」言葉が少ない人のたった一つのスピーチ
結婚式の前夜。
パーティーもリハーサルも終わって、メンバーたちもそれぞれの部屋へ戻っていった。
だが、T.O.Pはまだひとり、控室に残っていた。
ふと扉が開く。
入ってきたのは、スンリだった。
🐼「……ヒョン、まだいたんだ」
🔝「うん」
🐼「明日、俺とジヨンヒョン、泣かないように気を張ってるけど……
「T.O.Pヒョン、絶対どっかで泣くでしょ?」
🔝「泣くかもな」
🐼「なんでそんな素直に言うの(笑)」
🔝「……でも、今日、お前にこれだけは伝えときたいと思ってた」
T.O.Pは手にしていた封筒をスンリに渡した。
中には、タイプされた短い言葉たち。
🐼「これ……?」
🔝「明日、スピーチの代わりに渡すつもりだった。読んで」
スンリは封を開け、読みはじめた。
⸻
スンリへ。
お前がグループに入ってきた頃、
俺は“子どもが来た”としか思ってなかった。
でも、お前が一番変わった。
笑い方も、泣き方も、立ち方も、背中の見せ方も。
俺は、変化に強くない人間だ。
でもお前の変化は、“信じたくなる進化”だった。
ジヨンは繊細で頑固で、ひとりで全部背負いがちだ。
そんな奴に、ちゃんと“隣”でいてくれるお前は、
多分、奇跡みたいな存在だと思う。
結婚とか、パートナーとか、そういう言葉以上に、
“これからも一緒に生きていく相手”を見つけたお前に。
おめでとう。
T.O.P
⸻
スンリは読み終わる頃には、言葉が出なくなっていた。
🐼「……ヒョン、やっぱずるいよ。
スピーチしないって言って、これ一番泣けるやつじゃん」
T.O.Pは立ち上がり、スンリの肩をぽんと叩いた。
🔝「俺は、お前たちの幸せを祈ってる。それだけでいい」
🐼「ありがとう……ほんとに、ありがとう」
扉の外には、夜の静けさがあった。
だけど、2人の間には確かな“言葉”が残った。
⸻
そして翌日。
ジヨンにその手紙を渡したスンリが、小声で言った。
🐼「T.O.Pヒョン、“スピーチはしない”って言ってたけどさ」
🐲「うん?」
🐼「一番すごいスピーチ、してくれてたよ」
ジヨンはそれを読んで、何も言わず、
ただT.O.Pの背中を見て、小さく頭を下げた。
言葉が少ない人の祝福は、
一生分の“本音”だった。
タプさん男としてかっこよすぎますよね
リクエスト募集してます
じゃあね