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改めて、メラは自己紹介する
メラ「俺は雷堂メラ」
生まれてから今まで、メラは拳1つで生きていた
だが、そんなメラが拳以上に大切にしているのが仁義である
受けた恩義は死んでも忘れない、それが男の生き様だッ!
……と、メラは思っているらしい
そして、ジンペイとアゲハの優しさや心意気に深く感動したメラは、夕焼けの中、
一生、二人(主にアゲハ)についていくことを胸に決めたのだった
~数日後~
放課後、コマはアゲハ、ジンペイ、メラの3人を連れ、
何処かに向かっていた
アゲハ「コマ君、どこに向かってるの?」
コマ「フフッ、着いてからのお楽しみ!」
アゲハ「?」
そんな会話をしたのち、とある使われていない教室の前で立ち止まった
コマ「さあ、ここです!」
「「「?」」」
アゲハ「ここが何?」
コマ「じゃーんっ!」
コマは扉を開け、クラッカーをパンッと破裂させた
コマ「我ら『YSPクラブ』の部室へようこそ!」
ジンペイ「YSPクラブ!?」
コマ「うん!僕らはこれから『YSPクラブ』として、
学校にある七不思議を解明していくんだ!」
目をキラッキラに輝かせ、1人やる気満々のコマに、3人は苦笑する
~一方、その頃~
マタロウ「特撮ヒーロー同好会~♪許可が~おりたぞ~!!
オカルトよりもヒーローだ♪」
大好きな特撮ヒーローの同好会を作ってもよいと言われたマタロウが、
上機嫌で廊下を歩いて(スキップして)いた
手には、溢れそうなほど入った特撮ヒーローのグッズが入った段ボールを
抱えており、額に手作りのヒーローマスクをつけ、部室に向かっていた
途中、通りすがりに数名の生徒に冷たい目や、引いた目を向けられたが、
今のマタロウにはそんなもの眼中になかった
マタロウ「あ、ここだな。ヒーローバンザーイ!!」
スキップしながらバンッ!と扉を開けると……
部屋にはなんとバケーラがドーン!
更にめっちゃ怖い顔の獅子黒がズーン!
YSP能力を持ったアゲハ、ジンペイ、コマ、メラの4人まで勢ぞろいしていた
マタロウ「(フリーズ中)…………!!」
アゲハ「あっ!マタロウ君!」
手を振りながらこちらに小走りでやってくるアゲハに、
思わず見惚れてしまうマタロウ
マタロウ「(あっ…アゲハさんが僕に向かって満面の笑みで走ってきてる…////
っじゃなくって!!)なななな…!!何でここにいんのーッ!?」
マタロウにはアゲハが満面の笑みを浮かべていたように見えるが、
実際は微笑んでる程度である。
まあ、それ程アゲハが輝いて見えたという訳で……
ジンペイ「そうか、マタロウもYSPクラブに入りたいんだな!うんうん!」←違う
そういって此方に歩み寄り、肩を組んでくるジンペイを、
マタロウは首を振りながら引き剥がそうとする
マタロウ「違う違う!!絶対に違う~!!ってか、YSPクラブって何~??」
コマ「そういえば!少人数のクラブは部室を共有するって言ってました!」
コマの衝撃の言葉にガーンとなり、両手を前に突き出して断固拒否する
マタロウ「ム~リ~!!絶対ム~リ~!!(ムリカベ風)」
ジンペイ「楽しくなりそうだな!マタロウ!」
ジンペイは、逃げようとするマタロウの肩をむんずと掴む
ジンペイ「入部希望者、ご案内~♪」←強制的に入らせようとしてる
マタロウ「やだやだやだ!!オカルトよりもヒーローがいいッ!!
ヒーロー同好会~ッ!!っていうか、アゲハさんもこのクラブ入るの!?」
突然マタロウにそう振られ、アゲハはニコニコしながら答える
アゲハ「ん~?まあ、私は入ってもいいかなって思ってるよ。
ここ以外に入るクラブなんてないし、なによりジンペイが心配だから…;」
アゲハ「マタロウ君は入らないの…?」
アゲハに少しばかり悲しそうな顔を見せられ、罪悪感が沸くマタロウ
マタロウ「(まあでも……アゲハさんがYSPクラブなら、
僕も入ってもいいかな…なんて…)」
マタロウはそんな調子の良いことを考える
その時のマタロウの顔が→(´艸`*)
ジンペイ「(やべえ、マタロウの顔がムカつく…)」
コマ「(その顔ミジンコにして差し上げましょうか??(?))」
メラ「(アイツの事刻んでもいいか??)」←
マタロウを除く男子3人が物騒な事を考えていると、1人の女子生徒が入ってくる
?「あのぉ…YSPクラブって、此方ですか?」
アゲハ「!フブキちゃん!?」
なんと、入ってきたのは入学式の日に出会った、所謂『リケジョ』の女子、
『姫川フブキ』だった
アゲハ「どうしてここに?あっ、もしかして入部希望?」
マタロウ「…ということは、もしかして、フブキさんもオカルト好きとか!?」
アゲハに続くマタロウの質問に、フブキはキョトンとなる
フブキ「え?ここって、YSPクラブですよね?即ち、
『Y夢見る S少女の Pパワードスーツ』クラブ、ですよね?」
エッ…… ちがーう ぜんっぜんちがーう
思わず全員がズコーッとズッコケる
だがジンペイは、細かい事は気にせず、フブキに歓迎の言葉をかける
ジンペイ「ようこそ!夢見る少女のパワードスーツクラブへ!」
マタロウ「そこっ!!嘘ついてるよね!?」
マタロウの突っ込みを華麗にスルーすると、フブキは皆に頭を下げた
フブキ「今日からよろしくお願いします♡」
フブキ「ていうか私、女子1人なのかと思ってて心細かったの!
アゲハちゃんがいてくれてすごい嬉しい!」
フブキはアゲハに、満面の笑みを向けた
アゲハ「ほんと!?私も女の子1人だと思ってたから、すごい嬉しいよぉ!
これから女子同士、仲良くしようね♡」
フブキ「うん!」
フブキの心の中↓
(え!?アゲハちゃんが私に満面の笑みを向けてるッ!?
待って今なら死ねるかも……可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可ry)
これ以上見てたらキリがないね!はい終わり!
その時のマタロウの心の中↓
(ん?あれ??遂に幻覚が見え始めたぞ…?天使が2匹もいる…
あ待って、鼻からケチャップが……)
こうして、マタロウは(天使の)アゲハと(その他諸々と)一緒に
YSPクラブという謎のクラブと関わることになったが…
まさか、この学園の運命を背負うことになるなんて……
この時は、まだ誰1人として知る者はいなかった