退院から約1ヶ月程経過した頃
蓮は雑誌の撮影の為事務所の楽屋に居た。
今日はメンバーも一緒だ。
〖めめ、今日は俺と一緒だって〗
深澤が声を掛ける。
「へえ?ふっかさんと?珍しい
組み合わせですね。」
ん~。
〖俺もドラマ班だからな〗( ≖ᴗ≖)ニヤッ
あぁ~。抱き合わせってやつね。
蓮は以前出演した番組で大きな賞を受賞し、
深澤もこの秋連続ドラマに久しぶりに
出演する事が決まっていた。
「でも正直ふっかさんに
演技のアドバイスしたとか、あんまり
言って欲しくないっす。
そんなに大したこと言ってない
じゃないですかぁ。本当、恥ずかしいんで…」
〖いいんだよ。お前はビジュ・ドラマ担当、
世の中が求めているんだ。上手くやれよ〗
深澤は柔らかな笑顔を見せる。
【深澤さん、目黒さんお願いします】
スタッフが呼びに来る。
2人して〘ハーイ〙と返事をして
スタジオへ向かう。
ーよろしくお願いしますー
お辞儀をして撮影に入る
〖お2人で会話しながらで構わないんで、
自由にポーズ取っちゃってください〗
ーハーイー
「そう言えば撮影始まったんですよね?」
『おぉ。』
「どうです?」
『楽しいよ、スタッフさんも
共演してる皆さんも優しいし、温かいから』
「それってふっかさんの人徳でしょ?」
『持ち上げるねwww』
「そんな事ないっすよ。本心で言ってるんで」
『照れくさいな(*ˊ˘ˋ*)』
〘二人の絡み撮ります〙
スタッフからオーダーが入る。
『(コソッ)そう言えば、前に言ってた
女の子まだ連絡取れないの?』
「あぁ。はい。もともと連絡取れないかも、
とは言ってましたけど、ね。」
『その子って紫苑っていってたっけ?』
「え?あ、はい。そうですけど…」
『もしかしたら…今…アメリカの病院かも…』
「え?」蓮は動揺を隠せない。
〘目黒さん?どうかされました?〙
「あ、いや、すみません。なんでもないです。」
その後も撮影は順調に運び、予定通りに
スケジュールは進んでいた
季節は 秋を超え、寒い冬へ向かっていた
ー続くー
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!