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10
物語 〜 っ !
ぜひ見てってね っ!
Prologue
連れてこられた先では……
目を開けた。
「……ここ、どこ?」
俺――ころんは、見覚えのない教室に立っていた。
窓の外には、どこまでも続く青い空。
けれど、校庭には誰もいない。
「……学校?」
そのとき。
ガラッ――。
突然、教室の扉が開いた。
「……ころちゃん?」
聞き覚えのある声。
振り返ると、そこには莉犬がいた。
「莉犬!?」
「よかった……俺だけじゃなかった」
その後ろから、次々と人が入ってくる。
るぅと、さとみ、ジェル、ななもり。
あっきぃ、まぜ太、ぷりっつ、ちぐさ、あっと、けちゃ。
じゃぱぱ、のあ、たっつん、ゆあんくん、シヴァ、どぬく、うり、えと、ヒロ、なおきり、もふ。
そして、にしき、らお、だいきり、たちばな、ゆたくん、やなと、おさでい、心音。
「……全員、ここに連れてこられたの?」
誰も答えられない。
その瞬間――
教室のスクリーンに、文字が浮かんだ。
『ようこそ。』
『ここでは、あなたたち31人が主人公です。』
「……31人?」
ころんが呟く。
スクリーンには、さらに文字が続いていく。
『あなたたちの前には、たくさんの物語があります。』
『その物語には、事件があります。』
『秘密があります。』
『そして――失いたくない人がいます。』
教室中がざわめく。
「何なんだよ、これ……」
まぜ太がスクリーンを睨む。
すると最後に、一つだけ文章が表示された。
『さあ、物語を始めましょう。』
――その瞬間。
教室の壁が、音を立てて開いた。
その先には、長い廊下。
廊下の両側には、無数の扉が並んでいた。
扉にはそれぞれ、名前が書かれている。
『病院』
『旧校舎』
『屋上』
『図書室』
そして、一番奥。
赤い文字で書かれた扉。
『第一の事件』
ころんは息を呑んだ。
「……俺たちは、ここで何をさせられるんだ?」
誰も知らない。
誰も、この先で何が待っているのか知らない。
ただ一つだけ分かっている。
――連れてこられた先は、普通の学校なんかじゃない。
31人の前に用意された、たくさんの物語。
その中には、笑える物語も。
泣いてしまう物語も。
そして――
二度と戻れなくなる物語もある。
ころんは、赤い扉を見つめた。
「……行こう」
誰かが小さく息を呑む。
そして――
赤い扉が、ゆっくり開いた。
――START。
コメント
1件
Prologue、読ませていただきました🌷 教室の壁が開いて、ずらりと並んだ扉が現れる場面、すごく印象的でした。「病院」「旧校舎」「屋上」…どれも物語が始まりそうな名前で、ワクワクしますね。 31人全員が連れてこられたという設定も気になります。これからどんな物語が待っているんだろう…「二度と戻れなくなる物語」という一文に、少しドキッとしました。 続き、楽しみにしていますね!